豊洲移転反対!小池倒せ 共謀罪=「治安維持法の再来」粉砕し大坂・星野同志奪還を 6・30民主労総ゼネスト連帯へ

週刊『前進』04頁(2855号01面01)(2017/06/26)


豊洲移転反対!小池倒せ
 共謀罪=「治安維持法の再来」粉砕し大坂・星野同志奪還を
 6・30民主労総ゼネスト連帯へ


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(写真 「大坂さん、星野さんは無実だ!」「安倍と菅こそ監獄へ行け!」。昼休みの官庁街にコールを響かせる100人超のデモ隊【6月19日 霞が関】)


 いよいよ都議会議員選挙が23日に告示されました(7月2日投開票)。安倍政権は共謀罪成立の強行と、加計学園疑獄で決定的に追い詰められ、危機を深めています。何よりも労働者人民の怒りの爆発におびえています。都議選で、杉並区から立候補した北島くにひこ候補(東京西部ユニオン副委員長)の勝利をかちとり、自民党・安倍政権に鉄槌(てっつい)を下そう。豊洲移転強行の小池都知事を倒そう。都議選に勝利し、新しい労働者の政党と階級的労働運動の拠点建設へ大きく前進しよう。

安倍政権は〈悪の巣窟〉だ

 加計学園疑獄は安倍首相による権力犯罪です。獣医学部新設計画で、新たな事実が発覚しました。「官邸は絶対やる」「総理は(開学期限の)おしりを切っている」という昨年10月の萩生田光一官房副長官の発言が暴露されました。これによって、「国家戦略特区」が首相の友人の私腹を肥やすために使われ、労働者人民の血税が私消されている----この事実が完全に明らかになりました。加計学園に流れた血税は440億円! 安倍首相の犯罪は、韓国で罷免(ひめん)され逮捕・起訴されたパククネ前大統領よりももっと悪質です。
 追い詰められた安倍と菅(官房長官)は、公安警察の官僚を内閣官房で重用し、警察を私兵化して危機をのりきろうとあがいています。安倍に反対する者を脅しつけ、身内の犯罪をもみ消し、政権の維持に必死になっています。安倍政権は今や〈悪の巣窟〉です。ここに巣食う悪党どもが、大坂正明同志と星野文昭同志へのデッチあげ弾圧を行っているのです。
 「安倍・菅を監獄にぶち込め」が人民の声です。共謀罪との闘いは、これからが勝負です。弾圧を恐れず改憲・戦争に絶対反対し、職場で大学で地域で、労働者人民の団結の力を示しましょう。
 森友・加計疑獄は安倍の悪事のほんの氷山の一角です。金もうけ目当ての腐りきった関係が、もっと大規模に原発関連企業や軍事産業、インフラ輸出企業などとのあいだでつくられ、労働者人民を踏みにじり、犠牲にする政治と経済が行われているのです。
 労働者の労働と生活は日々破壊されています。青年は無権利で低賃金、長時間労働の不安定な非正規職を押し付けられ、分断と競争を強いられています。学生は高い学費と生活費、学費ローンに苦しめられています。青年が未来に夢も希望も持てない、極端な格差社会が広がっています。
 1980年代の国鉄分割・民営化から本格化した民営化、雇用破壊、規制緩和などの新自由主義政策が安全を崩壊させ、生きられない社会をつくり出しました。こんな社会は一日も早く終わりにしましょう。
 30年間、国鉄分割・民営化に反対し、不屈に闘ってきた動労千葉―動労総連合を先頭にして、この現実をひっくり返し、新しい社会をつくろうという階級的労働運動が前進しています。都議選の勝利でその闘いを大前進させましょう。

築地市場の廃止を許すな

 自民党と対決するポーズをとりながら、安倍政権とともに民営化と戦争・改憲の道を突き進んでいるのが小池都知事です。
 小池知事は20日、築地市場の豊洲移転を打ち出しました。築地も活用するかのように言っていますが、築地市場をつぶしてオリンピック道路を通し、跡地をオリンピック用の駐車場にするというのです。「5年後をメドに再開発し、築地も市場機能をもたせる」というのは大うそです。
 「食の安全」などかなぐり捨て、汚染された豊洲に移転を強行する狙いは、市場の民営化です。「年間運営費92億円の赤字が出る」ことを脅し文句にして市場の民営化を進め、大資本をもうけさせようとしています。これは市場で働く労働者の首を切り、資本力のない中小零細業者をつぶし、膨大な労働者の職場を奪うものです。豊洲移転に絶対反対して闘いましょう。
 小池知事は市場だけでなく、地下鉄・清掃・保育園などの都の公的事業をすべて民営化して、資本に大もうけさせようとしています。これにより労働者の労働条件と団結は徹底的に破壊されます。これが小池知事の言う「東京大改革」「都民ファースト」の正体です。
 小池都知事は、福島原発事故の自主避難者への住宅補助を3月で打ち切りました。日本共産党を含む全党派が、この打ち切りを含む予算案に賛成しました。まったく許せません。さらに小池知事は、打ち切りに反対して闘っていた都議会議事堂レストランの非正規労働者・柿沼庸子さんを、そのことを理由にして解雇しました。このように「働き方改革」「都民ファースト」と言いながら、労働者の首を切るのが小池都知事のやり方です。
 柿沼さんは21日、小池都知事を相手取って「解雇は不当労働行為」「職場に戻せ」の労働委員会闘争を開始しました。動労東京が組織ぐるみで柿沼さんの支援を決定するなど、支援の輪が広がっています。これは、都の労働運動を階級的に再生させる闘いです。北島候補の勝利をもって、解雇撤回へ前進しましょう。

ゼネストで社会変えよう

 民進党や日本共産党など野党はまったく無力と反動性をさらけ出しています。自民・公明のむちゃくちゃな議事運営にも抵抗せず、共謀罪法案の参院本会議での採決に粛々と手を貸しました。そもそも与野党は「天皇退位法案」を全会一致で可決・成立させました。戦争責任を居直り人民抑圧の頂点に立つ天皇制と何ひとつ闘えない政党には、安倍政権と対決して戦争を阻止し、社会を変革する力はありません。小池都知事の「都民ファーストの会」も、民営化と戦争国家化を進める勢力です。
 真の変革の力は労働者階級の団結した闘いにこそあります。国家が人民の声を聴かず、問答無用で悪法を押し通し、警察や軍隊や官僚を私物化し、国政と国民の税金をほしいままにするならば、労働者階級にはそれを実力で打ち倒す権利があります。それがゼネストであり、革命です。
 「安倍一強」体制は安倍の強さでもなんでもなく、日帝支配階級がいかに薄っぺらで危機的であるかを示すものです。労働者階級人民が団結して立ち上がれば、必ず打ち倒せます。
 労働組合は本来、労働者が団結して資本家や国家権力と闘う武器です。その労働組合がこれまで「連合」のもとでまったくゆがめられ、資本家の手先に転落し、労働者は分断され、抑えつけられてきました。でも6・11国鉄闘争全国集会の大結集が示したように、今や新たな階級的労働運動をめざす青年労働者が続々と立ち上がっています。
 韓国でアメリカで全世界で労働者が立ち上がっています。韓国では民主労総が「最低賃金1万㌆・非正規職撤廃」を掲げて30日にゼネストに立ちます。労働者の国際的団結で、米日帝国主義の朝鮮侵略戦争を止めましょう。戦争も失業・貧困もない、豊かな共同社会をつくるために、団結しましょう。
 北島邦彦さんは東京西部ユニオン副委員長として、つねに労働者の階級的利益を守り、日本の革命をめざして闘ってきました。北島さんの勝利をかちとり、新しい労働者政党と階級的労働運動の前進のために、ともに闘いましょう。

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