横須賀で安倍直撃デモ 「基地の街」変える闘いに熱い注目

週刊『前進』04頁(2927号03面04)(2018/03/26)


横須賀で安倍直撃デモ
 「基地の街」変える闘いに熱い注目

(写真 「憲法への自衛隊明記は9条破壊だ」と訴える高山弁護士の講演に会場が聴き入る【3月18日 横須賀市】)

 安倍政権への怒りが沸騰するただ中の3月18日、神奈川県横須賀市内で「改憲・戦争反対の声を横須賀から3・18集会」とデモを行いました。「改憲・戦争阻止大行進」横須賀実行委員会が呼びかけ、市内、県内・首都圏から76人が集まってくれました。この日は防衛大学校(横須賀市)卒業式で、安倍が来ています。安倍を直撃するデモに高揚感もひとしおです。
 「戦争をとめよう! 子どもたちの未来を戦争で奪うな!」の横断幕を掲げたデモはものすごい注目でした。掲げられた安倍人形には「安倍を監獄へ」と大書され、プラカードに色とりどりの風船がくくりつけられています。「安倍を倒そう! 改憲反対!」「福祉を削って軍拡するな!」「ミサイルいらない! 教育にまわせ!」とのコールが太鼓や鳴り物に合わせて響き、人目を引くにぎやかなデモとなりました。
 みんな安倍に怒り、デモに共感を寄せてくれました。京浜急行・横須賀中央駅前ではタクシードライバーが大きく手を振ってくれました。集会賛同人の仲間です。勤務で参加できなくても、こんなデモ参加も「あり」です。沿道で手を振ったり、コールに合わせて手拍子をとる人。みんな笑顔で写メを撮っていきます。この間、「労働者・労働組合としてやるべきことを私たち自身がやろう」と1月から始めた戦争反対連続デモが、「基地の街」の雰囲気を着実に変えていると実感しました。
 デモに先立つ集会では、基調講演の高山俊吉弁護士からの「憲法への自衛隊明記は9条の崩壊を意味する」という鮮明な提起と立憲主義に対する批判をとおして、労働者として改憲阻止を闘う立場を学びました。また、地元の呉東(ごとう)正彦弁護士の特別報告では、事実上の戦時下にあるがゆえに軍隊として「正常」なあり方すら崩壊する米軍の実態の暴露や、「トモダチ作戦」での米軍兵士の被曝問題についての提起がありました。労働者と兵士との連帯という重大なテーマに通じます。
 質疑では、賛同人のノンフィクション作家・野本三吉さんや地元の教育労働者、さらに元自衛官の方から質問や意見も出され、集中した集会となりました。
 最後に、三浦半島地区教組の仲間が「子どもたちのまなざしを背に受けた運動をつくりたい」「この運動を横須賀、そして全国に広げよう」とまとめ、3・25日比谷大行進への総結集を全体で確認しました。
(「改憲・戦争阻止大行進」横須賀実行委員会 二本柳実)
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