NAZEN東京が呼びかけ ビキニデー集会に110人 反核・被曝労働拒否で団結

週刊『前進』02頁(2920号01面03)(2018/03/01)


NAZEN東京が呼びかけ
 ビキニデー集会に110人
 反核・被曝労働拒否で団結

(写真 朝鮮での核戦争の切迫と福島圧殺攻撃に、労働組合先頭に闘おうと熱気の討論【2月24日 東京・杉並区】)

 2月24日杉並で、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)東京が呼びかけた「ビキニデー集会」が開かれ、110人が参加した。準備会議で議論を重ね、「被曝労働を許さない! 核戦争をとめよう!」という集会テーマをいかに全参加者のものとするかを追求し、怒り・確信・決意・展望で団結をかためる集会となった。
 NAZEN東京代表・佐藤賢一さんが、「ビキニ事件とは何だったか―3・11フクシマとの一体性―朝鮮半島での核戦争危機といかに闘うか」と、問題提起を行った。
 それを受けて動労水戸の辻川慎一副委員長が、労組結成と柏崎刈羽原発現地行動など反原発闘争の経験から発言を始めた。「99年の東海村JCO臨界事故も常磐線沿線だが、JRは乗客・乗員の安全についてまったく無防備だった」と語り、常磐線の全線開通攻撃を徹底弾劾。「地震時の安全確保など、会社は団体交渉でもまったく答えられない。保養活動への悪罵、補償の打ち切りなど帰還強制の状況があるが、動労水戸の常磐線全線開通反対の闘いは、そうした人たちにとって砦(とりで)となると確信する」とまとめた。
 そしてディスカッションが始まった。ドイツ訪問について医療労働者から質問された辻川さんは「『東京オリンピックの開催などとんでもない』『職場で反原発闘争を貫いていることは新鮮だった』と言われた」と紹介した。
 中部ユニオン組合員からは労組訪問を行い、「福島の清掃工場では10万ベクレルのがれきを焼却しているが、そこで50人程度の臨時労働者が働いている。その被曝状況について組合として取り組んでいくと伺った」と報告。都庁ふくしま署名解雇を許さない会の柿沼庸子さんは、「一人ひとりが大切な存在なんだということをこの闘争をつうじて訴えていきたい」と語った。
 非正規職の青年は「オリンピック反対運動を始めよう」と訴えた。目黒のリサイクルショップ経営者は、区職労に福島署名を提起に行った反応を報告。自治体労働者の「避難者との交流会を組合として開く」との発言には、労働組合で闘う重要性が感じられた。
 福島から参加した椎名千恵子さんは3・11反原発福島行動への多くの人の結集を訴え、日本機械工業労組は組織決定で3・11に参加すると応えた。動労東京の吉野元久委員長は3・3東京の常磐線全線開通阻止の闘いへの参加を呼びかけた。ふくしま共同診療所が長野県松本市の避難者への甲状腺検査・健康相談を定例化してきたことが報告された。
 まとめと行動提起を東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が行い、核戦争を絶対阻止し改憲を止めようと、3・11反原発福島行動と3・25日比谷集会への大結集を訴えた。
(東京西部ユニオン・北島邦彦)
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