闘う労働者・北島さんを都議会へ

週刊『前進』04頁(2855号04面01)(2017/06/26)


闘う労働者・北島さんを都議会へ

福島の命を守る闘い
 国分寺本町クリニック院長 杉井吉彦

 北島さんに期待し推薦するのは、私の医師としての37年の診療の経験の中から、とりわけ開設当初から北島さんとともに遂行している「ふくしま共同診療所」での5年に及ぶ医療実践から出てきた結論です。福島県民の健康を守り、とりわけ子どもたちの被曝による甲状腺がんの発症を、なんとしても早期発見・治療し救わねばならないからです。
 原発事故から6年、福島では依然として9万人が避難し、7千人がすでに法律上の期限2年をはるかに超えてきわめて貧弱な「避難住宅」に住み、「原発関連死」が2千人を超えています。とりわけ100万人に1人の発生とされている小児の甲状腺がんが、6月段階で良性1人を含め191人になっています。そのうち多くの子どもが手術し、甲状腺ホルモン剤を一生服用し、全身への転移に注意しながらの生活を強いられています。にもかかわらず、国・県は「被曝によるものではない」と医学的・統計学的にありえない主張を繰り返しています。
 また、3月から4月にかけて、帰還困難区域を除く地域の避難解除を一方的に行いました。年間20㍉シーベルト以下なら帰還とし、国際的なチェルノブイリ基準や医学的な常識をまったく無視して、「安全・安心」として人びとに被曝・健康被害を強制しています。避難解除されても80%以上が帰還を拒否している福島県民の意思と決意を支持・支援しなければなりません。
 さらに、今村前復興相の「避難は自己責任」「震災が東北でよかった」などという発言は、まさに安倍政権の、福島原発事故を反省せず、予想されるあらゆる被曝による健康被害にまったく対処しようとしない姿勢を暴露しました。原発再稼働推進と一体のもので、怒りに堪えません。
 その中で、「自主避難者」に対する住宅全額補助の打ち切りが4月に行われ、福島に戻って被曝しながら生活するか、避難を継続して経済的に困窮に追い込まれるかの厳しい選択を迫っています。各地で反対運動が広がる中、小池都政は住宅支援を打ち切る予算案を可決しました。日本共産党も賛成に回っています。福島では、共産党系の医師たちが「甲状腺がんは自然発生と同じだ」として、県医師会と一緒になって「安全・安心」「被曝でない」「大げさに言っている」と主張しています。このことひとつをとっても、私たちとともに「ふくしま共同診療所」を支え続けている北島さんのような、真に小池都政と対決する議員が必要なのです。
 「ふくしま共同診療所」も参加した「被曝と帰還の強制反対署名」は、全国から3万筆を超えて集まっています。東京で北島さんはこの署名運動の最先頭に立っています。
 杉並区民には、原水爆禁止運動の歴史があります。再び反核・反原発の運動を杉並の地で、都政で展開しようではありませんか。北島くにひこさんを都議に。都政を根本的に変えるために期待し、推薦します。

戦争状態の沖縄から
 日本IBM・ビジネスサービス労組委員長 富田晋

 僕は沖縄で働く労働者です。
 今、沖縄は戦争状態です。嘉手納基地ではいつでも朝鮮半島に向けて戦争ができる状態がつくられ、辺野古の基地建設が強行され続けています。
 それに対して、沖縄の若い労働者も、辺野古のおじいやおばあも闘ってきました。僕は辺野古の基地建設を止めるために、16歳から海で闘ってきました。北島さんは、僕らと辺野古の基地建設を止め続けた仲間です。彼こそ、この社会を変えるリーダーの一人です。
 今、社会はどうなっていますか。安倍政権はあらゆるものを民営化し、「岩盤規制」をとっぱらい、自分は湯水のように加計学園に金を渡している。腐りきった社会が僕らの目の前にある。
 社会が次に向かっているのは戦争です。自分たちが追いつめられたら、戦争でなんとか抜け出そうとする。その戦争のために共謀罪で監視社会をつくる。
 沖縄の僕たちは怒っているんです。
 保育園が民営化され、労働者が非正規職にされています。沖縄への基地建設の見返りとしての振興策、その振興策でできた雇用は99%が非正規雇用という実態でした。こんな状況は変えなくてはいけません。
 みなさん自身や、友達や、親戚に非正規職の方がいますでしょう。一人もいない人なんていません。
 労働者がこの社会を動かしているんです。労働者がこの社会を変える力を持ち、戦争を止める力を持っているんです。北島さんは非正規職を撤廃しようと訴え、選挙で闘うことを通してみなさんにゼネラルストライキを訴えています。
 僕が勤めている職場は、派遣労働者が99%の職場です。毎日誰かが管理職にパワハラをされ、ミスが起こったら自分のせいにされ、毎日誰かが退職していきました。保育園は民営化されているから子どもも預けられない。家族をもったら貧困にたたきこまれる。僕の職場のことは、みなさんと同じはずです。その現実を変えるために労働組合をつくって闘っています。
 労働者のみなさん。労働組合をつくれば変わりますよ! 時代を動かすこともできます。そのためには軸となる闘いと、思想と、中身が必要です。北島さんがその軸になってくれている。あらゆる職種の人がいると思います。一緒に闘いましょう。私たちとともに北島さんを押し上げ、ともに社会を変えましょう。

北島は労働者の戦士
 金属労働者 山口弘宣

 「安倍も小池も監獄行きだ!」の声が街に響いています。安倍首相が「都議選に影響を与えないため」と異常な共謀罪の強行採決を行い、小池都知事が「都議選前に結論を」と豊洲移転を宣言したことにより、都議選が急速に階級的な攻防点になっているからです。
 朝鮮戦争がリアルになる中、戦後階級闘争を闘い、社会変革を求めてきた多くの人たちは、戦争政治を進め腐臭を放つ安倍を見て「ヤルしかない!」と怒っています。「安全・安心」を言いながら、開発利権や東京都丸ごと民営化を優先する小池に「ムカつく!」人たちがいます。そして、野党の「ふがいなさ」を目にし、良心的な人たちが「既成」の革新勢力に失望しています。「支持できる人などいない!」と選挙をボイコットする気持ちは当然です。どの政党も企業の利益を優先し、「経済成長優先だ」と労働者をこき使う政策を言葉優しく訴えているからです。多くの労働者の本音は、「みんな資本家の犬だ! 政治家などクソッくらえ!」なのです。実は普通の労働者こそ政治の本質を見ぬき、1%の資本家にすり寄る政治にNOを叫んでいるのです。
 既成の左翼勢力や労働組合と違い、革共同・中核派は70年安保・沖縄闘争の最先端で、星野文昭さんや大坂正明さんとともに「正義」の闘いを貫いてきました。また戦後最大の合理化・解雇攻撃であった国鉄分割・民営化に、動労千葉とともに階級の存亡をかけて闘いぬいてきました。北島くにひこさんは80年代に大手広告会社の労働組合で闘いぬき、国鉄闘争を「戦士」として闘いました。
 今年4月に都議会議員が利用する都庁議事堂レストランで解雇が起きましたが都議の誰も問題にしません。唯一闘っているのが東京西部ユニオン副委員長の北島くにひこさんです。解雇は「福島帰還強制反対」の声を上げた女性労働者に「ムカついた」小池が指示したに違いありません。
 私は中小・民間の連合傘下の労働組合で、「傍若無人」な資本に対してストライキで闘っています。つくっているのは消防車です。みなさんの街で人命を救助している車です。安倍や小池の言う「安全・安心」をつくっているのは、実は普通の労働者なのです。日々、労働で汗を流し、仲間と苦楽をともにする労働者が社会をつくっているのです。
 だからこそ訴えたい! 「この腐った資本主義の変革を求めるのが労働者だ!」と。労働運動の復権を訴える北島くにひこさんを、労働者階級の「戦士」として支持してください。その歴史的決定権は「あなた」にあるのです!

安倍倒すゼネストを
 東京医療福祉労働者委員会

 安倍政権が崩壊のふちに立たされ戦争と共謀罪に突進する中で行われる東京都議選。私たちは腐りきった新自由主義を打ち倒し革命へと転化するべく、唯一安倍と小池を倒そうと訴えて杉並区から立候補している北島くにひこさんとともにゼネスト情勢を切り開く選挙戦として闘いぬきたい。
 安倍政権は超高齢化社会を口実に労働者階級からは税金を搾り取り、国家予算から社会保障費をどんどん削減する一方で、軍事費を拡大し戦争にのめり込んでいる。また「金にならない患者は出ていけ」とばかりに、入院して3カ月たった患者を強制的に退院させたり、施設での生活が必要な人も追い出したりする政策を行っている。
 先日、茨城県大洗町にある研究所で起きた5人の労働者に対する国内最悪の被曝事故では、26年間検査をしていなかったことが発覚した。人の命をなんだと思っているのか!
 小池都知事は「待機児童の解消」と言いながら実際には公立保育所をつぶし「命よりも金もうけ」の保育を推進している。この中で子どもの事故が急増している。東京オリンピックでゼネコンには湯水のように都税を流し込む一方、福島原発事故での東京への避難者5500人を切り捨て、住宅支援の打ち切りと住宅追い出しを進めている。
 こうした私たちが生きていけない現実のすべては、労働組合解体を目的に行われた国鉄分割・民営化から始まった。医療・福祉・介護職場は、どこも低賃金・過重労働・安全無視・劣悪な労働環境があたり前になっている。介護保険制度=介護の民営化以降、とりわけ介護現場は労働組合が奪われ、あっても御用組合であるUAゼンセン系のクラフトユニオンが支配している。また、医労連の中心である日本共産党と民医連は、〝福島原発事故での内部被曝はない〟と言い放っている。今回の都議選は、新自由主義の先兵と化した御用労組をぶっとばし、東京に闘う労働組合の拠点を打ち立てる大決戦だ。
 東京の医療福祉労働者の仲間はこの間、職場での労働組合建設や執行部権力奪取に挑戦し、次々と勝利してきた。今問われていることは、この闘いを安倍・小池を倒す階級闘争へと発展させていくことだ。職場闘争と街頭を一体化させ、パククネを打倒した韓国のような革命情勢を生み出そう。都議選を通してあらゆる職場に闘う労働組合をよみがえらせよう。「命よりカネ」の「1%」の支配者を打ち倒すゼネストをやって社会を変えよう‼

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