麻生が「武装難民射殺」発言 朝鮮半島で戦争をやる気だ 破壊と虐殺を絶対とめよう

週刊『前進』04頁(2883号02面02)(2017/10/09)


麻生が「武装難民射殺」発言
 朝鮮半島で戦争をやる気だ
 破壊と虐殺を絶対とめよう


 安倍政権が戦争・改憲の攻撃のための臨時国会解散・総選挙に突き進んでいた9月23日、副総理・財務大臣の麻生太郎が、朝鮮半島で戦争が起きた時に大量の難民が日本に逃げて来ることになるとして、「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と語っていたことが明らかになった。
 麻生は宇都宮市での講演で、シリアやイラクの難民の事例から、「向こう(朝鮮半島)から日本に難民が押し寄せてくる。動力のないボートだって潮流に乗って間違いなく漂着する。10万人単位でどこに収容するのか」と危機感をあらわにして「防衛出動か。射殺か」と叫んだ。
 麻生はこれまでも「ヒトラーの手法に学べ」と言うなど暴言を繰り返してきた。しかし、今回の発言は、またも繰り返された暴言などと弾劾して済むような問題ではない。安倍―麻生は、今まさに朝鮮半島への侵略戦争に踏み出そうとしているのだ。
 麻生は朝鮮侵略戦争を、10万人規模の難民が出る大破壊戦争であると想定していることをあけすけに語り、さらに「武装難民」とは、難民を武器をもって日本に攻めてくる敵国人、敵国軍と見なすということだ。自分たちの戦争で生み出した難民が日本に来れば、「防衛出動」「射殺」すると言うのだ。絶対に許すことはできない。
 本来、難民条約(難民の地位に関する条約)に加入している日本は、さまざまな理由で保護を求めて来日する難民を国家の責任で保護しなければならない。まして戦争によって生み出された難民については最優先で保護すべきなのだ。しかし、安倍政権はもとより日本政府は、戦後一貫して難民を排除し続けてきた。その悪質さは、移民排斥で批判を浴びるトランプ政権をはるかにしのいでいる。
 安倍・麻生を監獄へ! 朝鮮戦争を絶対に阻止する決戦として総選挙決戦を闘いぬこう。
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