安倍を監獄へ!小池を倒せ! 小池は安倍以上の極右 「原発ゼロ」はウソ、核武装が本音

週刊『前進』04頁(2883号02面01)(2017/10/09)


安倍を監獄へ!小池を倒せ!
 小池は安倍以上の極右
 「原発ゼロ」はウソ、核武装が本音



(写真 荻窪駅北口で区民に向けて訴える全学連の斎藤いくま委員長【10月4日 杉並区】)

 衆院選情勢は小池の「希望の党」立ち上げと民進党の吸収・解体など事態が激しく展開している。改憲・戦争が社会をのみつくすのか、革命をもってこの社会をひっくり返すのかが全勢力に突きつけられている。この大激動・大動乱に労働者階級こそが歴史変革の主体として革命に決起する時だ。東京8区(杉並区)で出馬する斎藤いくま全学連委員長と共に闘い、安倍・小池を打倒しよう!

戦争法・改憲支持で民進党を解体

 小池・希望の党は、自民党との違いは「しがらみがない」「この国をリセットする」などと見え透いたうそとぺてんを振りまいている。だが実際には、安倍・自民党と小池に何の違いもない。むしろ小池自身は安倍をもしのぐ極右である。
 小池は「安保法制と改憲に反対は排除する」と振りかざし、「安全保障法制の適切な運用」「憲法改正の支持」「外国人への地方参政権付与に反対」などの「踏み絵」を民進党出身者に突きつけた。小池の狙いは自民党ができなかった「民進党解体」を行い、150億円を超える民進党と連合の金をふんだくることだ。そして衆院選で安倍・自民党と極右を競い合い、改憲・朝鮮侵略戦争に突入しようとしているのだ。
 そもそも小池は、16年に都知事に就任すると、特別秘書に野田数(かずさ)を任命した。野田は12年に都議会で「日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する」との請願を提出し「国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄すべき」と主張した。日本軍軍隊慰安婦の存在も否定している。ここに小池の正体がある。

小池の「改革」で労働者は地獄に

 小池は根っからの核武装論者であり原発推進だ。「2030年までの原発ゼロ」はまったくのぺてんだ。小池はつい先日まで自身のウェブサイト上で「核武装の選択肢は十分にありうる」という自論を紹介していた。さらに都知事として、福島の「自主避難者」への住宅提供を打ち切り、反対の声を上げた非正規労働者の首を切った。オリンピックを口実に被曝と帰還を強制し、反対したら仕事も奪うということだ。
 さらに小池は、9月30日に日本維新の会代表の松井一郎・大阪府知事や大村秀章・愛知県知事と会談し、維新との連携に合意した。
 3首長の会談は竹中平蔵・元経済財政相の仲介でもたれた。竹中は小泉、安倍政権のもとで規制緩和・民営化の新自由主義政策を推進し労働者とその家族を一層の貧困と非正規職化の地獄に突き落としてきた。国家戦略特区制度のもとで、竹中や加計孝太郎などの政権と癒着した資本家が国・自治体の財政を食い物にし、利益をむさぼっている。これが小池らの叫ぶ「改革」の正体だ。
 民進党解体の事態の核心にあるのは連合の分裂・解体情勢だ。9月26日深夜、小池と民進党代表・前原誠司、連合会長・神津里季生は都内で極秘に会談した。連合指導部のとてつもない裏切りのもとで民進党の解体が行われた。同時にそれは連合自らを、一挙に解体と分裂に追い込んでいる。

連合本部打倒の闘いに立つ時だ

 安倍は今年7月、UAゼンセン出身の逢見直人・連合事務局長を使って「過労死」法案への政労使合意を取り付け、連合を改憲勢力化しようとした。だが、現場労働者の怒りの反撃によって政労使合意は吹っ飛び、逢見を次期会長に据えるという安倍のもくろみも頓挫した。そうした中で、解散・総選挙という安倍の大反革命に乗じて、小池が民進党を解体・分裂させ、連合をとおして労働者階級の階級性をたたき折ることを狙って反革命的に登場した。
 だが墓穴を掘ったのは小池だ。労働組合の団結を解体・一掃せずに改憲・朝鮮戦争には突入できない。逆にそれは労働者の巨大な反撃に転化する。支配階級は今までの連合のあり方すら容認できなくなったのだ。
 今こそ国鉄分割・民営化と連合に労働者の側から決着をつける時だ。連合本部を打倒し、動労総連合を先頭に階級的労働運動が労働運動の主流派・責任勢力に躍り出る情勢が完全に到来した。「この国に革命を」を掲げる斎藤いくま委員長を押し立て、すべての職場・街頭から闘いを起こし、11・5労働者集会への1万人結集を切り開こう。

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