住宅闘争勝利へ集会 崇仁・東三条で闘い進む

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週刊『前進』04頁(2887号04面03)(2017/10/23)


住宅闘争勝利へ集会
 崇仁・東三条で闘い進む

(写真 「私たちの存在は小さくない」と切り開いた地平を自信をもって確認した地域集会【10月15日 京都市・崇仁】)

 10月15日、京都の崇仁(すうじん)で全国水平同盟崇仁・東三条支部が主催する「住宅闘争勝利へ!地域集会」が開催され、25人の参加で成功しました。
 2015年から始まった崇仁と東三条での住宅追い出し絶対反対の闘いが京都市による村の全面的な更地化を阻止しています。団結を守り強化・拡大し、階級的労働運動と結合して戦争と改憲を止める流れをつくりだしています。西郡、高槻に続き京都で全国水平同盟の核が生まれています。
 集会の基調報告をユニオン自立が行いました。「崇仁の住宅、保育所、診療所はすべて国家・行政との闘いで獲得した。京都市がそのすべてをひっくり返そうと更地化(民営化)攻撃を強める中で、崇仁・東三条の住宅裁判が最高裁判決を迎えようとしている。絶対反対の旗が立ち続ければ更地化を阻止できる。追い詰められているのは京都市だ。現に崇仁保育所の民営化を止め、京都市立芸大の移転工事も進んでいない」と絶対反対の闘いの勝利的地平を確認しました。
 全国水平同盟の平沼和典事務局長は、「更地化とは全面的な共同体の破壊であり、〝血の入れ替え〟だ。解雇と総非正規化、戦争に向かうものだ。崇仁・東三条の闘いが更地化を阻止し、すべての闘いとつながっている点は大きい。住宅闘争と保育所民営化反対の闘いが軸となり、更地化を粉砕する力になっている」と総括しました。
 提起を受けて、「保育園の民営化と規制緩和に反対する署名」を進め、保育所の民営化に反対する労働者・住民と結びついていくことが議論されました。
 水平同盟の久原正子委員長は8月の八尾北夏祭りを頂点にした地域拠点建設の進展を報告。西郡住宅を市の直営に戻させることなどを求める住民訴訟の意義、八尾北医療センターが地域ソビエトの拠点となる位置にあることを語りました。
 高槻の仲間は植木団地追い出し絶対反対の地平が富寿栄(ふすえ)住宅の建て替え(追い出し)計画を阻止していると報告、11月23日の植木闘争3周年集会への結集を呼びかけました。
 集会は、全国水平同盟の推薦候補、斎藤いくまさんの衆院選決戦のただ中で開催されました。斎藤さんのようにストレートに追い出し・首切り反対、非正規職撤廃を訴えたら響く情勢であり、各地域で組織化していこうと確認しました。
 「狭山闘争は部落差別に怒り立ち上がる労働者の中に入っていく闘いとしてもある。行政への圧力手段としてきた部落解放同盟の路線が破産した今、全国水平同盟の手で狭山闘争を階級的によみがえらせる時だ」という提起もありました。
 最後に住宅闘争の当該、東三条のBさんが「闘争に負ける気がしない。光がある。希望を捨てないで闘うことで団結は広がっていく」と決意表明しました。
 終了後に、新たに支部への加盟がありました。国と行政を追い詰める闘いとして発展していることを実感した集会となりました。
(京都 朝霧広巳)
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