第3滑走路粉砕!4・1三里塚へ 三里塚反対同盟のアピール

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週刊『前進』04頁(2925号03面01)(2018/03/19)


第3滑走路粉砕!4・1三里塚へ
 三里塚反対同盟のアピール

 三里塚芝山連合空港反対同盟の4氏から、4・1全国総決起集会(要項1面)への大結集を訴える熱烈なアピールが寄せられた。(編集局)

農業続ける意思揺るがず
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 私の農地をめぐる請求異議裁判は、この1年間闘い抜き、いよいよ正念場を迎えました。高瀬裁判長は、早期結審の意図をむき出しにしています。
 私が天神峰の地で農業を続けていく意思は、いささかも揺るぎありませんが、私一人の力は限られています。ぜひ全国から4・1集会に集まり、ともに闘ってください。
 三里塚は沖縄・福島の闘い、労働者の闘いと一つです。「国に逆らえばこうなるぞ」と攻撃を加え、私たちを分断しようとするのが権力のやり方です。
 安倍政権は資本主義の危機を覆い隠すため、アベノミクスや「農業改革」を繰り出してきましたが、もうごまかしはききません。
 そんな安倍による空港機能強化を絶対に許さず、三里塚が原点に返って、闘いの火の手を上げる時です。
 4・1の会場は成田市役所や成田商工会議所が目の前の栗山公園です。機能強化案を率先して受け入れた小泉市政への反撃をたたきつけましょう。今こそ安倍を倒しましょう。

住民の怒りとともに進む
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 4者協議会開催が強行され、空港機能強化案(第3滑走路建設と深夜運用時間の拡大)が「決定」されました。絶対に許せない! しかしこれは住民の怒りに追いつめられた結果です。私たちは白紙撤回を求めて一層激しく闘うだけです。
 反対の声は拡大しています。横芝光町、芝山町に「機能強化反対」の看板が次々と立っています。3月4日には、相川町長の妨害を打ち破り芝山町縦断デモを貫徹しました。
 「スライド運用」などというインチキはとっくに見破られています。実際には飛ばない時間は空港全体でわずか4時間半で、谷間地域は19時間半騒音にさらされるのです。
 また東京五輪に向けて、A滑走路で先行的に飛行時間の延長が画策されています。必ず粉砕しよう。
 機能強化粉砕の闘いと市東さんの農地決戦は固く一体です。絶対に市東さんへの強制執行を阻止し、営農と生活を守ります。
 労働者と農民の明日のために、4・1に大結集しともに闘いましょう。

三里塚から安倍を倒そう
 事務局員 伊藤信晴さん

 4者協議会が機能強化案を決定したわけですが、実際には住民の同意など全然取れていない。敵のあせりがうかがえます。強化案を粉砕する闘いはまさにこれからです。
 5年前から一斉行動に取り組み、地域に分け入り、いち早く第3滑走路建設と騒音地獄の拡大というもくろみを暴いてきました。町には移転強要と騒音に対する怒り、それを進める相川町長や安倍政治への怒りが渦巻いています。一方で新自由主義によって農業と地域をずたずたに破壊され、あきらめに陥っている人びとも少なくありません。
 反対同盟は「空港絶対反対、農地死守・実力闘争」の原則を52年貫き、市東孝雄さんの農地を守り、国を相手に闘っています。この「絶対反対」にこそ勝利の展望、われわれの生きる未来があることを伝え広めたい。パククネを倒した韓国に続き、4・1に大結集し、三里塚から安倍を打倒しましょう。

実力闘争の幕開けた地で
 事務局員 太郎良陽一さん

 1968年2・26成田市営グラウンドで三派全学連と機動隊が激突し、三里塚実力闘争の幕が本格的に開けた。それから50年、同じ場所の栗山公園で4・1全国集会を開きます。
 各地の集会を訪れて交流する中で、私自身が半世紀を超す三里塚闘争の偉大さを実感しています。
 故萩原進さん(事務局次長)は、「三里塚は全国の人民の闘いの司令塔になる」と言いました。国家の暴力に対し不屈に実力で闘いぬいてきた。だから今、戦争・改憲攻撃を進め、排外主義をあおり、自然と農業をつぶそうとする安倍を倒すため、三里塚とともに進もう、そこに勝利の展望があると呼びかけたい。市東さんの存在がそれを証明しています。守るべきものは金じゃなく命。強制執行を体を張って阻止します。
 労働組合も住民運動も学生も市民も、あらゆる階層の人びとが、安倍打倒の熱い気持ちで4・1集会に結集してください!

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