3・8国際婦人デー闘争へ ロシア革命の勝利に学んで女性労働者の怒りの結集を

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週刊『前進』04頁(2821号04面01)(2017/02/20)


3・8国際婦人デー闘争へ
 ロシア革命の勝利に学んで女性労働者の怒りの結集を

(写真 1917年3月8日【ロシア暦2月23日】、ロシアの首都ペトログラードで数万人の女性労働者が「パンと平和」を求めデモ)


 戦争か革命かの時代、全世界の巨大な労働者階級の決起をプロレタリア革命に発展させる時だ。大恐慌下で新自由主義は破綻し、米帝トランプ、日帝・安倍ら世界の帝国主義・大国の支配者たちは追い詰められ、絶望的に侵略戦争に突進している。安倍は「働き方改革」と称して解雇自由・総非正規職化の攻撃に出ているが大反撃が開始されている。今こそ1917年のロシア革命を切り開いた3・8国際婦人デーの闘いをよみがえらせよう。

労組が全民衆を獲得する時代に

 電通の女性労働者の過労自殺に象徴されるように、互いに競わされ、人間性も誇りも奪われていく----これが男女雇用機会均等法制定から30年後の現実だ。「保育園落ちた、日本死ね!」の怒りは大きな共感を生み、安倍政権を直撃した。貧困と非正規労働、低賃金と長時間過重労働、保育や介護・医療----社会保障の解体に対して職場と地域から民営化絶対反対の決起が始まっている。福島、沖縄の怒りが燃え上がっている。この怒りを労組拠点を軸とした闘いに組織しよう。
 トランプに抗議し、全米で200万人の女性たちが一斉に立ち上がった。新自由主義による生きていけない現実、分断への根底的な怒りの決起だ。それはUTLA(ロサンゼルス統一教組)やILWU(国際港湾倉庫労組)などランク&ファイル(職場の一般組合員)の闘いと結合することで革命へ転化する。
 韓国では、民主労総傘下の鉄道労組の無期限ストから始まった闘いが民衆総決起へと発展している。世界の労働者が国鉄闘争と結合し勝利の核心をつかんでいる。

3・8がロシア革命切り開いた

 1908年3月8日、ニューヨークで数百人の女性縫製工が劣悪な労働環境、長時間労働、低賃金に怒り、集会とデモに立ち上がった。警察・州兵、スト破りの残虐な労組破壊と対決し、数万人規模に発展した。2年後、この日を「国際婦人デー」とすることが国際社会主義婦人会議で採択された。決議文には、①女性だけではなく労働者階級を代表する政治組織や労働組合とともに行われる、②参政権を始めあらゆる女性の問題を社会主義の立場から取り上げる、③国際連帯のもとに行う、とある。女性労働者を階級的に組織して世界革命を切り開くことがうたわれている。
 1917年3月8日、第1次大戦下のロシアの首都ペトログラードの工場街、ビボルグ地区でストライキが勃発(ぼっぱつ)した。地をはうような組織活動を積み重ねていた革命党・ボルシェビキの女性党員が、戦争と飢えに対する現場の怒りが沸点に達していることをつかみ、時期尚早論をのりこえてストライキを決行したのだ。
 彼女たちはパンと燃料を要求して街頭に出た。翌日には他の工場にも波及し、「パンをよこせ」「戦争をやめろ」のスローガンは「専制を倒せ」に転換していく。今の韓国と同じだ。彼女たちは出動した軍隊も労働者の側に獲得する。この闘いが帝政打倒に発展する。
 この後、ブルジョア連立政権を労働者・農民・兵士ソビエトの力で打ち破り、労働者権力を樹立した十月革命へと突き進む。その歴史的突破口が3・8国際婦人デーだ。

スターリン主義による歪曲・変質

 ロシア革命の衝撃は全世界に波及し、世界革命に向かっていよいよ国際婦人デーの役割は大きくなった。しかし、スターリン主義がその革命性を圧殺することで3・8デーも変質していった。
 日本では、日本初の女性による社会主義団体、赤瀾会(せきらんかい)が1923年に最初の3・8婦人デーを闘うが弾圧される。27年には全国婦人同盟が結成されたが「性別団体は認めない」というスターリン主義により翌年解散させられた。しかし、女性労働者は大恐慌と戦争のもとで激しく果敢に闘った。
 1930年、東京・亀戸の東洋モスリンでは、大合理化・解雇攻撃に対して60日間の籠城(ろうじょう)ストライキを貫徹。同年、大阪の岸和田紡績争議では日本・朝鮮の女工が最後まで団結して闘い、全国水平社・農民組合が支援にかけつけるなど、地域ゼネストの展望もあった。こうした闘いが土台になって、戦後またたく間に革命的決起が起こった。
 1975年、国連が国際婦人年を契機に3・8を「国際女性デー」と定め、世界恐慌の始まりの中、巻き起こるフェミニズム運動を男女平等幻想のもとに囲い込んだ。
 連合は3・8を「選挙権を含む女性の権利のための運動の栄誉をたたえる日」と規定。「均等待遇、同一価値労働・同一賃金の実現」を掲げ、安倍の先兵になっている。
 日本共産党は「国連が定めた女性デー」「男女平等・女性の地位向上の日」とし、今や天皇制にひざまずいている。3・8を「階級協調=永遠の奴隷への屈服の日」とするものだ。3・8デーをプロレタリア革命の日としてよみがえらせよう!

戦争阻止へ国際連帯・ゼネストを

 トランプや安倍に「暴走を抑え、良識を」などと願う日本共産党や民進党など体制内勢力の無力さが日々明らかとなっている。大恐慌下で資本主義は破綻し、保護主義・排外主義をあおり戦争に行きつく以外ない。これに戦後の「平和と民主主義」を対置するのは、祖国防衛主義で、三度、労働者階級を世界戦争に引きずり込む反革命だ。
 しかし、労働者人民はこうした抑圧を打ち破っている。福島の怒りを圧殺し新共謀罪を先取りした埼玉の「白タク」デッチあげ弾圧を、労働者民衆の決起で粉砕した。
 韓国で始まった革命を圧殺するための米日韓による朝鮮侵略戦争を国際連帯とゼネストで止めよう。動労総連合を先頭に国鉄決戦に勝利しよう。「都政改革」と称し労組解体・民営化に突進する都知事・小池を都労連決戦の爆発で打倒しよう。「民営化こそ悪」「労働法制解体阻止」で1千万人とつながろう! 新しい労働者の党をつくりプロレタリア革命へ。全国労働組合交流センター女性部は階級的労働運動の先頭に立とう! 全国に婦人民主クラブ全国協議会の支部を建設しよう。

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3・8国際婦人デー行動

■東京
 3月5日(日)午後1時30分
 KDX東新宿ビル3階Aホール(新宿区歌舞伎町2―4―10地下鉄東新宿駅すぐ)
 集会後デモ/主催 実行委員会
■東北 3月5日(日)
 正午 広瀬通一番町フォーラス前 リレートーク
 午後2時集会 仙台市戦災復興記念館4階第1会議室
■関西 3月5日(日)午後1時30分
 エルおおさか606号室/集会後デモ
■広島 3月5日(日)午後1時
 広島市西地域交流センターいきいきプラザ1F/集会後デモ
■福岡 3月5日(日)午後1時30分
 福岡市中央市民センター第一会議室/集会後天神一周デモ
■相模原 リレートーク/3月8日(水)午後1時
 相模大野駅前
■沖縄 3月12日(日)午後2時
 沖縄県青年会館3階会議室
■北海道 3月19日(日)

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