団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2847号04面04)(2017/05/29)


団結ひろば 投稿コーナー

星州へ連帯メッセージ送る
 広島連帯ユニオン 宮原 亮

 3・8国際婦人デーに広島にお招きし、ともに闘った韓国・テグの城西(ソンソ)工団労組のキムヒジョン委員長とは、5・1メーデーへのメッセージを送っていただくなど、交流が続いています。5・1メッセージの一部を紹介します。
 「パククネは拘束されましたが、世界的な経済危機の中で、もう一人のパククネはいつでも誕生の機会をうかがっています。ここ数日、星州(ソンジュ)は戦場です。警察と軍人8千人が、星州に集まった労働者民衆を追い出しサードを配置しました。80歳を超えるソソンリのハルモニは生涯パククネをはじめとする保守右翼政党を支持してきた方ですが、『サードのおかげで味方と思っていた米国がどのように悪い国なのか分かるようになった』と言います。『不法なサード退け! アメリカの警察は退け!』というスローガンが今日も星州ソソンリに満ちています」
 城西工団労組はこの間、星州に入っているようで、キムヒジョンさんから「星州サード反対闘争に送る連帯メッセージを送っていただければ幸いです」とのメールが届きました。
 ビデオメッセージにしてほしいとの要請に応えて「サード配備阻止闘争への連帯メッセージ」を星野絵画展の会場で撮影して送りました。
 私は、力を込めて呼びかけました。「サード配備阻止の闘いは、朝鮮侵略戦争を実力で阻止している偉大な闘いです。サード配備のための資材搬入が始まった日に沖縄の辺野古での埋め立て工事が始まりました。私たちは星州の闘いに学び、新たな沖縄米軍基地の建設を絶対に阻止します。国境を超えた労働者民衆の国際連帯こそが戦争を阻止する道です」
 6・30社会的ゼネストに進む民主労総と連帯し、日韓労働者の団結した力で戦争を止めましょう!

天神峰カフェでぜひ歓談を
 三里塚現地闘争本部 土屋栄作

 5月21日、第3回目の天神峰カフェが市東孝雄さん宅離れで行われ、26人が集まる大盛況となりました。
 今回から新たに午前中の「農作業体験コース」が加わり4人が参加。5月とは思えないほどの灼熱(しゃくねつ)の太陽のもと、天神峰の畑で草取りをし、休憩時間には新たに設置されたテーブルとイスでお茶を飲みながら反対同盟の木内敦子さんや太郎良陽一さんらと歓談しました。
 その中の一人は、現地で開催した足尾鉱毒事件をテーマにした映画「襤褸(らんる)の旗」の上映会に参加した人で、今回が初めての天神峰訪問でした。あまりの航空機の近さ、騒音の大きさに驚き、住民無視の国への怒りを語ってくれました。
 午後からの「現地見学コース」には、相模原から婦人民主クラブ全国協議会の2人の仲間、「強制執行反対」署名で知り合った人が駆けつけてくれました。現地の環境の変貌(へんぼう)の激しさへの怒り、デタラメな空港拡張への怒りを共有し、ともに闘う決意を新たにしました。
 当初隔月での開催を考えていたカフェの発案者の木内さんですが、盛況なので毎月開くことになってしまった、とうれしい悲鳴です。次回は6月26日、耕作権裁判の前日です。
 反対同盟の「まず見てほしい」「知ったら伝えてほしい」との呼びかけに応え、ぜひ気軽に現地に来てください。

飢餓の現実えぐる三留写真 静岡 小川好男

 写真の会場はうす暗かった(私はそう思った)。白黒の写真の前に行ったら、そこがアフリカなのか、アフガンかシリアか、説明なんかまったく目に入らず、ただその子どもの姿、やせた乳首にしがみつく、その乳にくらいついて飲む姿、その目の涙、生物の限界すれすれの人間。これが幼児なのか。きっとこのあとは生きてはいられまい。そのやせた姿のすさまじさ、これはもうダメ。
 静岡の三島駅近くにある「大岡信ことば館」で開かれた三留理男(みとめ・ただお)さんの写真展「私のファインダーの中で、人々が死んでいく」を見に行ったのだ。三留さんが撮った三里塚闘争の写真は見たことがある。
 最初の一枚目からガーンと衝撃をくらった。片足を失くした子どもやスラムの子ども、そして視力のない老婆の顔など、正視もできず横目でチラチラと見ながら写真群の前を2回3回おろおろと歩いた。
 ただただ帝国主義への怒りが腹の底から湧き上がり、悔しさの涙があふれてきた。なんとしても戦争や貧困の原因と戦うのだ! 朝鮮戦争は絶対にさせない! 怒りがどっとあふれ、今思い出しながらこれを書いていても涙が出る。
 すぐに友人たちにも写真展を見に行くよう連絡した。受付の前を、涙を拭きながら帰ってきた。ここで見たこの光景は、敗戦直後の日本そのものだ。感想なんて書けない。

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