2017年日誌 9月5日~11日 北朝鮮制裁決議、石油に上限/石破「核持ち込み議論を」

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週刊『前進』04頁(2877号03面04)(2017/09/18)


2017年日誌 9月5日~11日
 北朝鮮制裁決議、石油に上限/石破「核持ち込み議論を」


トランプ政権、「移民の若者救済」撤廃 米トランプ政権は、移民救済制度「DACA」の段階的撤廃を発表した。子どもの時に連れられ米国に入国した「不法移民」や若者や労働者ら約80万人が強制退去に直面する恐れが発生する。(5日)
日印共同訓練拡大へ 小野寺五典防衛相はインドのジャイトリー国防相と防衛省内で会談し、対中国を念頭に、共同訓練について海自とインド海軍に加えて陸、空にも広げることで合意した。会談にあわせ、東京都内で初めて両国の防衛産業関係者を招いた商談会も開かれた。(5日)
米、北朝鮮制裁案で石油全面禁輸 北朝鮮の核実験を受け、米国が国連安全保障理事会の理事国に対北朝鮮の制裁強化決議案を配布した。北朝鮮への石油輸出全面禁止や公海上での貨物船への強制検査などが盛り込まれた。(6日)
日米防衛トップ、「見せる圧力」 小野寺防衛相とマティス米国防長官は電話で協議し、北朝鮮に対し「目に見える形で圧力をかけ続けていく」とし、共同訓練の拡大を確認した。マティスは「核の傘」を含む拡大抑止の提供も示した。(6日)
石破元防衛相、核持ち込み議論促す 自民党の石破茂・元防衛相はテレビ朝日の番組で、「米国の核の傘で守ってもらうといいながら、日本国内にそれ(核兵器)は置きませんというのは本当に正しい議論か」と述べ、非核三原則の見直しを議論すべきだとの見方を示した。(6日)
日露首脳会談、安倍が「圧力」要請 安倍晋三首相はロシア・ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。安倍は「(北朝鮮に対し)国際社会全体で最大限の圧力をかけることが重要だ」と同調を求めた。これに対し、プーチンは「政治的手段においてのみ解決可能だ」と主張した。(7日)
日韓「最大限の圧力」で一致 安倍はウラジオストクで韓国のムンジェイン大統領と会談し、北朝鮮に対する制裁強化決議の採択を含め、最大限の圧力をかける方針で一致した。安倍は「徴用工」問題については「1965年の日韓請求権協定で解決済み」、慰安婦問題については「日韓合意の着実な履行が重要」と伝えた。(7日)
韓国、サード暫定配備完了 米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD=サード)の残る発射台4基などが韓国の慶尚北道ソンジュに搬入された。住民約500人がバリケードを築き抗議した。(7日)
働き方改革法案、一本化へ 厚生労働省は労働政策審議会の分科会で「働き方改革関連法案」の要綱を示した。残業代ゼロの「高度プロフェッショナル制度」の導入、裁量労働制の対象の拡大、残業時間の上限規制を一本化する。(8日)
安保理決議、北朝鮮制裁で石油輸出3割減 国連安保理は北朝鮮への石油輸出に上限を設けるなどした制裁決議を全会一致で採択した。石油が対象になるのは初めて。石油輸出の3割を削減する。(11日)
日本とアラブ連盟が北朝鮮非難の共同声明 中東を歴訪中の河野太郎外相は、エジプトの首都カイロでアラブ連盟(21カ国・1機構)の外相らと「日アラブ政治対話」を開き、北朝鮮非難の共同声明を発表した。アラブ連盟が北朝鮮非難の共同声明を出したのは初めて。(11日)

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