市東さんの農地を守る決戦 樫の木まつり 強制執行阻止を誓う

発行日:

週刊『前進』04頁(2861号01面02)(2017/07/17)


市東さんの農地を守る決戦
 樫の木まつり 強制執行阻止を誓う

(写真 農地は命。この畑取られてなるか 三里塚反対同盟と労農学180人は市東孝雄さんの南台の畑から猛暑をはねのけデモに出発【7月9日 成田市】)

 7月9日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで、三里塚現地闘争と「天神峰樫(かし)の木まつり」が行われた。「市東孝雄さんの庭に集い、開拓100年の歴史を生きる樫の木のように抵抗の根を広げよう」との反対同盟の訴えに応え、180人が結集した。(関連記事3面)
 灼熱(しゃくねつ)の太陽のもと、正午を前後して市東さんの南台の耕作地に集合。作物はのびのびと力強く育っているが、周囲を鉄板によって囲われ、警察が参加者を監視する異様な光景だ。まさにこの場所で日々農業を続けることが人生をかけた市東さんの闘いだと参加者は実感した。
 決戦本部長・太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。最初に伊藤信晴さんが反対同盟の決意として、周辺住民の怒りと結んで第3滑走路を阻止することを宣言した。続いて動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、安倍政権の「選択と集中」攻撃による地方切り捨てを断罪し、反対同盟との連帯を誓った。
 さらに連帯発言を受け、炎天下のデモに出発した。
 宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんがシュプレヒコールをリードした。第3誘導路下のトンネルをくぐると、市東さんの畑の一角に立つ「強制収用阻止」の立て看板に出迎えられた。この農地も明け渡し強制執行の対象地であり、看板も係争中の物件だ。
 参加者は汗をぬぐいながら、市東さん宅の樫の木がそびえ立つ庭に集合。現地の同志たちが用意した肉じゃがや焼きそばなどの料理がふるまわれた。もちろん有機無農薬野菜が主役だ。
 東峰の萩原富夫さんがまつりの開始を宣言。
 この日のハイライトは、韓国から訪れた済州(チェジュ)第2空港反対委員会の登場だ。カンウォンボ委員長が「済州第2空港絶対反対」の横断幕を掲げて発言に立ち、「三里塚が50年以上闘ってきたことに感動しています。みなさんの熱い気持ちを持ち帰り闘います。市東さんの農地を守ってください!」と訴えた。反対同盟と旗や記念品を交換し、「トゥジェン!」で心意気を一つにした。
 萩原さんが闘争方針として8・10請求異議裁判への結集を訴え、空港機能強化の攻撃を断固粉砕する決意を述べた。
 ここで歌の時間に。日韓の労働歌、「反対同盟の歌」などを全員で熱唱して闘争心を高めた。
 熱気の中、参加者からの発言が続いた。全国農民会議の小川浩共同代表は、「種子法廃止」「優良農地の転用可能化」などに見られる安倍農政の農家切り捨てを批判し、三里塚とともに闘う決意を述べた。
 太郎良さんのアピールに続き、最後に市東さんがあいさつに立った。「請求異議裁判、耕作権裁判に絶対に勝たねばならない。今日の樫の木まつりは大成功でした」。この勝利感を全員で共有し、団結ガンバロー三唱で締めくくった。
このエントリーをはてなブックマークに追加