「白タク」はデッチあげ 埼玉県警に怒りの抗議 3人を今すぐ釈放せよ

週刊『前進』02頁(2814号01面02)(2017/01/26)


「白タク」はデッチあげ
 埼玉県警に怒りの抗議
 3人を今すぐ釈放せよ

(写真 「不当逮捕を許さない! 3人の仲間を直ちに釈放しろ!」と川越署に抗議【1月19日 埼玉・川越市】)

 安倍政権と埼玉県警は1月18日、NAZEN(すべての原発今すぐなくそう!全国会議)埼玉の中心で闘っている3人の仲間を不当逮捕した。容疑は、2015年9月5日におこなった「楢葉(ならは)視察ツアー」が「道路運送法違反」だというものだ。昨年2月26日にはツアー参加者の自宅4カ所に捜索が入り、参加者への呼び出しなどがおこなわれていた。早朝から自宅近くで待ち伏せし、外に出たところを拉致同然に逮捕された仲間もいた。絶対に許すことはできない!
 道路運送法第4条は「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」とされている。レンタカーを借りてレンタル代、ガソリン代、高速代などを計算して参加者同士で分担し、原発事故による高放射能地域への帰還と被曝強制の実態を視察することが「許可を受けていない違法な自動車運送事業」、いわゆる「白タク」営業だというのだ。完全な言いがかりであり、デッチあげだ。
 NAZEN埼玉はこのツアーの様子を地域の学習会などで上映し、安倍政権やマスコミが必死に隠そうとしている福島の実態を知らしめてきた。2月5日には帰還と被曝の強制に反対する埼玉集会を主催し、福島からの避難者とも結びついて、6年目を迎える3・11フクシマ行動への参加も呼びかけている。安倍・日帝中枢は「フクシマの怒り」が爆発していくことを死ぬほど恐れている。だからこそ、この弾圧に手を染めたのだ。
 怒りの反撃は直ちに開始された。逮捕当日、NAZEN埼玉も含めた地区の仲間たちは団結し、この弾圧を絶対に粉砕することを確認した。連日、警察署前などでの抗議行動に立ち上がっている。インターネットなどでも怒りが噴出している。にもかかわらず、さいたま地裁は3人の10日間勾留を決定した。本当に許せない! 3人を直ちに釈放しろ!
 今回、不当逮捕された1人は自治体労働者の仲間だ。「まじめな勤務態度、信じられない」と新聞で報道されるほど、職場では信頼されていた。しかしこの報道すらも真実ではない。職場と地域では「こんな弾圧あり得ない!」と怒りが爆発しているのだ。誠実と「絶対反対」を貫き通してきた仲間への信頼と団結が、「不当逮捕反対」の地域全体のうねりと拠点を生み出しつつある。この対極にあるのが加須市長の「厳正に対処する」なるコメントだ。安倍・小池とまったく同じではないか! この弾圧を口実としたあらゆる処分を絶対に許さない! この弾圧をバネに、加須市職を階級的労働運動の拠点として一層打ち立てていくことを宣言する。
 また、不当逮捕の一人はナガサキの被爆者として人生をかけて核と戦争に反対し闘ってきた女性同志だ。また現在、がんとの闘病を続けながらNAZEN運動の先頭に立っている。国家権力がデッチあげで拘束することなど一秒たりとも、絶対に許されない。
 なによりこの弾圧は、新たな労働者党を建設する闘いへの大弾圧である。労働者指導部を先頭に地区党の新たな変革と飛躍をかけ、完黙・非転向で闘うかけがえのない3人の仲間を絶対に取り戻す! 3・4JRダイヤ改定との闘いから3・11フクシマへと怒りと団結の輪を圧倒的に拡大させる先頭に立つ。
 全国のみなさん、救援カンパと怒りの声を集めてください! ともに闘おう!
(革共同埼玉県委員会)
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