東北大 サークル棟破壊許すな 改修口実に全権利を剥奪 団結して自由な活動を守ろう マル学同中核派・東北大学支部

週刊『前進』04頁(2909号03面01)(2018/01/22)


東北大 サークル棟破壊許すな
 改修口実に全権利を剥奪
 団結して自由な活動を守ろう
 マル学同中核派・東北大学支部

(写真 サークル新棟。1サークルが1部室を使用し、24時間365日サークル員が自由に活動している)

(写真 サークル新棟の建設を巡り、大学当局と学生が団体交渉を繰り返した。写真は1995年2月1日)


 東北大学当局は12月27日、サークル員を集めて「説明会」を開き、サークル新棟(部室)の耐震・改修工事を行うことを一方的に通達した。大学当局の狙いは、工事を口実にしてサークル員を部室からたたきだし、サークル活動の権利を破壊することだ。絶対に許せない! 「サークル活動破壊の改修反対!1・25東北大集会」への結集を訴えます。

学生の力で部室かちとる

 東北大学や京都大学、広島大学で一斉に拠点つぶし攻撃が始まっている。これは偶然ではない。軍事研究の解禁に端を発する大学の戦争動員に道を開くためだ。1月4日に安倍首相は「今年こそ憲法のあるべき姿を国民に提示する」と9条改憲を宣言した。学生や労働者のあらゆる団結形態を破壊する階級戦争を仕掛けるということだ。改憲阻止決戦の火ぶたは切られた。サークル活動破壊のための耐震・改修工事に対して、東北大から闘いを爆発させ、キャンパスから闘う団結をよみがえらせよう。
 耐震・改修工事が狙われているサークル新棟には、サークル部室が約100室あり、これらの部室を1サークル団体が1つずつ、時間制限もなく24時間365日使用している。また、1階の2部屋の会議室は学生による管理のもとでいつでも使用できる。
 このサークル新棟は、東北大学当局が保障したものではない。1965年のキャンパス移転攻撃による部室はく奪から、30年にわたる闘いでかちとったものだ。
 決定的だったのは、大学当局の分断攻撃に対して、全サークル員が一歩も譲らなかったことだ。東北大学当局は文部省(当時)方針のもとで、〝サークル新棟の建設と引き換えに今あるすべての部室を取り壊す〟〝大部屋共用方式〟をサークル新棟建設の条件にしていた。大部屋共用方式とは一つの部室を複数のサークル団体で使用する部室形態のことだ。サークル員にとって〝1サークル1部室〟はサークル活動を守るために譲れない思いだった。「1サークル1部室・自主管理自主運営の恒久サークル棟建設」という全サークル員の共通した思いを原則に掲げ、サークル新棟建設をめぐる8回の団交にのべ数千人の学生が決起し、大部屋共用方式を粉砕するパーテーション(間仕切り)の設置を認めさせたのだ。
 それ以降も、大学当局はビラまき・立て看板の「許可制」や、部室の使用時間を制限する内容が入った「内規」適用を狙うなどさまざまな攻撃を迫ってきたが、サークル員が団結して粉砕しサークル活動の自由を守りぬいてきた。

大部屋共用、時間も制限

 耐震・改修工事について大学当局は、工事業者も工事方法も決めていないのに、全サークルを部室から追い出すことだけを決定事項として一方的に通達した。この中にどす黒い意図が込められている。
 それは一つに、工事でパーテーション(間仕切り)をすべて取り外し、大部屋共用方式にすることを狙っている。二つに、小田中直樹・総長特別補佐が12・27説明会で「サークル部室の使用時間は8時30分〜21時」と述べているとおり、サークル活動への「内規」の全面的適用を狙っている。工事後のサークル棟の部室配分に大学当局が全面介入し、部室の使用条件に「内規」適用を盛り込もうとしている。三つに、サークル活動破壊を突破口に、法人化体制の完成、国策を担う大学へつくり変えることだ。

労働者の大量解雇と一体

 東北大学当局は、労働者の怒りで包囲されている。里見進総長と理事7人は1月11日、労働基準法違反の容疑で告発された。非正規雇用労働者の無期転換を回避するために、就業規則を労働者に無断で変更していたのだ。
 「予算がない」「違法ではない」と言い張って非正規雇用の労働者を大量に雇い止め解雇しておきながら、サークル新棟の耐震・改修工事には「数千万円の予算をつけました」などと平然と言っていることは破廉恥極まりない。
 大学におけるサークル活動とは何か。学生の可能性、価値創造性は「講義」や「単位」だけでおさまるものではない。興味・関心をトコトン追求でき、他者と共有しより発展させていく、学生の自主的・主体的な行為がサークル活動である。学部や研究室の違う学生と人間関係を形成できることも重要な要素だ。こうしたサークル活動を保障する物質的基盤が、24時間365日使用できるサークル棟であり、1サークル1部室である。サークル棟破壊に手を染める東北大学当局に学生は必ず怒りをもって立ち上がる!
 労働者を平然と雇い止め解雇して居直り、サークル活動をウソとペテンで破壊する東北大学当局に、学生と労働者の怒りをたたきつけよう! 「サークル活動破壊の改修反対!1・25東北大集会」を爆発させ、大学を学生と労働者の手に奪い返そう!
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「サークル活動破壊の改修反対!1・25東北大集会」/日時:1月25日(木)正午/場所:東北大学川内北キャンパス

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