労働者の団結が戦争とめる 在日朝鮮人との共同闘争として4月東西入管集会をかちとろう

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週刊『前進』04頁(2925号04面01)(2018/03/19)


労働者の団結が戦争とめる
 在日朝鮮人との共同闘争として4月東西入管集会をかちとろう

(写真 労組交流センターなどが呼びかけた国会前行動に、旭硝子資本による解雇の撤回を求めて遠征闘争中の韓国民主労総・旭非正規職支会が合流【3月7日 衆議院議員会館前】)


 「働き方改革」をめぐる国会でついに暴かれた森友学園をめぐる財務省の決裁文書の改ざんとねつ造! 韓国で民主労総のゼネストを軸に1700万民衆のロウソク決起がパククネを倒したように、燃え広がる怒りを束ね、安倍を監獄にたたき込む時だ。朝鮮半島をめぐる南北対話の開始、米朝首脳会談などの動きは、世界戦争・核戦争を阻むものでは断じてない。日韓労働者の国際連帯とゼネストこそが安倍を打倒し、朝鮮侵略戦争を止める力だ。「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」が呼びかける4月東西交流集会に総結集しよう。

国鉄闘争30年の地平

 東労組カクマル崩壊情勢が連合崩壊と絡まりあいながら30年間続いた労働者支配の再編と「第3の国鉄分割・民営化」を頂点とした資本家階級との全面的な階級戦争として火を噴いている。「働き方改革国会」に示された、労働者の資本・政府に対する根底的怒りが動労千葉を先頭とする国鉄闘争30年の地平と結びついて帝国主義打倒のプロレタリア革命へと発展するかどうかの岐路だ。
 「労使共同宣言」を当局と結び、ストライキを放棄し屈服して生き延びた東労組、その対極で動労千葉は国鉄分割・民営化と30年にわたって闘いぬき、外注化・強制出向と闘う中で外注先のCTS(千葉鉄道サービス)の労働者を組合員に獲得して組織拡大を進めてきた。この闘いこそが、韓国・民主労総をはじめ世界の闘う労働組合の注目するところとなり、信頼を得てきたのだ。
 2月21日から3月9日、韓国・亀尾(クミ)から解雇撤回・原職復帰を求めて旭硝子(ガラス)本社にやってきた旭非正規職支会も、動労千葉を頼ってやってきた。社内下請け労働者が労組を結成した途端に全員解雇されたのだ。
 旭支会は3月7日、「働き方改革」法案阻止の国会闘争に合流、共に闘った。

戦争阻む韓国の闘い

 韓国と北朝鮮が4月末に南北首脳会談を開催すると「電撃合意」、さらに米朝首脳会談が5月に開かれる予定であると報道された。オリンピック期間中の米韓軍事演習が延期されるなど、平昌オリンピックを利用した「南北融和」的事態が演出された。基底には「経済制裁」にあえぐ北朝鮮の危機の深まりと、韓国ムンジェイン政権が抱える国内支配の矛盾がある。パククネを倒した原動力、民主労総のゼネストと「積弊清算」を掲げたロウソク革命の継続である。この階級関係、団結した労働者階級の力にムンジェイン政権は縛られている。
 米帝トランプも日帝・安倍も、対話や会談がどう進もうとも、核戦争も辞さず帝国主義支配体制を守りぬこうとするだろう。しかし、民主労総の存在と闘い、さらに南北朝鮮人民の戦争阻止の闘いには戦争を止める力がある。求められているのはこれに応える日本労働者階級の闘いである。この時に全世界の労働者階級に訴えることは、「帝国主義戦争絶対反対!トランプ・安倍を国際連帯の力で打倒しよう!」ということだ。

〝労働者は一つ〟掲げ

 旭非正規職支会は、旭硝子東京本社だけではなく、22日の神奈川・京浜工場を皮切りに26日には関西・尼崎工場、28日には愛知・豊田工場を、3月6日には千葉工場を攻めた。各地で地域の合同労組を軸に旭支会の同志たちとの交流・連帯行動が闘われ、「労働者は一つ」を心底実感するものとなった。
 日本と韓国で労働者が置かれている状況は同じであり、正規職・非正規職の団結、非正規職労働者の団結をどうつくっていくのかなど労働組合の課題について、お互いの格闘を共有し議論を深めることができた。旭支会の闘いは、民主労総の非正規職撤廃闘争を代表する闘争であり、正規職・非正規職の分断を打ち破る闘いそのものだ。
 安倍政権の改憲・戦争への突進は、同時に国内治安管理の強化を伴っている。入管法・入管体制が過酷に在日・滞日外国人に襲い掛かり、戦時労働力政策ともいうべき技能実習制度や特区での「外国人労働力活用」が「働き方改革」の一環として進められている。
 この中で昨年10月、関西で「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」が結成されたことが重要だ。1年にわたって取り組んだ民主労総ビデオ上映会や定例会では、たえず新しい参加者が生まれるなど、一個の勢力として定着し、結集軸となってきた。
 戦後革命期の日本階級闘争は、在日朝鮮人労働者との共同闘争として激しく闘われた。それは世界革命の一環としてあった。だからこそブルジョアジーと、これと一体となったスターリン主義による分断攻撃によって、戦後革命の最先頭を担った在日朝鮮人の闘いの歴史は歪められてきた。
 入管闘争はこうした差別・抑圧・分断と闘い国際階級闘争をよみがえらせる水路となってきた。これまで既成の民族団体によって抑え込まれてきた在日民衆の戦争への不安と危機感、日本軍慰安婦問題での「日韓合意」への怒り、南北統一への渇望、民族差別=分断への怒りが、今日の戦争突入情勢下でついに解き放たれようとしている。
 労働運動を軸に地域全体の団結をつくり出そう。労働者階級の闘いとして朝鮮侵略戦争を国際連帯とゼネストで止めよう。3・25改憲・戦争阻止大行進で安倍を打倒しよう。4月東西交流集会に集まろう。
〔革共同入管闘争組織委員会〕
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外登法・入管法と民族差別を撃つ東西交流集会
●関西交流集会 4月15日(日)午後1時開会/大阪市立中央会館ホール(地下鉄長堀橋駅下車)
●全国研究交流の集い 4月22日(日)午後1時開会/神奈川大学10号館1041講堂(東急東横線白楽駅または東白楽駅下車)

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