ゼネストで改憲・戦争阻止を 共謀罪賛成・加計疑獄に沈黙 小池「都民ファースト」の正体

週刊『前進』02頁(2856号02面01)(2017/06/29)


ゼネストで改憲・戦争阻止を
 共謀罪賛成・加計疑獄に沈黙
 小池「都民ファースト」の正体

(写真 全国の労働者が共謀罪反対を訴え6・11銀座デモ)

韓国の闘いに続こう
 弁護士 鈴木達夫さん

 安倍や菅をこれ以上のさばらせておいては、絶対にだめだ。安倍を監獄にぶちこみたい、ほとんどの人はそう思っている。ではどうしたらいいのか。
 国会を万余の民衆がとりまくことも大事だ。だがそれだけでは足りない。この日本社会を実際に動かしている6千万の労働者階級が軸になって、すべての人民が怒りのゼネストを決行する。労働者がストライキをやり、商店はシャッターを閉め、農民・漁民や学生も一緒になって立ち上がる。そして何百万人ものデモで首相官邸に迫り、制圧していく。この社会を動かしているのは私たち労働者人民なんだと、その力を支配階級に見せつけることだ。
 隣の韓国では、実際にそういう闘いをして、ついにパククネを監獄に送った。私たちに同じ闘いができないはずがない。一切は私たちの腹の決め方、私たちの勇気と団結、この一点にかかっている。
 この私たちの前に、安倍を守ろうとして立ちふさがっているのが、小池都知事だ。小池は安倍とつるんでいる。先日、新聞に面白い記事が出ていた。安倍が官房長官の菅に、「小池とは将来、改憲で手を結べる。だから彼女との関係は、うまく立ち回らなければならない」と指示したと。小池と安倍は一見、「対決」しているように見えるが、実際には剣を振り回しても互いに傷つけ合うことはしない。これが本質だ。
 この小池に、公明党も民進党も共産党も、すべてがすり寄って、東京を人が人として生きられない、大金持ちだけがのさばる街にしようとしている。
 だが小池の化けの皮ははがれた。豊洲移転で、小池は「食の安全」など何も考えていないことが明らかになった。しかも5年後には築地に戻すと!? でたらめを言うな!
 安倍は崩壊寸前だ。安倍は2020年の東京オリンピックのために必要だと言って、共謀罪などあらゆる悪事を強行している。オリンピックなどいらない。直ちにやめろ!
 小池のまやかし政治を断ち切ること、そのために何よりもまずこの都議選で北島くにひこさんを勝利させることです。北島さんを先頭に、労働者のすべての力を集めて、団結して、その力で安倍を本当に監獄に送り込もう。ゼネストで世の中を変えましょう。

最大の暴力は戦争だ
 動労水戸副委員長 辻川慎一さん

 私はJRの電車の検査・修繕職場で、鉄道の安全のために働いています。30年前の国鉄分割・民営化に絶対反対して、働いている者が尊重される社会をめざして動労水戸という労働組合をつくりました。それから30年、会社のありとあらゆる組合つぶしの攻撃に負けずに闘ってきました。
 今、福島第一原発の事故は6年たっても何も収束していないのに、安倍首相とJR東日本はオリンピックまでに常磐線を第一原発の脇を通すと言っている。そして原発事故をなかったことにしようとしている。今も10万人の人たちが避難しているのに、帰らないのは自己責任だと。労働組合として、こんなことを絶対に許さないと闘っています。
 今、政府は北朝鮮のミサイル発射に対してJRを止めて訓練すると言っています。でも、原発事故の時に放射能が流れている情報を隠して福島の人たちを被曝させたのは政府じゃないですか。国民を守ることなんて何も考えていません。
 国会で共謀罪が決まりましたね。政府は「テロ対策のために共謀罪が必要」と言います。でもよく見てください。共謀罪は人びとが心を通わせること、共感すること、喜びあうことを全部「共謀」と言う。政府に反対し、戦争に反対してつながることを許さないということです。
 「中核派は暴力を肯定している。恐ろしいテロ集団だ」と宣伝されている。だが最大の暴力って何ですか? 核兵器でしょう。国家の軍隊、警察です。本当の暴力集団というのは国家権力だ。国家が私たちのお父さんお母さん、おじいさんおばあさんを強制的に戦争に動員して何人殺したんだ。300万人の兵隊が死んで、240万人は餓死させられた。かけがえがない人たちを国家暴力を使って殺してきた。
 私たちはこんな世の中を絶対認めない。国家暴力、戦争、核戦争を許さない。中核派はみなさんと一緒にこの世の中を根本から変える、こういう組織です。みなさん自身が世の中の主人公だ。北島くにひこ候補と一緒に闘いましょう。

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