とめよう!戦争と改憲 国賀さんの遺志継ぎ闘う 泉佐野市議選に必ず勝つ 中川いくこさんの訴え

週刊『前進』02頁(2926号02面01)(2018/03/22)


とめよう!戦争と改憲
 国賀さんの遺志継ぎ闘う
 泉佐野市議選に必ず勝つ
 中川いくこさんの訴え


 5月13日に行われる大阪府泉佐野市議会議員選挙に中川いくこさんが立候補します。連続8期にわたって市議を務めた故国賀祥司さんの遺志を引き継ぎ、安倍政権と千代松市長の打倒を掲げて闘う中川さんの訴えを紹介します。(編集局)

戦争絶対反対貫き住民とともに闘う

 私は5月の泉佐野市議選に立候補します。戦争と改憲、労働法制改悪の安倍を打倒する闘いとしてこの選挙を闘えることは本当に喜びです。
 私は1986年に泉佐野に来て32年になります。
 この年、成田空港と並ぶ巨大軍事空港が泉州沖に建設される国策に反対するため、住民とともに国賀祥司さんを市議選に押したてて闘いを始めました。反動派は「泉佐野が成田のようになる」と過激派キャンペーンを展開しましたが、労働者住民はひるむことなく軍事空港絶対反対の国賀さんを選択しました。大打撃を受けた権力の四十数人の仲間の不当逮捕、投票用紙押収という前代未聞の暴挙に対し、3桁の住民が国家権力弾劾の裁判闘争に立ち上がりました。
 国賀さんや私は、こうした労働者住民とともに戦争ための関西新空港建設と軍事利用に反対し、労働者の非正規職化や関空赤字を労働者住民に転嫁することに反対を貫いてきました。自衛隊イラク派兵時は関空の軍事使用に抗議しました。この32年の闘いの中で、私は「労働者は不屈だ!」と確信しました。

安倍も千代松市長も今こそ倒す時だ

 私の信念はただ一つ。この社会を動かしている労働者が本当に人間らしく生きられる社会をつくりたいの一念です。そのために、四つのことを訴えたい。
 まず、トランプと安倍がやろうとしている戦争、朝鮮侵略戦争を止めようということです。米朝会談が行われるといわれていますが、当面、事態がどう推移しようが、戦争に向かっていることは明らかです。
 労働者は戦争など誰も望んでいない。にもかかわらず、なぜ安倍首相は憲法9条を変え、私たちを戦争に動員しようとしているのでしょうか。それはアメリカも日本も1%の資本家のための国だからです。日本ではトップ40人の金融資産が下位6500万人の資産と同じです。まさに「命よりカネもうけ」の社会ではありませんか。北朝鮮も同じです。1%の支配者がすべてを握っている社会にされています。
 世界で起こっていることのすべてが、こうした支配者同士の競争の中で起こっています。こんな競争のために、労働者民衆が動員され犠牲にされてたまるか! しかもトランプも安倍も核兵器の使用まで明言している。絶対にこの戦争を止めなければなりません。
 私は、JRで働く労働者の組合である動労千葉の訪韓団の一員として、3回、韓国・民主労総の労働者集会に参加してきました。15年の激しい実力闘争、16年の百万人決起をともに闘い、「資本と闘う労働者に国境なんかない」「この力がパククネや安倍を倒して監獄にたたき込み、戦争を止める力だ」と実感しました。労働者の国際連帯とゼネストで戦争を止めましょう。
 二つ目に、今こそ安倍政権を倒そう、安倍とウリ二つの千代松市長を倒そうということです。森友問題で財務省が文書の書き換えを行っていたことが暴かれました。そのすべての責任が安倍首相自身にあることは明らかです。国有地をタダ同然のカネで払い下げ、それが明らかになることを隠蔽(いんぺい)するために文書を改ざんしたのです。労働者の怒りをなめるな!
 千代松市長がやっていることは安倍とまったく同じです。市職員の賃金をカットし、市のあらゆる施設を民営化し、市の土地を売り飛ばしてきました。行政を企業のカネもうけの道具に変え、国保や市民税滞納の住民からは問答無用で強制徴収や差し押さえをやっている。保育所や幼稚園の保護者の声を踏みにじりたった三つのこども園にした。
 こうした連中を倒す力は、議会内の政党ではなく、私たち労働者住民の怒りと団結の中にあります。

労働者の手に職場と政治を取り戻す

 三つ目に、すべての職場に労働組合をつくり、労働者が主人公の社会に変えましょう。
 先日、泉州のクリーニング大手のSOCで関西合同労組が分会を結成しました。最低賃金、非正規職労働者への評価制度、「過労死ライン」を超える残業の強制、社会保険への未加入......。これこそ「働き方改革」の先取りです。ブラック職場を労働組合の力でひっくり返す闘いが始まりました。団体交渉を始めた途端に会社側はうろたえ、次々と組合側の要求をのまざるをえませんでした。
 労働者はバラバラに分断されていたら、会社の言うがままに搾り取られ、こき使われ、ついには過労死にまで追い込まれてしまう。しかし、絶対反対を貫く労働組合の闘いでそのすべてを変えることができます。労働組合の闘いが地域の団結を取り戻し、人間らしく生きられる社会を取り戻すことができます。
 労働組合の闘いで「命よりカネもうけ」の社会を変えましょう!
 四つ目に、今こそ、新しい労働者の政党を私たち自身の力でつくりましょう。
 今、青年が置かれている現実に私は我慢ができません。一生非正規職で、結婚もできない、家庭もつくれない現実。ダブルジョブ・トリプルジョブを強いられ、体も心もボロボロにされている現実。そのすべては、「命よりカネもうけ」と団結破壊の中で生み出されてきたものです。
 この社会のすべてをつくっているのは労働者です。ところがそのつくり出したもののすべては資本家のものになっている。労働者や住民は、その資本家が生き延びる限りでしか生きられない社会を変えなければなりません。私が皆さんとともにつくりたいのは、労働者のための政党です。私たちが働いて、生きて、それを大事にする政党をつくりあげていきたい。
 5月の泉佐野市議選は単なる一地方の選挙ではありません。ここ数年で本気でゼネストを実現し革命を成し遂げる闘いの始まりです。労働者全体の未来を決する選挙戦として、私は先頭に立ちたいと思います。

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国賀祥司(こくがよしじ)さん 85年の「関西新空港絶対反対泉州住民の会」結成で事務局長に就任。86年以来、泉佐野市議会選挙に8期連続当選。関西合同労組泉州支部の結成に参加。自民党・千代松大耕市長と先頭で闘う。2016年64歳で逝去。

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