体を張って店と家守る 京都・崇仁で住民交流会が大成功 市の追い出しに怒りと決意

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週刊『前進』04頁(2907号04面04)(2018/01/15)


体を張って店と家守る
 京都・崇仁で住民交流会が大成功
 市の追い出しに怒りと決意


 全国水平同盟崇仁(すうじん)・東三条支部で新たな出会いと団結が生まれています!
 12月18日、京都弁護士会館で、西郡支部や高槻支部の参加も得て、京都・崇仁での懇談会に新しく参加された住民と交流会をもちました(写真)。崇仁・東三条支部のビラをずっと読んでいて「自分も同じ目にあっている、同じ気持ちでいる」と参加したのです。
 崇仁の改良住宅でも京都市立芸大が移転してくることを口実に突如住宅の建て替え問題が浮上しました。市は店舗付住宅から立ち退けと住民に迫っています。住宅の建て替えは、部落の共同体を解体し家賃を高額にして追い出す、新たな更地化攻撃です。
 参加した住民は、「元々住んでいた住居を京都市に安く売って改良住宅を得た。今になって市の勝手な都合で住居と店舗を奪おうとしていることに我慢がならない」と訴えています。
 店舗付住宅で商売をしているCさんは、「自力で店舗を改修する苦労までして経営を成り立たせてきた。このことに誇りをもって生きてきた。市が新たに提示している場所は地域の端っこで、店としてやっていけない。体を張ってでも自分の店と家を守る」と決意を述べました。
 Cさんの息子さんは移転先が決まらない住民向けの仮設住宅に32年住んでいます。市は新しい団地に移ってもらうと言ってきましたが口先だけです。息子さんは「長年放置しておいて、今になって追い出しをかけてくる。勝手な仕打ちを黙って聞くわけにはいかない!」と怒り心頭で思いを語りました。
 崇仁では長年「お上の言うことには逆らえない」という諦めが支配してきました。そういう中で、市の住宅追い出しに反対するAさんを先頭に立ち上がった崇仁・東三条支部の闘いが、崇仁保育所の移転・民営化阻止の闘いにつながり、今回の出会いにつながりました。
(京都 村治道子)

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