戦争も基地もない社会を! 処分撤回しゼネストへ闘う 沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃

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週刊『前進』02頁(2814号02面04)(2017/01/26)


戦争も基地もない社会を!
 処分撤回しゼネストへ闘う
 沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃

(写真 三里塚反対同盟の新年団結旗開きで全学連を代表して発言【1月9日 成田市】)

侵略戦争準備に限界超える怒り

 1月6日、昨年12月に名護市で墜落事故を起こしたMV22オスプレイが空中給油訓練を再開しました。絶対に許すことはできません! 日米政府は昨年12月19日のオスプレイ飛行再開に続き、「命の問題はゆずることはできない」という当然の怒りや反対の声を踏みにじって強行したのです。
 日米政府の強硬姿勢の背景にあるのは米日韓軍事同盟による朝鮮侵略戦争への衝動です。安倍政権は、全基地撤去・オスプレイ撤退を求めて戦争政策の前に立ちはだかる沖縄の怒りを憎悪し、機動隊の暴力や訓練再開強行で圧殺しようとしています。韓国の「平和の少女像」に対する日本政府の撤去要求も完全に同じ問題です。
 米軍訓練が激化し事故や事件が多発する中、沖縄の怒りは限界を超えています。年明けの沖大キャンパスでも学生自治会の訴えに注目が集まり、これまで以上にビラが受け取られています。また、オスプレイ墜落後に高江ヘリパッド反対集会や基地問題シンポジウムに参加し「基地についてどう思う?」と聞いてくる学生も現れました。
 韓国の闘いは、不正義の権力や政府は労働者民衆の力で打倒できると沖縄の労働者民衆に示してくれています。韓国に続きゼネストの闘いに立ち上がろうと訴えることが多くの学生の怒りと結びつく道です。韓国労働者階級と連帯し、朝鮮侵略戦争阻止・全基地撤去の沖縄全島ゼネストを切り開くために全力で闘う決意です!

仲間と団結固め仲地体制を倒す

 この怒りに敵対しているのが沖大学長・仲地博です。沖大当局は昨年末、私への処分撤回を求める不服申し立てを却下しました。全学休講攻撃を打ち破って沖大生の決起をかちとった昨年5月16日のキャンパス集会を「無許可集会」とし、米軍属の女性殺害事件が起こる中で「全基地撤去」「反戦スト」を訴えて行った5月の自治会執行部選挙を「修学の妨害」としたのです。絶対に許せません!
 この不服申し立て却下の中に、沖大・仲地学長体制の腐り切った本質と破産した姿があります。
 一つに、学生の政治的自由や主体的決起を一切認めないことです。
 沖大当局は、5・16キャンパス集会が「本学の許可無く、大学正門付近敷地内において」行われたことを処分理由にしています。また、自治会執行部選挙での休み時間のクラス討論を罰する学則もないため、「教職員の指示に従わなかった」という懲戒処分規定を使って処分を正当化しました。一見凶暴な内容ですが、実際はどんな弾圧をしても立ち上がる沖大生の存在に追い詰められているのです。
 二つに、大学としての社会的責任の一切を放棄していることです。
 不服申し立て時に私が行った「米軍属の女性殺害事件に大学声明を出したり、全学集会を開いたりするべきではないのか」という追及に、沖大当局は「多種多様な政治的意見を有する大学」だからできないとしました。ふざけるな! さまざまな意見の学生がいるからこそ論議し、現実を変えるために奮闘するんじゃないのか!
 さらに仲地は、昨年11月27日に翁長沖縄県知事が高江ヘリパッド建設を容認した際には裏切りを擁護する先頭に立ち、「翁長雄志知事の基本姿勢は日米安保を是認し、米軍基地も一定の範囲で容認するが、過重な基地負担は拒否するというものだ」(2016年11月29日付琉球新報)と全県民に理解するよう迫りました。沖縄の労働者・学生の自己解放的決起を抑圧するオール沖縄と仲地学長体制を職場・キャンパスの闘いで打倒しよう!
 あらゆる弾圧に負けずに団結を守り抜いてきた沖大自治会が、ゼネストへの挑戦権を握っています。5・16集会に参加した沖大生の「大学はこんな場所ではないはずだ!」という怒りが多くの沖大生の心をつかみました。仲間との団結を固めて仲地学長体制を打倒し、大学を学生・労働者のもとに取り戻します! 労働者民衆の力で、戦争も基地もない社会をつくりましょう!

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