いのち強奪する安倍許すな 福島連帯8・5広島集会へ 3・11反原発福島行動実行委員会 椎名 千恵子さん

週刊『前進』02頁(2862号02面03)(2017/07/20)


いのち強奪する安倍許すな
 福島連帯8・5広島集会へ
 3・11反原発福島行動実行委員会 椎名 千恵子さん


 安倍政権は核兵器禁止条約の交渉参加をボイコットしました。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ、ビキニ環礁ヒバク、そして3・11福島の事故と核の脅威にさらされた日本が、なぜ核廃絶の先頭に立てないか。なぜに原発再稼働か。断じて許せません。
 原発事故は現在進行形です。汚染水の垂れ流し、再爆発の危機はつねにあるのです。廃炉作業も技術、予算からみても「今世紀中には終わらない」との見方もあります。何より、労働者の死にいたるほどの被曝労働という膨大なリスクが前提となることは避けられません。ここも問題です。
 そうした中、安倍政権は、これまで以上に福島において国家犯罪の策動を進めています。
 一つに、福島の子どもたちの甲状腺検査を「過剰診断」論で縮小・打ち切ろうとする動きが以前からありますが、それが加速しています。
 国と福島県は世界保健機関(WHO)の外部専門機関である国際がん研究機関(IARC)に国際専門家グループを設置するよう調整を行い、会議の費用は環境省がすべて負担することにしました。安倍政権とともに、原発を推進してきた国際機関が今後、福島の甲状腺がん多発は放射能の影響とは認めないという階級意思をもって、県民健康調査に乗りこんで横やりを入れてくるという構図ができあがったのです。増加の一途をたどる子どもたちの甲状腺がんに恐れをなし、世界の原子力村が事実のもみ消しに明示に乗り出してきたのです。そこに日本政府自らが予算をつけたのです。
 二つに、原子力規制委員会は今年3月、「原子力災害対策指針」の改定版を公表しました。指針は、放射能の汚染範囲を極度に狭くして避難区域を設定しています。目を疑う内容の数々は「福島の人たちの高濃度放射能汚染地帯への強制帰還策動とまったく同じ国家意思が貫かれている」(『国際労働運動』Vol.23)事態です。
 8・6平和記念式典で、死者への弔いと称して「改憲と戦争」を謳(うた)う安倍をなんとしても粉砕しなければなりません。うそと隠蔽(いんぺい)、横領と強奪を繰り返す国家に、いのちと人生、子どもの未来、すべてを奪われてたまるか。
 「安倍を監獄へ」「生きさせろ! 社会を動かす労働者にすべての権力を明け渡せ!」——階級のあらゆる怒りを号砲のようにとどろかせて反撃しましょう。
 東京都議選の勝利を引き継いで、都庁ふくしま署名解雇撤回闘争の団交、都労委の審査も始まっています。小池都知事を階級闘争へと引きずり出したそのきっかけは、非正規職でシングルマザーの労働者の、いのちがけの一人の行動でした。社会を変えるゼネストは、一人の果敢な行動から始まる。その一人は、私です。あなたです。
 安倍を監獄へ! 8・6ヒロシマ―8・9ナガサキに、7・1秋葉原情勢をつくりましょう。
 8・6ヒロシマの前日開催される「被曝労働拒否!福島連帯集会」への結集もよろしくお願いします。
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