11・5大結集へ各地で決起

週刊『前進』04頁(2889号02面01)(2017/10/30)


11・5大結集へ各地で決起


 11・5大結集に向けて、各地で行われている集会とデモを紹介します。残り1週間、全国からの根こそぎ決起へ全力で闘おう。(編集局)

80人が市内をデモ
 仙台 労働運動の主流派へ

(写真 青年を先頭に仙台市内をデモ【10月22日】)

 10月22日、「戦争・改憲に突き進む安倍を監獄へ!」を掲げ、80人の結集で集会と仙台市内デモをかちとりました。「トランプと安倍の朝鮮侵略戦争をゼネストと日米韓労働者階級の国際連帯で止めよう!」の訴えが仙台市内の繁華街に響き渡りました。
 デモに先立つ集会で動労福島の橋本光一委員長は「衆院選で自公が3分の2を占める情勢が始まる。しかし、改憲をめぐる支配階級内部の激突が希望の党の登場と民進党の崩壊を生み出した。連合を丸ごと改憲勢力として動員する支配階級の路線は崩壊した。階級的労働運動派が多くの労働者、労働組合を獲得して主流派となり、新しい労働者党を建設しよう」と訴えました。
 特別報告で動労水戸の仲間が、前日の常磐線富岡駅開通記念式典を直近で粉砕した闘争を報告。3・11反原発福島行動実行委員会は「フクシマの怒りを一番恐怖しているのは安倍だ」と訴えました。東北大学学生自治会は「衆院選で斎藤いくま候補の訴えに首都圏の学生、全国の高校生が反応し始めた。青年、学生が革命の先頭を切り開く時代が到来した」と語った。
 郡山総合車両センターを軸に安倍打倒、被曝労働拒否、ゼネストの拠点を職場と地域に建設し、11・5集会へ総決起する決意を固めました。
(JP労組仙南支部角田分会 神田広猛)

革命のチャンスだ
 広島 青年が基調を提起

(写真 広島集会。11・5集会へ総決起する決意を固めて、団結がんばろう【10月22日】)

 22日、広島市中区の市民交流プラザに広島県労組交流センター、広島大学学生自治会、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけで50人が結集し、10・21国際反戦デー集会とデモ行進をかちとりました。
 集会では岩国市の自治体労働者が司会を担い、続いて8・6ヒロシマ大行動共同代表で、安芸太田町議の大江厚子さんが発言しました。大江さんは12日に北広島町で米軍戦闘機がフレア(ミサイル攻撃をかわすためのおとり用の火の玉)使用の実戦訓練を行ったことをあげて、住民の生活を脅かし戦争へ突き進む安倍とトランプを弾劾しました。
 さらに基調提起を広島市職の非正規職の青年労働者が行いました。「安倍による朝鮮戦争と働き方改革の攻撃は、すべてが労働者の怒りの反乱を促し革命を成し遂げるチャンスとなる。自治体労働者は非正規職化攻撃にさらされている。職場と仲間、生活を守るために非正規職員が決起し組合に結集しつつある。多くの仲間と団結し組合に組織化して11・5へ結集しよう!」と呼びかけました。
 まとめで実行委員会の宮原亮さんが「選挙結果がどうであれ、根底的な怒りが全社会にあふれかえっており、安倍の危機は深まっている。国際連帯で戦争を止めよう」と訴えました。
 その後、台風の風雨が強まる中、市内中心部を原爆ドーム前まで、元気にデモ行進を打ちぬきました。団結の笑顔が満ちあふれるヒロシマ行動でした。
(広島連帯ユニオン・高陽第一診療所労組 矢田三恵)

職場・基地に団結を
 那覇 71年ゼネストを検証

 22日、「71年沖縄ゼネストを検証する―10・22沖縄労働者集会」が那覇市で25人の結集で開催されました。国鉄闘争全国運動・沖縄が主催し、当時のゼネストを闘った基地労働者、教育労働者、全電通労働者が発言しました。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人で北中城村議会議員、当時全軍労だった宮城盛光さんが開会のあいさつ。
 当時全電通の金城幸男さんが「71年沖縄ゼネストを検証する」と題する問題提起。金城さんは、ゼネストは革命の問題であることを提起し、1971年11・10ゼネストへ上りつめた様子を当時の写真や新聞、手作りの地図を使って生き生きと語りました。(写真
 集会の後半のシンポジウムでは基地労働者が「11・10ゼネストに至る過程こそ、青年労働者が先頭に立って、みずからの階級的意識を目覚めさせ、基地の中でストライキを打てる労働組合をつくっていく過程でもあった」と語りました。再度、金城さんが「今も獄中にいる星野文昭さんを思う時、沖縄の二つのゼネストはまだ終わっていない」と提起しました。辺野古への新基地建設を強引に進める安倍を打倒する道もここにあると訴えました。
 最後に日本IBMビジネスサービス労組の仲宗根光洋書記長がまとめとして、「今の沖縄の現状は『復帰』前のようになっている。ゼネストで闘うしかない。職場や基地の中から団結をつくりだして闘おう」と呼びかけました。
(沖縄 M)

戦争・改憲阻止で岡山駅前をデモ
 岡山

 22日、大雨の中、県内の各労働組合から15人が集まり、「戦争絶対反対!改憲阻止!」を訴えて、元気よく岡山駅前をデモ行進しました。(写真
 その後、岡山市内で集会を開催。ビラを見て飛び入りの参加もありました。
 基調を岡山マスカットユニオンの木村守男書記長が行いました。戦争を止める力は労働者の団結した闘いにあることを確認し、戦争の本質は中東の石油をどこの帝国主義がとるのか、中国・アジアをどこの帝国主義が握るのかをかけた争闘戦であることをはっきりさせ、「自国政府を打倒しよう!」と提起しました。
 全学連の斎藤委員長が立候補した衆院選闘争の報告を動労西日本の山田和広書記長が行いました。参加者から、岡山マスカットユニオンが日本原演習場での日米共同訓練反対の申し入れを奈義町と津山市に対して行ったことが報告され、日本原基地撤去の闘いを爆発させ戦争を止めようと決意が述べられました。
(動労西日本書記長 山田和広)

動労総連合軸にJR廃線と闘う
 札幌

 22日、北海道札幌市で「『JRの廃線』と『安倍の改憲・戦争』は一体だ!非正規(使い捨て)労働のない社会を!」を掲げ、「声をあげよう!10・22北海道集会」が国鉄闘争全国運動・北海道の主催で開催され30人が結集しました。
 基調報告で自交総連SKさくら交通労組委員長の河野晃興さんが、国鉄分割・民営化絶対反対の立場で廃線と闘うことを呼びかけ、「ストライキをたたきつければJRは動けない。動労千葉や動労水戸、動労神奈川、動労東京に続いて闘おう」と闘いの方向性を提起しました。動労総連合・北海道の長尾信一委員長は「交通弱者をこれ以上増やさないために、鉄道労働者としての誇りにかけて闘う」と決意表明(写真)。閉会のあいさつを成田昭雄副委員長が行いました。
 国鉄闘争全国運動・北海道は、6月に結成された動労総連合・北海道を先頭にJR北海道の苗穂工場や札幌運転所などでビラを配り、注目を広げる中で堂々と集会をかちとりました。
(札幌 J・S)

元自衛隊兵士が闘いを呼びかけ
 名古屋

 台風21号の強い雨の中、22日に東海集会in名古屋を名古屋市内で開催しました。
 パククネ退陣を闘った韓国・民主労総ゼネストのDVD上映で集会の雰囲気は盛り上がりました。それを受けて動労千葉訪韓団初参加の青年が絶大な訪韓カンパを訴えました。11・5集会に参加する池田頼将元3等空曹(写真)は「今ほど隊員や家族が自衛隊からのパワハラや人格否定に苦しんでいる時はありません。(イラク派兵負傷の)国賠裁判は来年が勝負です。みなさんの力を貸して下さい」と語りました。
 最後に東海合同労組の坂野康男委員長が、朝鮮侵略戦争の超切迫情勢と民進党と連合の崩壊情勢、日本共産党が自衛戦争に賛成していること、国鉄分割・民営化反対で30年間不屈に闘いぬいた動労千葉などが呼びかける11・5日比谷集会とデモに朝鮮戦争を阻止する展望があることを明らかにしました。
(坂野康男)

地域での運動の広がりを確信
 東京北部

 3日、「安倍政権による戦争と改憲を許さない北部集会」が練馬区で開かれ45人が参加しました。動労総連合の青年が司会を務め、自治体労働者が「若い世代に闘う労働運動を引き継ぐ決意で、組合の執行委員になる」と表明しました。
 この日は、陽和病院で起きた入院患者による夜勤中の看護師の刺殺事件から10年にあたり、精神医療の労働組合と地域の団結を固める場としてもありました。
 一陽会労組の坪井静委員長は「新自由主義と闘う労組拠点をつくる。持病を理由に解雇された青年の解雇撤回闘争を全員非正規職化との攻防として闘う」と宣言。組合員が壇上に並び、解雇当該の青年組合員が決意を語りました。チラシを見て「自分の周りにも障害者や病者がいる」と飛び入りで参加した高齢者もいて練馬地域での運動の広がりを確信できました。
(東京北部労組交流センター)

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