世界戦争の放火者トランプ・安倍 連合打倒しゼネストへ 改憲・戦争・労働大改悪阻止しよう 青年・学生が社会を変える先頭に

週刊『前進』04頁(2903号01面01)(2017/12/18)


世界戦争の放火者トランプ・安倍
 連合打倒しゼネストへ
 改憲・戦争・労働大改悪阻止しよう
 青年・学生が社会を変える先頭に


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 ロシア革命から100年の2017年決戦は、朝鮮侵略戦争突入を前にした日本帝国主義・国家権力中枢による革命党=革共同と階級的労働運動への絶滅・解体攻撃を粉砕し、連合打倒とゼネストへの機運を生み出し、国際連帯闘争の大前進をかちとりました。そして、戦争・改憲と労働大改悪を阻止する戦後階級闘争史上最大の階級決戦を引き寄せています。日帝支配階級・国家権力も、19年4・30現天皇退位、5・1新天皇即位のスケジュールを設定し、18年に改憲の成否と日帝の延命の一切をかけています。12・12京大闘争と首都圏の労働者・学生を先頭に闘った12・17日比谷集会・銀座デモは、世界戦争の放火者、安倍・トランプを打倒する国際連帯の闘いとなりました。青年・学生を先頭に18年決戦へ進撃しましょう。

「首都エルサレム」の暴挙

 30年以上にわたる新自由主義政策の展開によって延命してきた資本主義、帝国主義が完全に行き詰まっています。2017年、この資本主義、帝国主義の危機と矛盾が世界戦争となって爆発し始めています。戦争・核戦争の危機は、資本主義の外側にある「脅威」からではなく、資本主義の内部から、その中心から発しています。何よりもアメリカ帝国主義・トランプ政権こそ最大の世界戦争放火者であることが明らかになっています。
 トランプは、朝鮮半島周辺に史上最大規模の空母艦隊や航空機部隊を集結させて「北朝鮮完全破壊」の大演習を繰り返し、一触即発の戦争危機・核戦争危機をつくりだしています。その上にエルサレムを「イスラエルの首都」と認めて米大使館を移転する大統領令に署名し(12月6日)、中東で戦争の炎を燃え上がらせようとしています。
 エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの聖地であり、1967年以来、イスラエルが軍事占領し続けている東エルサレムは、パレスチナが独立後の首都にしようとしている区域です。このエルサレムを「イスラエルの首都」に認定することは、パレスチナ人民、全ムスリム人民に対する宣戦布告に等しい大暴挙です。
 米帝自身、議会でエルサレムへの米大使館移転を促す法案を可決していながら、歴代大統領が20年以上、承認を先延ばしにしてきました。しかしトランプは、あらゆる公約が実行できず、「ロシア疑惑(大統領選でロシアの情報機関の力を利用した)」で窮地に立たされる中で、この「首都承認」を断行しました。米国内のユダヤ系団体やブルジョアジーの支持を取り付け、ロシア疑惑の追及を弱め、求心力を回復しようとあがいています。
 だが問題の核心はトランプ個人の「デタラメさ」にあるのではありません。アメリカ帝国主義が完全に没落し、第2次世界大戦後の帝国主義世界体制の「基軸国」の地位からずり落ちた中、トランプは世界がどのような混乱と戦乱にたたき込まれようとも構わず、自国の延命を最優先で追求しているのです。必要なら世界戦争・核戦争も辞さない構えです。このアメリカ帝国主義を打倒し、資本主義そのものを倒す世界プロレタリア革命が待ったなしで求められています。

トランプ支持は安倍だけ

 米帝トランプとイスラエルに対して、パレスチナ人民が怒りの民衆蜂起を始め、全世界が非難しています。その中で世界で唯一トランプを批判せず、支持しているのが安倍です。
 この安倍が「朝鮮半島の非核化」などと言って、トランプと共に核兵器使用も含む戦争を準備し、核攻撃可能な米戦略爆撃機B52の護衛訓練をはじめ日米共同訓練を激化させています。1機147億円のF35戦闘機42機や1基1千億円もの陸上イージス(防空システム)の購入、さらに日本版トマホーク開発に湯水のように金を注ぎこもうとしています(一方で生活保護支給を削減!)。沖縄では普天間飛行場周辺の保育園や小学校を米軍機落下物が相次いで直撃する中、辺野古新基地建設が暴力的に強行されています。
 経済制裁で追い詰められたキムジョンウン(金正恩)に外貨稼ぎを命じられ、ボロボロの木造船で出漁し、次々に難破、日本沿岸に漂着している北朝鮮人民の困窮した姿を「経済制裁の成果」とうそぶく日帝・安倍政権。世界戦争の最も凶暴な放火者、米帝トランプと日帝・安倍を労働者の団結と国際連帯で打倒しましょう。

腐食が進む日本資本主義

 日帝資本は、アベノミクスという日銀による異次元金融緩和―無制限の国債買い取りと日本株買い、タガが外れた財政拡張政策というぬるま湯にどっぷりと浸り、さらに連合幹部の資本の手先化によって合理化・外注化・非正規職化もやりたい放題、「命より金」の新自由主義を満展開してきました。また野党の解体的状況において現出している「安倍一強」体制は、森友・加計疑獄をはじめ、いたるところに腐敗した利権構造をつくりだし、日帝の政治・経済の腐食を加速させています。
 東芝、日産、神戸製鋼、三菱マテリアルと続く日帝「本丸」の製造業での相次ぐ不正、JR東海のリニア新幹線建設における大林組の不正入札、福島「除染事業」を食い物にする清水建設などゼネコンの腐敗。内閣府経済財政諮問会議タスクフォース有識者委員で、安倍賛美の極右ともつながるスパコン開発ベンチャー会社社長・斉藤元章の助成金詐取容疑での逮捕。すべてに安倍やJR東海名誉会長・葛西敬之らが絡んでいることは、資本主義、帝国主義が根本から腐っていることを示しています。
 12月11日には東海道・山陽新幹線「のぞみ」が台車に亀裂を生じたまま3時間走行するという大事故寸前の戦慄(せんりつ)すべき事態が発生しました。JR当局自身が認めざるを得ない「新幹線初の重大インシデント」です。
 国鉄分割・民営化とJR外注化を先端とした日帝・新自由主義は、腐臭を放ちながら、2011年3・11福島第一原発事故をも超えるような恐るべき破局に突き進んでいます。これを止めるのは国鉄決戦を先頭にした労働者階級のゼネストしかありません。動労千葉、動労水戸を先頭とする反合運転保安闘争、外注化阻止闘争、被曝労働拒否闘争はいよいよ決定的です。

弾圧はね返し闘う革共同にカンパを

 安倍政権の朝鮮戦争突入・改憲・天皇制攻撃は、階級的労働運動と革命党を絶滅し、労働者階級の犠牲の上に新自由主義を延命させる攻撃です。これに対して、いかなる弾圧をもはね返し、戦争絶対反対、改憲阻止、天皇制打倒の宣伝・扇動を貫ける党、プロレタリア革命に向かって労働者階級を組織し、ゼネストができる階級的労働運動をつくりだせる党が必要です。その党は合法主義・議会主義では闘えません。合法主義の党はすべて国家権力に屈服し、最後はその手先となります。
 1914年の第1次世界大戦突入に際して、レーニンが強調したように、「合法的活動と非合法的活動を結合させることができる党」なしに戦争情勢において闘うことは不可能です。1千万人の労働者と結びついた非合法・非公然の党の建設こそ、戦争を止め、労働者が社会の主人となるプロレタリア革命に勝利する道です。革命勝利のために全身全霊をなげうつ革共同に多くの冬期カンパを寄せられるようお願いします。

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