国際連帯の力で朝鮮戦争阻止を 非正規職撤廃・基地撤去! 基地労働者先頭にゼネストへ 「復帰」45年5・15アピール

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週刊『前進』02頁(2842号01面01)(2017/05/11)


国際連帯の力で朝鮮戦争阻止を
 非正規職撤廃・基地撤去! 基地労働者先頭にゼネストへ
 「復帰」45年5・15アピール

すべての米軍基地撤去を

 「復帰」から45年目の「5・15」を私たちは激しい怒りとともに、不退転の闘いの決意で迎えました。
 安倍政権は4月25日に140万沖縄県民の総意である「辺野古新基地建設反対」を踏みにじって埋め立て工事に着手しました。そしてアメリカのトランプ政権と一体となって、朝鮮半島での戦争=朝鮮侵略戦争にのめり込んでいます。
 3月19日に〈国際連帯・共同行動沖縄〉が結成されました。「労働者民衆の国際連帯で朝鮮侵略戦争を阻止しよう」「非正規職を撤廃し、すべての基地を撤去しよう」「無実の星野文昭さんを取り戻そう」という三つの闘いのスローガンのもとに140万県民は団結しよう。「オール沖縄」をのりこえ、基地労働者を先頭に沖縄全島ゼネストからプロレタリア世界革命の勝利へ! 「復帰」45年5・15沖縄闘争をともに闘おう!
 昨年4月28日にうるま市で発生した元海兵隊員による女性暴行殺人事件から1年を迎え、「娘の父より」という手記は、「一日でも早い基地の撤去を望みます。それは多くの県民の願いでもあるのですから」と訴えました。「4・28」は「屈辱の日」であるとともに、闘いの決意を確認する日となりました。
 辺野古への新基地建設を要とする在沖米軍基地の大規模な再編として96年SACO(日米特別行動委員会)報告と06年の米軍再編(ロードマップ)が、朝鮮侵略戦争策動と一体で策定されました。しかしSACO報告から20年余り、米軍再編から10年余りを経ても辺野古新基地建設は完了していません。それはアメリカ帝国主義と日本帝国主義による朝鮮侵略戦争が20年以上にもわたって阻まれ続けてきたことを意味します。この闘いが安倍とトランプを追いつめています。
 パククネ大統領を打倒し労働者革命への道を歩む民主労総(全国民主労働組合総連盟)を軸とした韓国の労働者階級人民の闘いを先頭に、全世界で労働者階級人民の闘いが勝利する時代が到来しました。「パククネの次は安倍を、トランプを監獄に!」。この闘いの先頭で沖縄の労働者階級は立ち上がろう。

71年全島ゼネスト継承し

 米日帝国主義は日米安保同盟の上に成り立ち、その最大の実体は沖縄の米軍基地です。沖縄の米軍基地を維持し機能させているのは基地労働者です。
 1971年に沖縄では5・19―11・10と2度の全島ゼネストが闘われました。この闘いの記憶がよみがえり、「ゼネストで辺野古新基地建設を阻止しよう」という声が上がり始めています。
 71年11・10ゼネスト後から72年「復帰」に向かう過程、全軍労(全沖縄軍労働組合)は米軍による大量解雇攻撃と間接雇用制(使用者は米軍だが雇用者は日本政府)への移行との激しい闘いの日々でした。この闘いの先頭に立ったのは青年労働者と「第四種雇用」の労働者(米軍の請負関係で働く労働者)でした。「第四種撤廃!」は、今日の「非正規職撤廃!」につながる闘いです。
 この時、夜間まで続く基地ゲートでのピケットの攻防の中、米兵のピストルを奪う闘いや、戦車の出動との激突が闘われました。この全軍労の闘いは「無期限スト」へと発展します。ストを収拾しようとする全軍労執行部に対して、牧港支部青年部を先頭に「全軍労闘争をゼネストへ」と第3波のゼネストへ闘いが進もうとしました。しかし闘いは無期限ストを一方的に集約した全軍労執行部とそれに連なる勢力の裏切りによって「挫折」しました。
 「復帰」以降、基地労働者の間接雇用制下での賃金遅配(2カ月)や、48時間働いても基本契約が40時間だからと40時間分の賃金しか支払われない現実。「間接雇用だから権限はない」という米軍の団交拒否。また青年労働者への停職処分攻撃や、ベトナムで破壊された車両内部に放置されていた小銃弾が爆発する事故などに、72年7月20日、牧港補給基地内での労働者の怒りが爆発しました。
 職場を放棄した1千人の基地労働者が、武装した米兵1千人と対峙、「一触即発、暴動寸前」と報道された闘いは米軍を団交に引きずり出し、青年労働者への処分を撤回させました。この時、当時「東洋一」と言われた第二兵站(へいたん)基地の機能が完全にまひしました。
 この闘いを受け継ぎ、ついに72年の9月9日から12日にかけて牧港支部4千人の労働者による基地内デモが初めて敢行されました。在沖米陸軍司令官メイプルスは、「このような混乱が続くと第二兵站は閉鎖せざるをえない」と基地労働者の闘いに完全に打ちのめされたのです。

韓国の革命に続くときだ

 このように「解雇撤回・基地撤去!」「第四種撤廃!」の基地労働者の闘いは、〈全軍労闘争をゼネストへ〉から基地内決起へと攻め上りました。
 今こそそれを継承し、「非正規職撤廃・基地撤去!」を掲げて沖縄全島ゼネストへ! 沖縄を「基地の島」「非正規職の島」から国際連帯の島に! 革共同沖縄県委員会は呼びかけます。140万県民と全国・全世界の労働者階級が団結し、すべての基地を撤去してプロレタリア世界革命の勝利へともに闘おう! 青年労働者と学生はマルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟・中核派に結集し、沖縄全島ゼネストの先頭で闘おう!
〔革共同沖縄県委員会〕

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