4月東西交流集会 民主労総ソウル本部が来日 ストライキこそ最大の国際連帯 在日外国人労働者と団結拡大を 朝鮮半島めぐる米日帝の戦争許すな

発行日:

週刊『前進』04頁(2833号04面02)(2017/04/03)


4月東西交流集会 民主労総ソウル本部が来日
 ストライキこそ最大の国際連帯 在日外国人労働者と団結拡大を
 朝鮮半島めぐる米日帝の戦争許すな

(写真 2016.4.17 大阪)

戦争と民営化にストで反撃

 3・4JRダイヤ改定に対する動労千葉・動労総連合の全国統一ストライキは、全国の労働者に戦争と民営化・非正規化の安倍政権を打倒する巨大な檄(げき)となって闘いぬかれました。
 何よりも韓国・民主労総を先頭とした朝鮮・中国・アジア人民の戦争と民営化に対する闘いと連帯する国際連帯そのものです。朝鮮半島・中国をめぐる米日韓による戦争が切迫する現在において決定的な決起です。
 3・4ダイ改をもってJRは、「水平分業」と称して数百社への分社化を行い、労働者をばらばらにして労働者の権利を最後的に「更地」のように無にし、地域社会を切り捨て、資本の好き放題がまかりとおるとんでもない社会へと転換させる攻撃に打って出ました。労働者から生きがいや団結、未来を奪い去る許しがたい攻撃であり、韓国でパククネが推し進めて打倒されたそれであり、安倍「働き方改革」そのものです。安倍は戦争に突き進むがゆえに、労働者から権利も団結も奪い去ることに必死であるということです。

パククネ打倒は革命の号砲

 「北朝鮮情勢を緊急に協議するため」に3月15日から日本、韓国、中国を歴訪した米国務長官ティラーソンは、「戦略的忍耐の時は終わった」「朝鮮半島の非核化を求めた20年は失敗だった」「あらゆる選択肢がテーブルにある」と発言し、朝鮮半島・北東アジアでの戦争準備に入ったことを明らかにしました。
 そして、3月冒頭からの米韓合同軍事演習に続き、4月から北朝鮮の核心施設への精密打撃を想定し、大規模上陸訓練と一体で空軍による総合空中訓練「マックスサンダー」を行うと発表しました。キムジョンウン(金正恩)を殺害する「斬首作戦」を実行する特殊部隊、B52、B1B、B2などの戦略爆撃機、空母カール・ビンソンなどが参加するほか、在日米軍の部隊も動員するというものです。
 安倍は、「駆けつけ警護」の任務を付与して南スーダンへ派兵した自衛隊を、5月末に撤退させると発表しました。自衛隊も参戦した日米による朝鮮侵略戦争に踏み込もうとしています。
 日米韓を朝鮮侵略戦争に突き動かしている最大の根拠は、韓国・民主労総のゼネストを軸とした巨万の韓国民衆の総決起が、パククネを文字通り打倒した世界史的事態です。分断国家・韓国は、世界革命を封殺する帝国主義戦後世界体制の最重要部分であり、それが崩落したのです。
 パククネ打倒は、ロシア革命から100年を経た今、その荒々しい息吹を継承し、プロレタリア世界革命への扉を再びこじ開けた号砲です。アメリカでも、ヨーロッパでも、全世界で労働者階級の命がけの闘いが巻き起こっています。民主労総と連帯し、安倍打倒! 朝鮮侵略戦争阻止!の闘いに総決起しよう。

革命の圧殺を図る入管体制

 主要20カ国(G20)財務省・中央銀行総裁会議は、3月18日の共同声明から「反保護主義」の文言を削除しました。「米国第一」を掲げる米帝トランプの保護主義と排外主義は、ついに見せかけの「統一と協調」を崩壊させました。
 日本においても、「外国人技能実習制度」のもとで建前上は禁止している単純労働力を導入し、「現代の奴隷労働」と批判される低賃金・強労働を強いています。さらに、戦争と新自由主義の中で生み出され、国境を越えて日本にたどり着いた難民に対しては、トランプ以上の徹底した排除と追放を実施しているのが日本の入管体制です。すでに09年に外登法を廃止、入管法に一元化し、在留カード制度を導入しました。この「新たな在留管理制度」のもとで分断・抑圧と治安管理が強化されています。
 安倍政権は、外国人労働者を「いつでも、どこでも、安く」使える労働力として極限的に搾取できるように入管政策を転換しつつ、同時に絶対に団結させない、反抗させない治安管理を貫いています。
 しかし労働者の怒りはもはや限界です。戦争と民営化・非正規化攻撃のもとで労働者の国際的団結は、逆にかつてなく強くなり、入管体制を打ち破り、国境を越えた団結を生み出しています。
 昨年11月、民主労総ソウル地域本部と日本の3労組(動労千葉、全日建関西生コン支部、港合同)の呼びかけで実現した国際共同行動は、全世界の労働者・労働組合をひとつに結びつける闘いの始まりです。

在日団結署名で怒りと結合

 「民主労総の闘いを知りたかった」「慰安婦『少女像』問題で自分は少数派と思っていた」「日本の労働運動は民主労総のように闘えるのか」「(パククネ打倒は当然だが)まず、安倍打倒だろう」----この間の全国実と「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」が呼びかけた「在日団結署名」などを通じた在日労働者民衆の声です。
 この声は、既成民族団体による分断・制動を打ち破って公然たる声となろうとしています。大阪・生野では昨年来、2度のキャンドルデモが闘われるなど、具体的行動も始まっています。
 民主労総ソウル地域本部と動労千葉の10年を超える国際連帯行動、25年を超える外登法・入管法と民族差別と闘う共同行動が1千万の怒りと結合し、団結する時代がついに来ました。
 多くの皆さんが戦争・民営化と対決する4月東西交流集会に結集し、在日・滞日外国人労働者民衆との団結を拡大することを訴えます。
〔革共同入管闘争組織委員会〕

------------------------------------------------------------
外登法・入管法と民族差別を撃つ東西交流集会
●関西交流集会
 4月16日(日)午後1時30分
 大阪市立東成区民センター小ホール
  (大阪市営地下鉄今里駅下車)
 ◎韓国から/民主労総ソウル地域本部
 ★集会後、デモ行進
 主催 関西実行委員会
●全国交流集会
 4月23日(日)午後1時
 横浜市鶴見公会堂
  (JR鶴見駅西口、フーガ1号館6階)
 ◎韓国から/民主労総ソウル地域本部
 ◎講演/金元重さん
 主催 全国実行委員会

このエントリーをはてなブックマークに追加