国際連帯で戦争とめる! 安倍・トランプ打倒へ団結うち固め ストで闘う労働組合の再生へ

週刊『前進』04頁(2893号02面01)(2017/11/13)


国際連帯で戦争とめる!
 安倍・トランプ打倒へ団結うち固め
 ストで闘う労働組合の再生へ

(写真 韓国の民主労総、アメリカのILWU【国際港湾倉庫労組】と運輸労働者連帯委員会、GDL【ドイツ機関士労組】の労働者が並び、戦争を阻止する労働者国際連帯の強い力を示した【11月5日 東京・日比谷野外音楽堂】)

 11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進は4800人で力強く闘われ、無実の罪で獄中43年の星野文昭さん、616中国鉄道労働者連合会、アメリカUTLA(ロサンゼルス統一教組)のアーリーン・イノウエさん、UID―DER(トルコ国際労働者連帯協会)、ブラジルの労組ナショナルセンターのCSP―コンルータスからメッセージが寄せられました。集会の主な発言の要旨を紹介します。(編集局)

呼びかけ団体からの訴え

解雇撤回の団交拒否は不当労働行為
 動労千葉顧問弁護団長/国鉄闘争全国運動呼びかけ人 葉山岳夫さん

 トランプ大統領が来日し安倍首相と会談します。韓国・民主労総を始めとする全世界の労働者と連帯し、朝鮮戦争開戦を阻止する闘いが要請されています。
 1980年代、中曽根元首相は「国鉄分割・民営化を断行してお座敷をきれいにし新しい憲法を安置する」とほざきました。あれから30年、国鉄分割・民営化は大破綻し、改憲は阻止されてきました。改憲攻撃は戦争国家への大転換、労働法制の大改悪による労働運動つぶしの反革命クーデターにほかなりません。国鉄闘争全国運動はこれと先頭で闘う決意です。
 2015年の最高裁決定は、国鉄当局による不採用基準は不当労働行為であると認めました。JR東日本は「関係ない」と言って動労千葉・動労総連合との解雇撤回の団体交渉を拒否しています。とんでもない不当労働行為です。1047名解雇撤回闘争は階級的労働運動の重要な一環です。
 朝鮮戦争阻止、改憲阻止、安倍打倒へともに闘い勝利する決意です。

動労総連合を全国に

第3の分割・民営化と徹底対決を貫く
 動労千葉副委員長 関道利さん

 外注化反対を訴えた裁判の判決が10月10日に出ました。外注化も出向命令も合法という反動判決です。「偽装請負でも見逃せないほどの違法ではない」「定年まで出向されても通常の異動と変わらない」という会社の主張を丸写しにしたとんでもないものです。
 ここまで矛盾だらけの判決を書かざるを得なかったのは、安倍政権の「働き方改革」が改憲・戦争突入に向けた攻撃と一体の問題だからです。私たちの闘いがJRの外注化攻撃にとっても安倍政権の「働き方改革」にとっても、決定的なネックになっているのです。だからこそ第3の分割・民営化攻撃と徹底的に対決して闘いぬきます。
 CTS(千葉鉄道サービス)では上半期の無期転換対象者全員の無期転換をかちとりました。希望者全員の正社員化、大幅賃上げ獲得に向け全力で闘います。
 私たちは組織拡大を実現し、外注化を粉砕する闘いに全力で立ち上がります。

資本の肩持つ反動判決に控訴し闘う
 動労総連合出向無効確認訴訟弁護団長 森川文人さん

 外注化と出向自体を争う革命的な裁判闘争に対して東京地裁労働部が10月10日に出した判決は、きわめて醜悪で、資本の手先に徹したものになりました。例えば、「本件出向命令はグループ会社全体としての業務の適正配分の一環として行われたものと理解することができ、JRの経営者としての合理的な経営判断に基づくものと解することができる」としています。いったい裁判所は誰の肩を持っているんでしょうか。「出向命令に伴う不利益の程度は、通常の異動に伴い甘受すべき程度を超えないものと認められる」というフレーズが15回以上も繰り返されています。弁護団、原告団は直ちに控訴し、闘いを継続しています。
 新自由主義の主たる目的は組織労働者を排除することです。資本が最もつぶしたいものは、労働者の連帯と団結です。だからこそ真正面から闘うことに革命的勝利の展望があると確信しています。

常磐線全線開通の破綻ついに始まる
 動労水戸委員長 石井真一さん

 私たちは常磐線の4月1日浪江延伸、10月21日富岡延伸と闘ってきました。富岡駅は福島第一原発の10㌔圏内です。試運転では運転席から4㍃シーベルトの放射線量が検出されましたが、「機械の間違いだ」として今も走っています。
 10月21日、富岡駅前に登場し、50人で抗議行動を闘いました。JR東の冨田社長は前日から水戸支社に乗り込んできましたが、式典は40分間、抗議行動で阻止されました。動労水戸支援共闘の小玉さんは「私の首を切ったのは絶対に許せない」と冨田社長を弾劾しました。
 JR100%出資子会社のJESS(東日本ステーションサービス)は、富岡駅の委託を受けないことになりました。常磐線全線開通の破綻が始まり、私たちの闘いは功を奏しました。
 原発事故の問題は革命でしか解決できません。全学連委員長の斎藤郁真君が「この国に革命を」と訴えて衆院選を闘いました。そのとおりだと思います。

第1波ストライキだけでは済まない
 動労東京八潮支部書記長 金子浩さん

 10月13日、八潮支部は24時間ストライキを敢行しました。その4日後に会社側は、6カ月雇用を3カ月に縮めたことは撤回すると言ってきました。八潮支部は、闘えば勝てることを示したと思います。
 私たちは第1波のストライキをやりましたけれど、このままでは済まない。年末には支部長が定年退職を迎えます。絶対に嘱託にしないという会社の攻撃が考えられるので、ストライキを構えて闘います。
 動労東京の結成時に、1千人の建設を目標にしました。これは可能だと思います。私たちは電車の運転はしないけれど、電車をぶっ止めることができる。韓国の鉄道労組、ドイツ機関士労組と団結して闘います。

(写真 国鉄決戦の力を示す 国鉄1047名解雇撤回闘争の当該を先頭に、動労総連合が強制出向無効確認訴訟弁護団とともに壇上に並んだ。動労東京八潮支部のスト報告などの発言は、「動労総連合を全国に」の闘いの着実な前進を参加者に実感させた)

解雇撤回・JR復帰へ

絶対に解雇を撤回させJR東に帰る
 動労千葉争議団 中村仁さん

 われわれはJR東日本に対して解雇撤回を求めて闘っています。絶対に解雇撤回をかちとりたいと思っています。
 JRの外注会社で非正規で最低賃金で働かされながらも、必死に頑張っている人たちが今、動労総連合に結集しています。歯を食いしばってJR関連の職場で頑張っています。
 だから私たちは、JRというろくでもない会社だけれど、そこで首になったんだからそこに帰るんです。私たちは先頭で闘って絶対にJRに帰りたい。よろしくお願いします。

1047協議会で新たな闘いに突入
 動労総連合1047協議会/動労総連合・九州委員長 羽廣憲さん

 9月15日、動労総連合1047協議会を結成しました。4・9政治和解に真っ向から反旗を翻し、闘いを開始する私たちの宣言です。1047名闘争は改憲と戦争を阻んできました。ここで終わることなく、さらなる闘いを広げるために北海道から九州までを協議会で結び、新たな1047名闘争をつくりあげることが、戦争国家化に対する私たちの回答です。
 団結して生き、この国のあり方を根底的にひっくり返すためにすべての仲間が団結するのが国鉄闘争です。私も先頭に立って頑張ります。

東京都丸ごと民営化阻止

戦争のために子を育てたのではない
 都庁ふくしま署名解雇を許さない会 柿沼庸子さん

 私は東京都庁議事堂レストランで働いていた非正規の労働者です。東京都は原発事故の避難者への助成金を打ち切り、避難住宅から追い出しています。私はそれに対し、被曝と帰還に反対する署名とビラを職場で仲間に渡したとして、4月3日に解雇されました。
 安倍政権、小池都政がしていることは、労働者民衆から搾取し搾取して、国のために死ねという政策です。私は子どもがいます。母子家庭です。しかし安倍や小池はそんなこともお構いなしです。原発事故はなかったことにし、オリンピックだと騒ぎ立て、北朝鮮を悪者にして戦争をもくろんでいます。私たちは人殺しをするために生きているのでも、殺し殺されるために子どもを生み育てているのでもありません。
 一人ひとりがかけがえのない存在です。闘う労働組合に結集し、世の中を回しているのは私たち労働者民衆だということを、安倍やトランプ、小池に見せつけてやりましょう。子どもたちが夢や展望を持てる社会を一緒につくって下さい。

小池は惨敗し破産反撃すれば勝てる
 東京交通労組労働者 大木勇次さん

 先の衆院選で、小池の率いる希望の党が惨敗しました。小池はその取り返しもかけて、築地を始めとする卸売市場の民営化、東京都丸ごと民営化を進めようとしています。地下鉄・バスの民営化を本丸として狙っています。都バスの運転手は10年前から民間より賃金が高いとされ、10%賃下げの攻撃がかけられてきました。国鉄分割・民営化の時のヤミカラキャンペーンと同じです。しかし今回は敵の側にまったく勢いがありません。反撃すれば絶対に勝てます。
 闘いの最大の妨害物は連合です。連合本部は労働法制解体、改憲推進で安倍の先兵になり、連合東京は都民ファーストと手を組み、小池の「働き方改革」の先兵になっています。しかし連合は崩壊過程に入りました。都営交通民営化阻止へ闘い、小池を打倒し「働き方改革」を粉砕します。

国際連帯の訴え

●韓国
国境越えた闘いで新自由主義打破を
 民主労総ソウル地域本部指導委員 イジェウンさん

 パククネ政権に対して、民主労総は社会的ゼネストを展開し、パククネ―チェスンシルゲートで爆発した大衆闘争の呼び水の役割を果たし、闘いを牽引(けんいん)して、民衆たちとともにパククネ退陣闘争のろうそく革命を切り開きました。
 パククネ政権の退陣闘争の本質的な原因は、この数十年にわたる新自由主義的支配秩序の中で、大衆の社会的、経済的剝奪(はくだつ)と排除に対する怒りが爆発したものです。
 労働は、尊重され、存続されなければならない未来の価値だと考えます。
 民主労総はろうそく革命の本質を実践するために、積弊清算、財閥解体、労組活動をする権利、労働改革などの実現はもちろん、社会全般に対する大改革闘争をつくり出すでしょう。
 日本、アメリカ、韓国の労働者が手を取り合い抵抗の闘いをつくり出していく時、新自由主義を突破することができると思います。
 行動し実践する粘り強い国際連帯で新自由主義を打破し、労働者が主人公になる世の中をつくっていきましょう。トゥジェン(闘争)!

●アメリカ
トランプと安倍を監獄にぶちこもう
 TWSC(運輸労働者連帯委員会) スティーブ・ゼルツァーさん

 アメリカの労働者は民営化や労組破壊、またトランプや人種差別主義者どもの人種差別襲撃に対して反撃を開始しています。激化する独裁や弾圧、世界戦争の脅威は、労働者の力によってのみ反撃できます。政治家がわれわれを救済するのではありません。労働者だけが自らの道を切り開くことができるのです。
 トランプは外国人への憎悪や人種主義、ナショナリズムで労働者階級を分断しようとしていますが、労働者はこの攻撃の本質を鋭く見抜いています。私たちの敵は世界の労働者ではなく、国境を越えて利潤と搾取を求める資本家です。
 資本家が望むのは労働組合のない、軍国主義と戦争のための世界です。
 私たちが望むのは連帯と国際主義の世界です。今日の行動は新たな世界を建設するためのものであり、私たちが直面する危機の唯一の解決策です。
 私たちの闘いに勝利を! 鉄鎖を断ち切り自由な世界を! 戦争に突き進む犯罪者、トランプと安倍を監獄にたたきこみましょう!

●ドイツ
反資本主義の明確な選択肢を示そう
 GDL(ドイツ機関士労組)ベルリン都市鉄道支部長 クルト・シュナイダーさん

 東アジアでの戦争が切迫している現在、大切なことは、米トランプ政権と日本の安倍政権の戦争にかけた意図を見抜き、全世界の人びととともに公然とかつ決然と闘うことです。切迫する戦争の背後にある金融産業と資本は、人類を引き続き抑圧するためには核兵器で諸国民をすべて抹殺することさえ辞さないのです。
 私たちはドイツ人として、核戦争の恐怖のもとで生まれそこで生きていかなければならないことがどのようなことか、歴史的によく知っています。
 必要なのは、戦争・抑圧・搾取をもたらす既存の社会体制に対して、反資本主義の明確な選択肢を示すことです。
 今、日本にはアメリカのトランプ大統領が来ていますが、われわれはトランプ氏を歓迎しません。世界のどこでも同じです。そしてトランプを歓迎する安倍首相について言えば、朝鮮半島における戦争準備をただちに停止せよ、ということです。
 団結! がんばろう!

闘いの報告と決意

暴力的組合つぶしに無期限スト決行
 全日建運輸連帯労組近畿地区トラック支部MK運輸分会書記長 清水隆圭さん



(写真 ストを支援する檄布が手渡された)

 私たちMK分会は約4年前に組合を結成し、過重労働、未払い賃金等さまざまな問題に対し、会社代理人と誠実な団体交渉を行ってきました。しかし、会社は分会長を恐喝・脅迫し、組合つぶしを仕掛けてきました。われわれは最後まで闘うことを決意し、24時間のストライキを決行中です。
 今から340日前、分会長が会社敷地内駐車場に帰ってきたところ、数人の暴漢によりトラックから引きずりおろされ、全身打撲、肋骨3本骨折という重傷を負わされました。その日より無期限ストライキを決行し、今も奈良で24時間ストライキをしています。
 労働者がストライキ権を行使するのは苦渋の決断です。しかし、この運動は全国の労働者に必ず波及すると思い、最後まで闘う決意でここに来ました。どうぞよろしくお願いします。

生きられない現実と団結して闘おう
 非正規職の教育労働者

 広島で非正規の教育労働者をしています。そのかたわら、個人事業主としての仕事も入れないと、とても生活できません。
 来年の仕事もわからない、賃金を抑えられて明日の生活もわからない私が、授業で「あなた方は幾つになったら就職し、幾つになったら結婚して将来何人の子どもを育てるでしょうか、自分のライフプランを考えてみて下さい」という指導をする時だけは、心がとても複雑になります。いい子どもを育てる自信がどんどんなくなります。
 今こそ搾取に搾取を重ねられた労働者が団結し、子どもたちの未来のためにも、ともに闘いましょう。

医療福祉労働者は最先頭で命を守る
 一陽会労働組合委員長 坪井静さん

 一陽会労働組合は、東京練馬区にある精神科病院の労働者を軸に組織されています。医療福祉労働者は命を守るために闘う最先頭の誇り高い労働者です。障害のあるなしでくくられることなく、ともに生きていく階級性を打ち立て、自己を取り戻していく闘いが、今の医療福祉の現場には絶対に必要です。
資本と絶対非和解で闘うこと、そして仲間と助け合う義理人情が、闘う労働組合の一番の軸となります。逆にこれがなかったら絶対に闘えない。
 医療福祉の労働現場は2018年の医療報酬と介護保険のダブル改定でさらなる労働強化・分断にさらされます。医療、介護、福祉現場の正規・非正規、職種を超えた団結で全国に闘う労働組合の拠点をつくり、反撃していきましょう。

分断を打ち破ってともに闘う団結を
 動労総連合青年部副部長/動労水戸 照沼靖功さん

 今年6月に、正規・非正規の分断を超えてともに闘う青年の労働組合として動労総連合青年部を立ち上げました。今の社会には正規と非正規が団結して闘う組織が必要です。安倍政権は、正規と非正規、賃金の格差によって労働者同士を分断して団結させないことでしか生きられません。しかし、われわれは正規・非正規、国境を越えた団結で、社会を変える力を持っています。
 動労水戸の組合員3人に対して出向解除、仕事外しがされました。会社は「業務上の必要性」だとか「任用の基準」、最終的には「総合的判断」という言葉で逃げています。でも、会社のいう業務上の必要性とは会社施策を実現するための必要性であって、鉄道を安全に動かすものではまったくありません。
 われわれは鉄道の安全を守るという鉄道人の誇りを持って闘っていきます。

(写真 日本と各国代表団の青年労働者・学生によるパフォーマンスに、会場全体から拍手が沸き起こった)

(写真 笑顔がはじける民主労総訪日団の仲間たち)

改憲阻止ともに決意

安倍内閣を絶対に許してはならない
 とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長 西川重則さん

 私は18年間、ずっと国会傍聴を続けております。第4次安倍内閣は9条改憲の発議を明言しています。私たちは今こそ憲法改悪絶対反対の大運動を巻き起こしていかなければならないと確信しております。私はあらためて安倍内閣打倒を求めて闘います。
 憲法政治をまったく無視した安倍内閣、絶対に許すことができません。日米軍事同盟強化を意図し、北朝鮮のミサイル発射によって国難状態にあるときわめて無責任かつ挑発的な言動を繰り返しております。日本がアジアに対して侵略・加害の歴史を繰り返したことをあらためて確認し、共なる闘いを進めましょう。
 とめよう戦争への道!百万人署名運動は「戦争するな!9条変えるな!全国署名」という新署名を開始しました。朝鮮半島への戦争絶対反対、改憲絶対反対の署名です。地域、職場、学園での取り組みをぜひお願いいたします。

闘争開始から52年「農地は命」を貫く
 三里塚芝山連合空港反対同盟 萩原富夫さん

 三里塚闘争は開始から52年目に入りました。
 憲法を変えると言いますが、憲法を守る義務のある国会議員が憲法を守ってもいないくせに、現実が合わないからと変える、そんなこと許せますか?
 成田空港が再び新たな空港建設を始めました。第3滑走路建設、B滑走路の延長、深夜の飛行をすると言い出しています。騒音下住民、1千㌶もの新たな空港敷地に入る住民たちに説明会が行われています。騒音、生活の破壊を住民に押しつけて空港会社がもうかる、その税金によって行政に金が入る、それしかないんです。住民のことをまったく無視しています。労働者の現実と同じです。
 安倍政権は農業つぶしに突っ走っています。私たちは「農地は命。農業を守らなければならない」----このことを訴えて成田空港建設に反対して闘い続けています。ともに空港建設と闘っていくことを訴えたいと思います。

(写真 右が萩原さん、左が市東さん)

農地強奪許さない裁判で必ず勝利を
 三里塚芝山連合空港反対同盟 市東孝雄さん

 日ごろからのご支援、署名など、本当にありがとうございます。昨年10月、農地法裁判の最高裁判決がありました。それに対して私たちは請求異議裁判をかちとることができました。裁判が終わるまでは強制執行させないということになっています。そのほかにも耕作権裁判があります。
 裁判に必ず勝利できるという確信で闘います。これからもがんばります。

放射能と戦争から子どもたち守ろう
 福島診療所建設委員会呼びかけ人 佐藤幸子さん

 東京電力は21年から予定していた福島第一原発のデブリ取り出しを断念すると発表しました。原発内に流入する地下水を止めるために行われた凍土壁の工事も350億円をかけてほぼ完成したと報道されました。成功すれば100㌧以下に減らせると言われていますが、あてになりません。そもそも、完全に防げないと言っているのと同じです。
 福島県では甲状腺がんの子どもたちが疑いも含めて194人にもなっているんです。いまだに因果関係を認めません。避難者への住宅支援打ち切り、避難指示解除、常磐線開通と次々と理不尽なことが行われてきました。それに対してふくしま共同診療所が窓口となって「被曝と帰還の強制反対署名」を呼びかけてから1年になります。11月2日現在で4万2011筆集まっております。子どもたちを戦争や放射能による健康被害から守るためにこれからもともに闘いましょう。

(写真 福島から吉沢正巳さん【左】も発言)

戦争阻止・基地撤去のゼネスト実現へ
 国際連帯・共同行動沖縄代表呼びかけ人/元全駐労マリン支部副委員長 水島満久さん

 10月11日、米軍大型輸送ヘリが東村高江の民間地に緊急着陸し炎上、爆発しました。またF35Aの配備やパラシュート降下訓練の強行など、北朝鮮、中国をも想定した戦争準備が進められています。県民の怒りは爆発寸前です。辺野古の闘いは日々激しく闘われています。沖縄はゼネスト情勢なんです。
 日本IBM・ビジネスサービス労働組合は19日、富田晋委員長を指名して、2018年問題を先取りする全員解雇・選別再雇用のための試験をやめろとストライキを決行しました。22日には、1971年沖縄全島ゼネストを検証する沖縄労働者集会をかちとりました。朝鮮戦争を始まる前に止め、米軍基地を撤去する全島ゼネストを推し進める集会となりました。勝利をめざし闘いましょう。

再審実現かちとり星野さん取り戻す星野さんをとり戻そう!
 全国再審連絡会議共同代表 戸村裕実さん

 激動の1971年、三里塚―沖縄闘争を闘い、国家の報復的弾圧を一手に受けているのが星野文昭さんです。星野さんが徳島刑務所に移管されて30年が経過します。星野さんは無実を訴え不屈・非妥協で闘いぬいています。戦争に反対し、国家や資本による労働者・農民への抑圧に獄中から怒りの声を発しています。終身刑化を許さず、再審を実現させなければなりません。そして更生保護委員会への仮釈放の要請です。
 大坂正明さんへの重大攻撃に対しても、星野さんの闘いと一体的に反撃を闘いとらなければなりません。
 33年間、文昭さんに共感し共鳴し同じ方向を向いて闘いぬいている暁子さん、ご兄弟、親族のもとへ、そして私たちの手に星野さんを取り戻しましょう。

戦争を止めるのは私たち労働者だ!
 愛媛県職員労働組合委員長 宇都宮理さん

 今年も愛媛の地から郵政の仲間、伊方原発に反対する金曜行動の仲間とやって来ました。
 私が発言の機会をいただいたのは、(赤地に「反戦」と大書した愛媛県職員労働組合の旗を指し示して)この旗のおかげです。この旗がこの場にふさわしいということで、私に出番が回ってきました。
 私たちにとって、この旗とは何なのかと思っておりましたが、きょう答えが見つかりました。精いっぱいこれからもこれを掲げて闘っていきたいと思います。
 今、政府があおる戦争に、無責任な大人たちが同調して若者が戦争に駆り出されようとしています。私は、絶対に乗せられてはいけないと若者に訴えたいと思います。世界の支配者に戦争は止められません。止められるのは私たち労働者だけです。

改憲・戦争阻止のど真ん中に立つ
 憲法と人権の日弁連をめざす会代表 武内更一さん

 安倍は衆院選によってクーデター的に改憲勢力を拡大して一気に改憲・戦争に突き進もうとしています。しかし、日本の労働者人民の心の底には、改憲反対・戦争反対の気持ちが脈々と流れています。
 憲法9条に自衛隊を加えるとは、日本が「自衛のため」と称して戦争できるように憲法を変えてしまうことです。自国の政府が起こそうとする戦争を自らの行動で止めなければいけません。大きな運動をつくり出し、安倍戦争内閣の前に立ちふさがりましょう。
 日弁連は各弁護士会に改憲検討資料を配り始めました。安倍首相の改憲・戦争の土俵に乗せるわけにはいきません。今度の日弁連会長選挙に、私は立候補します。日弁連が改憲と戦争を阻止する運動のど真ん中に立つ時です。労働者人民と固く団結して闘います。

労働者が主人公と訴え闘った衆院選
 全学連委員長 斎藤郁真さん

 衆議院選挙において東京8区で2931票を獲得しました。今の社会のすべての政党と対決して、労働者こそがこの社会の主人公だと訴えてこの票数を獲得したことは非常に大きな意味があると思います。
 職場・現場からの闘いを積み重ねながら、本当にゼネストを実現し、この社会の力関係を根本から変えていく闘いをよみがえらせていきたいと思います。
 そのためにも、京都大学の2人の仲間に対する不当弾圧を絶対に許すわけにはいきません。現場で戦争反対を闘う仲間が弾圧されることで、みんなが言うことを聞かされる。団結して一緒に立ち向かいましょう。

閉会のあいさつ

連合から労働組合取り戻す時が来た
 全金本山労働組合副委員長 長谷武志さん

 連合から労働組合を取り戻すチャンスがきました。一人の首切りも許さない。絶対反対と団結を軸に闘う階級的労働運動の中に勝利があると、国鉄闘争をはじめ数々の現場の勝利や前進が示しています。
 私たちも34年の全金本山闘争の勝利、職場復帰して11年、現在も門前闘争を継続し、全国の仲間と団結して闘っています。
 労働者階級の団結と国境を越えた闘いで戦争を止め、資本主義、帝国主義を終わらせ労働者が主人公の社会をつくり出すために闘うことを宣言しましょう。

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