団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2947号04面04)(2018/06/11)


団結ひろば 投稿コーナー

教員たたきの報道許せない
 神奈川・教育労働者 L

 「教育委員会は、市立小学校で、担任教諭が児童2人の連絡帳を取り違えて渡した、と発表した。氏名や学校での様子などが書かれていた。市教委によると、担任教諭が名前をよく確認せずにケースに入れ、2人に連絡帳を渡した。保護者から連絡があり、双方に謝罪したという」
 5月29日付の地元の新聞記事だ。「ニュースファイル」という、振り込め詐欺やちょっとした交通事故が載るコーナー。ここにしょっちゅう学校関係の記事が出る。校長はほんのささいなことも教育委員会に報告する。学校長の責任として自分で考えて判断しろ!教職員の立場に立て!と言いたい。
 市のホームページを見ると、昨年度1年間で学校に関する報道発表が14件、うち12件が個人情報の紛失や流出。といっても健康手帳、児童カード、答案用紙などを渡し間違えたという「事故」とも言えない出来事だ。多くは「先生、間違ってましたよ」と「あら、ごめんなさい」で済んでいるようなこと。
 近隣市町のこうした「事故」が掲載されていた記憶はない。誤配布で「犯罪者」であるかのような扱いをされることに現場は萎縮し、日々、築いている保護者との信頼関係は、繰り返し行われる報道発表―新聞掲載で壊されていく。非正規の青年は「こんなことがあったら次の仕事はない」とつぶやいた。
 先日、有志で教育委員会に申し入れを行った。回答は後日の予定だが、すぐに成果が出るわけではない。それでも現場の不満を教委に直接ぶつけていきたい。組合が動かないなら自分たちでやろう。

従軍慰安婦の唄
 作曲 塚本正治

白頭の嶺を越えて、落葉(から)松林を越えて
蘆(よし)の根の黒く凍る沼のかなた
赭(そほ)ちゃけた地肌に黝(くろ)ずんだ小舎の続くところ
高麗雉子(きじ)が谷に啼(な)く咸鏡道(ハムギョンド)の村よ
ああ思ひ出す わが故郷よ
兵の奴隷にされた 今宵月が泣いている

雪溶けの小径(みち)を踏んで チゲを負い、枯葉を集め
姉と登った裏山の楢(なら)林よ
山番に追はれて 道を駆けるふたりの肩に背負(しょい)縄は きびしく食い入った
ああ奪われた わが祖国よ
兵の奴隷にされた 今宵月が泣いている

雲は南にちぎれて
熱風は田のくろに流れる
山から山に雨乞いに行く村びとよ
ああ 汚された わが我が魂よ
性の奴隷にされた 今宵月が泣いている
ああ思ひ出す わが故郷よ
兵の奴隷にされた 今宵月が泣いている
     (原詩 槇村浩「間島パルチザンの歌」)

リニア説明会で住民が弾劾
 東京南部 柳田直子

 絶対に許してはいけない!! 地域と自然を破壊し、人間の生命条件を破壊し社会を崩壊させる。リニアの核心は超電導で戦争のための技術だ。電磁砲や電磁カタパルトなど核戦争・世界戦争のための次世代型軍事技術だ。
 5月10日、JR東海のリニア新幹線大深度住民説明会が品川区で行われた。説明は通り一遍の安全神話ばかり。40㍍以上深い地下は誰のものでもないそうだ。線路の上を走らず、新幹線とは似て非なるもの。超電導磁石で500㌧の車両を10㌢宙に浮かせて時速505㌔で、走るのではなく飛び出させる。そのためにトンネルでしかも直線だ。車体の中はすさまじい磁場になる。電磁波による人体被曝の影響は計り知れない。経験知も安全の蓄積もゼロの技術だ。
 質疑応答で振動、騒音、電磁被曝、乗員、運転士、事故、避難について質問が飛ぶ。しかし答えは「大丈夫です、安全です」ばかりだ。残土処理は何も決めていない。「その都度、解決策をつくるからいい」と言う。
 「ふざけるな! そんな無責任なことがあるか! 反対だ!」と羽田空港増便(都心超低空飛行)阻止を闘う仲間たちが断固反撃の声を上げた。流れが変わった!! 静かだった参加者の中から怒りの声が上がり始めた。「そうだ、おかしいぞ! 答えてないぞ!」
 他の仲間も続いた。「談合のゼネコンに仕事させるのか」「柏崎刈羽原発の再稼働を前提にするリニアをやめろ」「こんな危険な工事に絶対反対する」。抑え込まれていた怒りが沸き上がった。リニア疑獄を暴露し、鮮明な闘いの方針を掲げれば、怒る労働者住民は共に声を上げる。彼らと心を一つにして闘おう。羽田・リニア、動労東京―動労総連合で改憲・戦争阻止の大波をつくりだそう。

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