3・1ビキニデー集会へ 日米帝の核使用宣言弾劾 福島圧殺を許さず3・11郡山へ

週刊『前進』04頁(2821号04面02)(2017/02/20)


3・1ビキニデー集会へ
 日米帝の核使用宣言弾劾
 福島圧殺を許さず3・11郡山へ


 1954年3月1日、アメリカ帝国主義は太平洋のビキニ環礁で広島原爆の1千倍の威力をもつ水素爆弾の実験を強行した。一帯の島民や操業中の漁船などが被爆し、地獄の苦しみに突き落とされた。一連の水爆実験で被爆した日本の船舶は第五福竜丸をはじめ約600隻にのぼった。そしてこれを機に東京・杉並から始まった反核運動は見る間に世界に広がった。
 3・1ビキニデーは、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、そして3・11フクシマとともに反戦反核、反原発の日として歴史に刻まれ、闘いの日となってきた。
 このビキニ事件から63年を目前にした2月10日、米帝トランプと日帝・安倍は共同声明で「核兵器の使用」を明記した。核兵器による先制攻撃を断じて許さない。韓国・アメリカをはじめ全世界の労働者人民との国際連帯をかけて、日米韓の核戦争体制を粉砕し安倍を打倒しよう。

帰還強制許すな

 福島県の小児甲状腺がんは疑いも含めついに184人になった。本格検査でがんおよび疑いとなった68人のうち62人が先行検査ではA判定(結節やのう胞がないか小さい)だった。今この瞬間も健康を奪われている現実を前に、何が「原発事故の影響とは考えにくい」(星北斗・「県民健康調査」検討委員会座長)か!
 福島第一原発2号機の毎時650シーベルトの線量を横目に、政府は帰還困難区域を除いた浪江町の3月31日避難指示解除を提示した。JR東日本も同日の浪江―小高間の運行再開強行を狙う。
 さらに、福島県は3月末で「自主避難者」への住宅支援を打ち切ろうとしている。東京の小池都知事と福島県が職員を配置して都営住宅から避難者を追い出している。
 しかし、「自主避難者」などそもそも存在しない。みな原発事故で避難を強いられている。経済的な援助すらないままに必死に「自力」で避難してきただけだ。「4月1日からは一般区分の公営住宅に申し込め」という安倍や小池のやり方は「4月から避難者は存在しない」と同義だ。
 3・11の原発事故により、わずかなガソリンを配られただけで命からがら逃げ、親戚や友人の家を転々としてきたこの6年の苦しみをなかったことにさせてなるものか。その上、五輪招致演説で「健康問題は今もこれからもまったく問題ない」と世界に語り、平然と原発を動かそうとしている安倍を許していいのか!

署名運動推進を

 昨年10月20日の「怒りの福島大行動」を引き継いで開始された「被曝と帰還の強制反対署名」運動には、福島の怒りと現実を暴き出す力がある。仮設住宅や職場から、避難者や手術を受けた患者から、怒りが噴出している。この声を聴き、広げ、結びつけていこう。安倍と福島県にたたきつけていこう。
 さらに、この署名運動には被曝労働拒否の労働組合をつくり出す力がある。すでに各地で労組や労組内グループが取り組んでいる。福島との生きた交通をとおして労働組合を活性化させよう。動労水戸から愛媛や舞鶴へ広がった被曝労働拒否の闘いを全国へ広げよう。

埼玉弾圧を粉砕

 安倍と公安警察・検察が一体でNAZEN埼玉の「楢葉町現地視察」を「道路運送法違反」にデッチあげた埼玉弾圧は粉砕された。この弾圧は、高線量地域への帰還強制と住宅支援打ち切り、被曝強制の常磐線全線開通攻撃に真っ向から対決する6年目の3・11反原発福島行動に対する予防弾圧だった。
 これを打ち破った地平で、2・26舞鶴集会、3・1杉並集会を成功させ、全国から3・11郡山へ集まろう。


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3・1ビキニデー
フクシマ・オリンピックどーすんだよ⁉
3・1怒りのしゃべり場
 3月1日(水) 午後6時開場
        6時30分開会
 座・高円寺2(杉並区高円寺北2―1―1座・高円寺地下2階、JR中央線「高円寺」駅北口徒歩5分)
 主催 NAZEN東京

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