日教組に闘う拠点の旗 関西教育労働者討論集会 奈良・非正規解雇阻止へ団結

週刊『前進』04頁(2933号03面03)(2018/04/16)


日教組に闘う拠点の旗
 関西教育労働者討論集会
 奈良・非正規解雇阻止へ団結

(写真 非正規教員26人の解雇に絶対反対を貫き、奈良市庁前で日教組奈良市の組合員と支援の労働者が座り込み【3月】)

(写真 関西教育労働者討論集会)


 3月21日、大阪市で「改憲・戦争、労働組合破壊と闘う関西教育労働者討論集会」を40人近い労働者の結集で行いました。
 安倍政権が再び朝鮮侵略戦争を始めようとしている今、「戦争絶対反対! 教え子を再び戦場に送るな!」を貫いて闘う日教組の拠点をつくりだすことができるかどうか、極めて重要な時にきています。その中で関西でも闘う教育労働運働が始まりました。日教組奈良市は「非正規職撤廃、解雇絶対反対」を貫いてきました。そこに市費講師26人全員の解雇攻撃がかけられ、どう階級性を貫いて闘うかをめぐって重要な報告と討論が行われました。
 日教組奈良市の闘いに追い詰められた奈良市教委は、「市費講師から県費講師への変更」で「市費講師の雇用を継続したい」と申し出ました。これをどう考えるのか。市費当該の副委員長が「県費に行くつもりはない。解雇される被害者が玉突きで誰かを解雇に追い込む加害者になるのは違う。たとえ解雇されても闘う」と決断したことが、全体を牽引(けんいん)しました。「市教委の申し出」は非正規職労働者を分断する毒まんじゅうであり、人員削減を認めよということ、日教組奈良市の階級性を破壊する攻撃であり、解雇撤回の労働組合の旗が立てば多くの労働者が団結を求めて結集する時代であることが討論されました。
 日教組奈良市は激論を重ねて、労働者階級全体の立場から絶対反対の原則的な闘いを貫いたことで、組合員のかつてない団結と決起がつくりだされています。また労働組合が立ったことで、PTAも緊急要望書を提出し、少人数、いじめ対応支援教員廃止反対を表明しました。そして3月19〜27日の奈良市庁前座り込みという実力闘争を切り開き、仲川奈良市長を追い詰めています。
 関西労組交流センター・教育労働者部会は、日教組の中に戦争の時代を切り裂く闘う拠点がついに立ったという高揚感で、連日奈良に駆けつけました。教労部会でも労働組合の闘いと団結を全労働者の力でつくりあげていく組織的あり方を進めることができました。
 闘って次の課題も見えてきました。非正規職であることで解雇だけでなく本人の意思を無視して当局の都合で職種を変えられること、市費講師が担ってきた解放教育への思いや誇りを踏みにじることへの怒りと向き合う「労働の奪還」論を深めていく必要があります。
(関西労組交流センター・教育労働者部会)

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