JR3月ダイヤ改定阻止 外注化・分社化で転籍強要する国家的大リストラを粉砕しよう 2・12国鉄集会へ全国から総結集を 安倍の少女像撤去要求許すな 関連記事2面

週刊『前進』04頁(2811号01面01)(2017/01/16)


JR3月ダイヤ改定阻止
 外注化・分社化で転籍強要する国家的大リストラを粉砕しよう
 2・12国鉄集会へ全国から総結集を
 安倍の少女像撤去要求許すな 関連記事2面


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 決戦の2017年は幕を明けた。今年は国鉄決戦を基軸に階級的労働運動をよみがえらせ、日本におけるゼネストを切り開く勝負の年だ。動労総連合の一層の組織拡大をかちとり、「働き方改革」で総非正規職化を狙う安倍政権と小池都知事を打倒しよう。2・12国鉄集会と3月ダイヤ改定阻止の闘いがその当面の焦点だ。JRはこれまでの外注化を超え、あらゆる鉄道業務を分社化し、労働者に転籍を強いる第2の分割・民営化攻撃に乗り出している。動労千葉は1月7日の新年旗開きで、3月ダイヤ改定に対しストも辞さずに反撃する方針を打ち出した。2・12から3月へ、動労千葉とともに闘おう。

「選択と集中」を唱えて地方線は全面切り捨て

 国鉄分割・民営化から30年を機に、JRは分割・民営化に次ぐ大再編に乗り出そうとしている。これはJRという一企業の再編にとどまらず、社会のあり方のすべて、労働者が置かれている現実のすべてを変えようとするものだ。
 攻撃の柱の一つは、これまでの外注化―強制出向を超え、鉄道業務のすべてをバラバラに分割し、分社化して労働者に転籍を強いることだ。
 JR東日本は17年度から、駅業務を担う非正規職のGS(グリーンスタッフ)の採用を停止すると決定した。これは、大規模駅を含めすべての駅業務を外注化するという宣言だ。すでに駅業務を専門的に受託する子会社としてJESS(東日本ステーションサービス)を発足させている。JESSの就業規則では、労働者の昇給は入社5年目、10年目、15年目の3回しかない。一生働いても月給は20万円以下。こうした会社に労働者を転籍させようとしているのだ。労働者に強いられるのは「去るも地獄、残るも地獄」の現実だ。
 こうした攻撃が20万人のJR労働者、100万人のJR関連労働者に一斉に襲いかかれば、それが社会全体にもたらす悪影響は計り知れない。これが安倍の進める「働き方改革」だ。JRはこれを先頭で進めている。
 これは動労千葉への組織破壊攻撃そのものでもある。ベテランの労働者が大量に退職していく中で、JRは技術継承を断たれ、安全にも重大な支障が生じている。しかし、JRはそのことをも逆手にとって、これまでを上回る外注化に突き進もうとしている。なんとしても動労千葉―動労総連合を守りぬこう。
 攻撃のもう一つの柱は、国家による大リストラと言えるローカル線の切り捨てだ。JR北海道は線区の半分以上が「維持困難」だとし、廃線にする方針を打ち出した。
 昨年の東京都知事選に自民党から出馬した増田寛也は、13年に出したレポートで「将来896自治体が消滅する」と述べた上、「日本が国際競争に勝ち抜くためには、国家にとって付加価値を生まない都市、外貨獲得能力を持たない都市は淘汰(とうた)しなければならない」と唱えている。
 国土交通省も、地方鉄道への「上下分離方式の導入」を打ち出した。上下分離とは、線路などの設備を自治体に保有させ、設備の維持・修繕費は自治体に支出させることを意味する。しかし、自治体に線路を保有する余裕はない。これは結局、「廃線も仕方がない」という結論に誘導することが目的だ。
 JR千葉支社管内でも、3月ダイ改で昼間時間帯の館山―千葉間の直通列車を全廃することがたくらまれている。JRはこれを「木更津・君津系統分離」と言っている。君津以南の内房線は利益を生まないから、いずれは廃線にするということだ。鉄道がなくなれば、次は学校や病院も存続できなくなる。
 動労千葉は、「選択と集中」の名によるこの攻撃に対し、労組を軸に地域からの総反乱をつくり出そうと構えている。
 3月ダイ改との攻防は、常磐線の小高―浪江間の運行再開を狙う攻撃との決戦でもある。

「民営化は悪」の世論をつくり労働運動復権へ

 昨年、動労千葉は第2の分割・民営化攻撃に必死に立ち向かってきた。
 CTS(千葉鉄道サービス)は5年で全員をいったん解雇し、選別された者だけを無期雇用にするが、賃金は時給で最低賃金レベル、昇給もないという就業規則改悪を行った。これに対し職場の怒りを組織し反撃した。
 JRは運転士に対して異常な背面監視・締め付けを行うとともに、長時間行路による命を奪うような強労働を強いている。これに対し、動労千葉は9月、工事用臨時列車を対象に継続的な指名ストライキに立った。
 トイレを我慢できず、運転台から用を足してしまった運転士にかけられた処分と強制出向の攻撃に対しては、その不当性を社会に広く訴えて反撃した。動労千葉には圧倒的な支持の声が寄せられた。すべての労働者が同じ境遇に置かれ苦しんでいるからだ。
 動労千葉は3月ダイ改に対し、ストも配置し反撃する構えだ。第2の分割・民営化攻撃を打ち砕くことはできる。
 韓国民主労総は、13年の鉄道労組の23日間のストライキで、「民営化は悪だ。人間を競争にたたき込むな」と社会に訴え世論を獲得した。パククネ打倒の延べ1千万人の決起は、これを土台にしてつくり出された。
 民主労総に学び、「民営化・外注化はもうこりごりだ。民営化で社会を壊すな」という声を圧倒的な世論にした時、労働運動復権の芽は無数につくり出される。87年の国鉄分割・民営化の時とは違い、民営化・外注化・競争原理によって貧困と格差、社会の崩壊が生み出されたことを、すでに誰もが経験している。動労千葉の17年に及ぶ外注化阻止闘争は、こうした怒りの結集軸を打ち立ててきた。
 国鉄闘争全国運動が呼びかける2・12国鉄集会を総反撃の突破口にしよう。動労千葉は15年6月30日の最高裁決定で、動労千葉組合員をJRから排除するために作られた不採用基準が、国家による不当労働行為だったことを確定させた。不採用基準の策定を命じたのはJR設立委員長の斎藤英四郎だったことも暴いた。「87年4月にさかのぼって被解雇者を採用せよ」という動労千葉の要求に、JRは卑劣にも逃げを決め込んでいる。だがそれは、JRが追い詰められているからだ。
 国鉄1047名解雇は、全労働者の雇用と権利を破壊した攻撃の出発点だ。2・12国鉄集会を大成功させ、1047名の解雇撤回を実現し、国鉄分割・民営化に決着をつけよう。
 JR総連を打倒し、動労総連合にJR本体の運転士を組織するチャンスも来ている。JR総連は運転士の車掌への転用を認めておきながら、JRがカクマルの切り捨てを狙ってこの攻撃に本格的に着手した途端、「スト権投票」を叫んで混乱を深めている。ストをやる気などまったくないのに、組織のたがはめと資本への泣きつきのために「スト権」をもてあそぶカクマルへの労働者の怒りは煮えたぎっている。

労働者の国際連帯固め朝鮮戦争絶対に阻もう

 新年冒頭から世界は激動のただ中にある。アメリカでのトランプの登場が意味するものは、これまでの支配の枠組みがすべて崩れ落ちたということだ。新自由主義による社会の破壊の上に、「自国だけがよければそれでいい」「一握りの資本家だけが富をせしめればそれでいい」というトランプの政策が強行されれば、世界は破滅に突き落とされる。帝国主義国・大国はぶつかり合い、戦争が引き起こされる。
 韓国では、パククネ打倒の闘いが不屈に継続されている。民主労総は「今度は大統領の顔を変えるだけでは終わらせない」と必死に訴えている。80万人の組織を200万人に拡大しようという挑戦も始まった。これは労働者が権力を取る世界革命の始まりだ。
 安倍は年頭、「今年は改憲の具体的姿を明らかにする」と言い放った。日本軍軍隊慰安婦問題での「日韓合意」の破棄を求める韓国人民に対し、少女像の撤去を居丈高に要求した上、駐韓大使の一時帰国という戦争すれすれの手段で韓国の革命を圧殺しようとしている。朝鮮侵略戦争が急切迫している。
 昨年、動労千葉は民主労総ソウル地域本部とともに国際共同行動を呼びかけ、220人の動労千葉訪韓団はパククネ打倒の100万人決起を自ら当事者となって闘った。
 労働者国際連帯で絶対に戦争を阻もう。「戦争を二度と許さない」は戦後労働運動の原点だ。そのためにも、国鉄決戦を軸にして階級的労働運動をよみがえらせることがどうしても必要だ。
 2・12国鉄集会を成功させ、3月ダイ改阻止―17春闘勝利へ進もう。

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