日米戦争会談弾劾・舞鶴大行動へ 被曝労働拒否!福島圧殺許すな 高浜原発の再稼働を止めよう!

週刊『前進』02頁(2820号01面01)(2017/02/16)


日米戦争会談弾劾・舞鶴大行動へ
 被曝労働拒否!福島圧殺許すな
 高浜原発の再稼働を止めよう!

(写真 運転停止中の高浜原発3、4号機)


 全国の労働者人民のみなさん。とりわけ、舞鶴・高浜地域の労働組合と住民のみなさん。今こそ、労働組合と地域住民の団結した力で高浜原発の再稼働を止め、すべての原発をなくしましょう。2月26日に舞鶴で行われる1万人大行動への、みなさんの参加を呼びかけます!

核戦争―核武装を狙う安倍政権を倒す時だ!

 10日の日米首脳会談は核兵器使用や日米軍事同盟の強化を確認するなど、朝鮮侵略戦争―核戦争のための戦争会談となりました。絶対に許せません。反原発・反核の闘いがいよいよ重要な段階を迎えました。
 一方で、米トランプ政権に対するデモの爆発や韓国の民主労総(民主労働組合総連盟)のゼネラル・ストライキは、世界を根本から変えるチャンスがついに到来したことを告げています。国境を超えた労働者の団結こそ戦争を阻止する力です。
 こうした中で大阪高裁は2月中にも、関西電力高浜原発の運転差し止めを申し渡した大津地裁の仮処分決定(昨年3月)に対する抗告審決定を出そうとしています。
 安倍政権は、高浜原発の再稼働を今後の原発と核政策の天王山と位置づけています。これは、朝鮮侵略戦争への動きとも連動しています。
 また、原発の再稼働は独自の核武装のためであると同時に、過大な超過債務により倒産の危機に直面している東芝や東電を救済するためのものです。安倍政権と電力資本は、これへの反対の声と行動を押しつぶすために、労働組合と地域の団結を破壊しようとしているのです。

労働組合と地域住民の団結で再稼働止めよう

 高浜原発再稼働を阻止する最大の力は、労働者の団結と絶対反対を貫く闘いにあります。伊方原発のある愛媛県の自治体労働組合は、再稼働絶対反対の立場を鮮明にして闘っています。被曝労働を拒否してストライキに立ち上がっている動労水戸や動労千葉とともに闘い、地域に労働組合が中心となった共闘組織をつくり出す挑戦が始まっています。舞鶴・高浜地域でも、労働組合と地域住民が一体となった闘いが広がり、大きな力になりつつあります。
 昨年8月の、高浜原発の30㌔圏に入る3府県(福井・京都・滋賀)合同避難訓練では、自治体労働者が住民とともに反対の声を上げました。これを通じて、訓練そのものが再稼働に向けた地ならしであり、自治体労働者と地域住民の被曝を前提にしたものであることを暴きました。
 避難訓練を実際に担う自治体労働者は「自分たちの『労働』とは何か」「何を守ろうとしているのか?」などの根本的な問いかけを通して、訓練がでたらめであり、組合と地域の団結破壊であることをつかみました。
 奈良でも、奈良市従業員労働組合が「命より金もうけ」の民営化・非正規職化攻撃と対決し、下水道民営化阻止を掲げて闘っています。

地域破壊に地元からの怒りの決起が始まった

 こうした中で昨年12月18日、高浜原発が設置されている半島の奥に位置する音海(おとみ)地区自治会が、高浜原発1、2号機の運転延長に反対する意見書を採択。地元に激震が走っています。
 特に関西電力はこれまであらゆる手段で地元を分断し、反対の声を抑え込んできました。地域の共同体を破壊し、仕事を盾にとって生きるすべを奪っておきながら、原発と地域は共存できると言い張り、「地域の活性化」を口実に原発政策を進めてきたのです。
 ところが2011年の3・11福島原発事故により、すべてがうそであったこと、原発と「地域との共存」などあり得ないことが突き出されました。電力資本は、地域を丸ごと破壊し、住民を犠牲にすることを百も承知で原発再稼働を進めようとしているのです。ふざけるな! どこまで私たちを犠牲にするのか。地域を破壊し、家族を破壊し、個人の尊厳まで破壊して、資本だけは生き残ろうとするのか! こんな社会を、私たちの団結した力で変えよう!
 こうした中で、住民と団結すれば原発は止められる、なくせると自治体労働者が決起したことが地域住民の心をとらえ始めたのです。音海での決起は、これからの大きな闘いの出発点です。

福島の切り捨て許すな 原発と戦争をなくそう

 3・11から6年目を迎える福島の人びとは、小児甲状腺がんの増加をはじめとする深刻な放射能被害と直面しています。2・26舞鶴大行動は何よりも、こうした現実を前に、「原発事故の影響はなくなった」として労働者や住民に被曝と帰還を強制する国家や行政のあり方を覆す闘いです。
 福島の切り捨てを許すな! これは舞鶴や高浜の地域にも言えることです。こんなやり方を許せば、国家と資本の生き残りのために労働者住民はどこまでも犠牲にされてしまいます。だからこの闘いは、侵略戦争を阻止する道でもあるのです。
 こうした国家と資本のあり方に、私たち労働者が黙って従うわけにはいきません。2・26舞鶴大行動は、怒りの行動をさらに大きく広げる闘いとなります。労働者・住民のみなさん、ともに立ち上がりましょう!

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