「詐欺」はでっち上げだ 九州

週刊『前進』04頁(2893号04面02)(2017/11/13)


「詐欺」はでっち上げだ
 九州


 10月25日、福岡県警公安3課は自動車のリース契約の際、「組織活動に使用することを隠して契約を結んだ」から「詐欺」だとでっち上げ、合同労組レイバーユニオン福岡および国鉄九州動力車労働組合の組合員と、ともに闘う仲間の計3人を不当逮捕しました。
 そして労組の事務所や組合員の居宅などを家宅捜索し、手当たり次第にパソコンなど60点近くを押収しました。これ自体が警察権力による組合活動の妨害・破壊そのものです。絶対に許すことはできません!
 そもそも公安警察が言う「詐欺」など存在しません。友人・知人間の車の貸し借りなど誰でも行っています。しかも、リース契約の際、契約名義以外の人も使う意向は業者に説明し、任意保険の適用範囲もそれに対応して拡大した契約が結ばれています。業者も百パーセント承知した上で、知り合い同士で車の貸し借りをしたに過ぎません。これの何が犯罪なのか!
●労組活動を罪とみなす
 公安警察は、マスコミに「組織活動に使う目的を隠して」契約したから「詐欺だ」と言い放ちました。一般的な知人・友人間の貸し借りではなく、労働組合の活動などに使うことを隠したから犯罪だというのです。罪とされているのは労働組合活動そのものです。労働者民衆がブラック企業の経営者や腐敗した政治家の支配に対し団結して行動することを犯罪とすることが、今回の逮捕の目的です。安倍政権が強行採決した共謀罪を労働組合に適用することを狙った政治弾圧です。断じて許せません!
●3人をすぐ奪還しよう
 3人の仲間は不当弾圧に怒りを燃やし、完全黙秘・非転向を貫いています。勾留を一瞬たりとも許すことはできません! 裁判所は勾留決定を直ちに撤回しろ! 3人と連帯し、即時奪還の闘いに立ち上がりましょう!
(合同労組レイバーユニオン福岡、国鉄九州動力車労働組合、福岡県労働組合交流センター)

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