闘いは進む 青年の職場から 非正規職と障害者の青年先頭に春闘集会 東京 近藤紗也香

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週刊『前進』04頁(2935号03面05)(2018/04/23)


闘いは進む 青年の職場から
 非正規職と障害者の青年先頭に春闘集会
 東京 近藤紗也香


 3月8日に地区の春闘討論集会を行いました。画期的だったのは、この春闘集会の企画、ビラの作成、基調、司会、まとめなどのすべてを担ったのが青年労働者であるということです。「青年を先頭に、地区の変革をかけての挑戦」に踏み込んだのです。
 集会の基調提起は、動労東京の非正規職の青年組合員。この春闘集会を行うにあたり、彼に「非正規職の現実をもっとみんなにわかってほしい」と言われ、地区として、彼の置かれている現実を知ることからスタートしました。
 彼は、日勤業務を終えた後で、月のほとんどを夜間のアルバイトをしていかなくては生きていけません。それが8時間労働制を解体された今の非正規職の青年の現実だということに地区のみんなが気づいた時、彼に「ありのままを書いて」と伝え、それに彼はみごとに応えて基調提起をやりぬいたのです。
 1日4時間の睡眠という中で基調を書く決心をした彼に、動労東京として職場に登場する覚悟を感じ、「彼が闘う労働組合として登場するために、地区のすべきことは何か」との課題も見えました。
 討論の中でもう一つ重要だったのが、自治体に障害者枠で採用された青年が自分の給料明細をもとに、評価制度がデタラメなものだと暴いたことです。新卒で入った頃は仕事が膨大で不慣れな中、早く出勤して業務をこなしていました。それが現在の部署では仕事を干されているのに今の給料の査定の方が良いという現実に、「納得がいかない」とすごい怒りでした。
 障害があることを理由に、基本給のスタートも下げられていることに参加者の多くが驚き、私たちの知らないところで、分断と競争があおられている社会の現実を知りました。
 そのような基調と討論があって、まとめとして私が「今の非正規職の青年労働者が長時間労働で働かされている現実こそ、労働者が闘うことを考えないようにする安倍の『働き方改革』そのものであり、労働組合破壊です。そして、労働組合を解体することで改憲をし、戦争に向かわせようとする攻撃です。だから私たちは労働組合を組織し、職場から戦争に反対し改憲を絶対に止めるために、青年労働者が先頭になって、この社会を変えていく闘いをもっともっと組織していきましょう!」と訴えました。
 ビラまきのかいがあり、飛び入り参加もありました。青年を先頭に、まだまだ荒削りですが、拠点建設と世界革命に向けて地区の仲間たちと挑戦していきます!
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