安倍を監獄へ! 国家犯罪を許すな 8月広島・長崎闘争アピール ゼネストと国際連帯で改憲・戦争を阻止する

週刊『前進』02頁(2862号01面01)(2017/07/20)


安倍を監獄へ! 国家犯罪を許すな
 8月広島・長崎闘争アピール
 ゼネストと国際連帯で改憲・戦争を阻止する

(写真 「安倍を監獄へ」の大のぼりを掲げ、8・6ヒロシマ大行動実行委員会が「安倍は広島に来るな!」のデモ。圧倒的な注目を集めた【7月15日 広島市中区本通】)

(写真 昨年の8・6ヒロシマ大行動で、原爆ドーム前を出発し、平和記念式典出席の安倍首相弾劾デモに向かう)

安倍・トランプ延命のための戦争を許さない

 「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」----被爆者を先頭に日本の労働者階級が叫び続けてきたこの決意と誓いを、「共謀罪・改憲・戦争・核武装の安倍打倒」として貫こう。

核禁止に反対の安倍

 都議選で「安倍を監獄へ!」の怒りに包まれ、大惨敗にたたき込まれた安倍は、支持率が20%台にまで落ち込み(時事通信調査)崩壊寸前となっています。だが安倍は、ぼろぼろになりながらも、あくまで改憲を強行しようとしています。そのために改憲強行突破の内閣改造を行い、広島、長崎の平和式典に乗り込んでこようとしています。被爆地を安倍の改憲・戦争・核武装への攻撃の「再出発」の地にさせることなど絶対に許さない!
 安倍政権は「核兵器禁止条約」に対しても、米・英・仏・ロシア・中国などの核大国とともに「強固に」反対しました。自分たちの支配を維持するためなら核兵器も核戦争も肯定する! これがトランプや安倍の正体です。「核兵器禁止」にすら公然と反対を表明した安倍が、何をしに被爆地に来るというのか! 被爆者の怒りを先頭に、安倍を包囲し打倒する闘いを8・6ヒロシマ、8・9ナガサキで実現しよう。改憲・朝鮮戦争阻止のゼネストへの始まりにしましょう。

朝鮮戦争と一体の改憲

 朝鮮半島と東アジアにおける戦争・核戦争危機のかつてない高まりの中で、被爆72年目の8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの原爆の日を迎えようとしています。米太平洋軍のハリス司令官は、7月13日の朝日新聞の電話インタビューに対し、「(対北朝鮮の)軍事的な選択肢は常に準備されており、そのどれもが実行可能な状態だ」と語っています。いったん始まれば百万人規模で犠牲が出るといわれる戦争、核戦争にもなりうる戦争をいつでもやれる、「準備OKだ」というのです。
 アメリカは7月4日の北朝鮮「ICBM」発射実験に対し、8日に戦略爆撃機B1をグアムから発進させ、韓国空軍とともに北朝鮮のミサイル発射台と地下軍事施設を爆撃する訓練を行い、軍事境界線付近まで威かく飛行を行いました。九州周辺空域では航空自衛隊との共同訓練も行っています。事態は切迫しています。安倍政権が都議選惨敗にもかかわらず、共謀罪を最速で施行し、秋の臨時国会で9条改憲案提出を行おうとしているのは、朝鮮戦争に突入するためです。

共産党の裏切り許すな

 原爆詩人・峠三吉(とうげ・さんきち)は、原爆詩集所収の「一九五〇年の八月六日」で、占領軍や警察の弾圧をはねのけて、朝鮮戦争に反対した広島の在日朝鮮人を先頭とした労働者の闘いをうたっています。この闘いを今こそ引き継ぐべきときです。
 ところが日本共産党は「朝鮮戦争はリアリティない」(志位委員長)と言い、「国連」「核禁止条約」「軍縮」しか語らない。今現に始まろうとしている戦争・核戦争を阻止する闘い、安倍の改憲と核武装の攻撃と闘わない「反核」などニセモノです。この共産党や安倍の働き方改革・残業代ゼロ法に協力し、改憲賛成勢力となっている連合の裏切りを断じて許さず、今度こそ「始まる前に戦争を止める」闘いをやりぬきましょう。

労働者革命か戦争か

 朝鮮戦争の危機をつくり出している真の元凶は、世界最大の核軍事力を持つアメリカとその「同盟国」・日本の帝国主義です。99%の労働者を犠牲にし、1%の資本家だけをもうけさせてきた新自由主義が行き詰まり、労働者の怒りは資本主義そのものの打倒、革命を求め始めています。韓国では民主労総のゼネストがパククネを打倒し監獄に送り込む「革命」にまで発展しました。トランプや安倍は、韓国で始まった労働者の革命を阻止し、1%のブルジョアジーの支配を永久化するために、労働運動や学生運動、市民運動を弾圧し、労働者民衆に一切の犠牲を強(し)いる戦争を準備しているのです。

安倍を広島からたたき出そう!怒りのデモへ

 米日帝国主義の圧倒的な軍事的圧力を受け、「斬首作戦」や体制転覆におびえる北朝鮮・金正恩(キムジョンウン)体制は、核ミサイル開発で必死に対抗しています。それは、自己の延命のためなら核で他国の労働者民衆を殺してもよいとするスターリン主義の考えであり、戦争を望むトランプや安倍を喜ばせるだけです。労働者の団結と国際連帯だけが、戦争を止めるただ一つの力です。
 戦争は労働者の協力なしにできません。原発も核工場も労働者が被曝労働を拒否すれば動かせない。全世界の労働者が、本当の敵は、自分たちを非正規にし、低賃金で、死ぬまで長時間働かせている資本家とその国家だと気づき、ストライキ、ゼネストに立ち上がり、国境を越えて団結したとき、戦争は不可能となり、核もなくせます。このことを明確にさせた8月広島・長崎闘争が、動労千葉、動労水戸を先頭とする階級的労働組合を軸に闘われています。広島の闘いは、韓国・テグの民主労総の闘いとつながり、ソンジュのサード配備阻止闘争とつながりました。朝鮮戦争を阻止する日韓連帯の発展です。青年労働者・学生を先頭に安倍をたたき出す怒りのデモに立とう。
(革共同広島県委員会)

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