四国更生保護委に申し入れ 星野さん出獄へ282人が「要望書」

週刊『前進』04頁(2889号03面02)(2017/10/30)


四国更生保護委に申し入れ
 星野さん出獄へ282人が「要望書」


 10月17日、無実の星野文昭さんの即時解放を求め、星野暁子さんを始めとした家族の皆さん、再審弁護団、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議と香川・星野さんを取り戻す会は、四国地方更生保護委員会へ3回目の申し入れを行いました。(写真
 星野さんは無実です。1971年11・14渋谷闘争を闘い、「殺人罪」をデッチあげられ、無期懲役で43年も投獄されています。星野さんは再審闘争を不屈に闘い、東京高裁・東京高検を追いつめています。私たちは、下獄30年を経過した星野さんの「仮釈放審理」を開始する更生保護委員会との闘いに立ちました。
 前の2回と同様、今回も総務課長と2人の職員が対応しました。弁護団が「更生保護委員に出てきてほしいと強く要請しているにもかかわらず、どうして出てこないのか」と追及しました。総務課長は「組織として対応しています」と言うばかりです。また「個別具体的な案件についてはお答えできません」と言うことに対して、共同代表の戸村裕実さんが「私たちは一般論を聞きにきたのではありません。星野文昭さんの生命の問題として来ているのです」と弾劾しました。
 暁子さんは申入書を読み上げ、「獄中結婚して31年、私はずっと面会に通い続けています。これからも文昭と一緒に生きていきたいと思っています。1日も早く獄外での一緒の生活を始められるようにお願いします」と切々と訴えました。弁護団は1991年の国会質疑を具体的に紹介し「星野さんが再審請求していることは仮釈放の妨げにならない」と突きつけました。再審連絡会議の共同代表は多数の弁護士を含む282人の「要望書」を提出しました。そして鈴木達夫弁護団長が「委員が出てくるまで何度でも来る」と断固として宣言しました。
 最後には総務課長も「みなさんの気持ちを受け入れます」と回答せざるをえなくなりました!
 さらに更生保護委員会あての「要望書」を集め、今こそ星野さん解放をかちとりましょう。
(森下和子)

このエントリーをはてなブックマークに追加