改憲阻止!安倍倒せ! 7・1集会 全国から大結集を 米朝会談弾劾し国際連帯で反撃へ

週刊『前進』02頁(2950号01面01)(2018/06/21)


改憲阻止!安倍倒せ!
 7・1集会 全国から大結集を
 米朝会談弾劾し国際連帯で反撃へ


 6月8〜9日のG7サミットと6月12日の米朝首脳会談は、世界が大激動に突入したことを示しました。1917年のロシア革命から100年を経て、新たな世界革命の時代が来ています。このもとで開催される7・1国鉄闘争全国運動集会は、日本の労働者がこの情勢に労働者階級として立ち向かう第一歩となる集会です。パククネを打倒した韓国に続き、ゼネストと全民衆総決起で安倍政権の改憲・戦争攻撃を粉砕し、安倍打倒の革命に突き進みましょう。7・1には韓国から、「ろうそく革命」の先頭に立った鉄道労組の仲間が参加します。日韓労働者の連帯で、闘う労働組合をよみがえらせ、世界を変えよう! ここから新たな歴史をつくりだそう。

現体制の延命かけた取引

 私たちは今、歴史の重大な岐路に立っています。6月12日のトランプとキムジョンウンによる史上初の米朝トップ会談は、世界に衝撃を与えるものでした。しかしそれは「世界の平和」をもたらすものでは断じてありません。
 この米朝会談は、それに先立って開かれたカナダでのG7サミットと一体です。そこでは各国の利害が非和解に対立し、むきだしの保護主義と貿易戦争が火を噴きました。1930年代のような、世界経済の分裂化・ブロック化、世界の市場や資源の略奪と再分割のための激烈な争闘戦への扉が押し開かれました。この経済的争闘戦は、最後は公然たる軍事的激突=新たな世界戦争に行きつくほかないものです。「アメリカ第一主義」を掲げてその先頭に立ったのが、米トランプ政権です。
 その直後の米朝会談でトランプは、キムジョンウンとの「大胆な取引(ディール)」に踏み出しました。それは東アジアと世界の支配権をめぐる日欧帝国主義や中国、ロシアとの争闘戦で、米帝がより優位に立つためのものです。体制崩壊の危機にさらされている北朝鮮・キムジョンウンもまた、自己の権力の延命を図る唯一の手段としてこの取引に応じました。
 したがって、そこで語られる「平和」はまったくインチキです。彼らは朝鮮半島の「平和」も「統一」も望んでいません。この間せきを切って解き放たれてきた南北朝鮮人民の統一への熱い思い、世界の人民の核戦争絶対阻止の思いを利用して、自己の支配を立て直そうとしているだけです。一時的な合意が成立しても結局は破綻し、戦争・核戦争の危機が再燃することは避けられません。
 米朝首脳会談が示したものは、世界の労働者人民を搾取し抑圧してきた帝国主義とスターリン主義によるこれまでの世界支配の枠組みが、完全に崩れたということです。どこの国でも、支配階級がこれまでどおりのやり方では支配を維持できないところに追いつめられ、もっと凶暴な手段で延命を図ろうと必死になっています。これに対する労働者階級の回答はただ一つ、全世界の労働者の国際的な連帯と団結をつくりだし、各国の支配階級をすべて打倒して世界を根底から変革するプロレタリア世界革命に立ち上がることです。

核独占による支配狙う米

 朝鮮半島の「非核化」とは、北朝鮮の核だけを廃棄すればいいというものではありません。そもそも今、世界には約1万4450発の核弾頭があるとされています(長崎大学核兵器廃絶研究センターの推計)。その9割以上を米国とロシアが保有し、イスラエルも80発を保有。北朝鮮は10〜20発にすぎません。私たち労働者の要求は「このすべてを直ちに廃棄しろ!」でなくてはなりません。
 米帝が北朝鮮の非核化を叫ぶのは、米帝の圧倒的な核独占のもとに世界を再びねじ伏せて支配するためです。トランプはそのために必要なら核先制攻撃もやると公言しました。これに対して、全世界の労働者人民の総決起で帝国主義の朝鮮侵略戦争・核戦争を絶対に阻止することが求められています。しかしキムジョンウンはその闘いを否定し、逆に人民の生命や生活を犠牲にした核・ミサイル開発にのめりこみ、今度はその保有をもって帝国主義者との醜悪な取引を行っています。すべては自己の権力維持のためです。これがスターリン主義の本質です。
 さらに、朝鮮半島の真の統一は、南北の人民を互いに敵対させて殺し合わせることまでしてきた一切の体制を根底から転覆することぬきにはありえません。パククネ政権を打倒した韓国の「ろうそく革命」はその決定的な第一歩を切り開きました。米朝会談はこれに対するキムジョンウン政権と米帝自身の恐怖の表れでもあります。そこでの米帝による北朝鮮の「体制保証」とは、南北分断体制のもとでの朝鮮人民への支配を今後も継続することしか意味しません。
 民主労総を先頭とする韓国の労働者階級は、この米朝会談を受けて逆に今こそ労働者民衆自身の力によって下からの統一をもぎとっていく時が来たと、決意を燃え立たせています。「ろうそく革命」を継続・発展させ、核も戦争もない、財閥資本の搾取や独裁政権による抑圧からも解放された朝鮮半島を、労働者自身の手でつくりだそうと新たな闘いに入っています。
 この闘いに連帯し、ともに勝利をめざし、何よりも日本の地で韓国に続く闘いに全力で立ち上がろう。

9条解体へ突進する安倍

 安倍政権は世界情勢の激しい展開に追いつめられ、その危機をますます絶望的に深めています。北朝鮮政権の転覆を狙う朝鮮半島への侵略戦争を、これまで米帝以上にあおってきた張本人が安倍です。トランプがG7と米朝会談で米帝の利害を暴力的に貫く全世界への争闘戦に踏み切り、日帝の頭越しに北朝鮮との取引に出たことは、安倍政権に大打撃を与えました。それは戦後の日米安保同盟政策の根幹をも揺るがす事態となっています。
 ここから安倍政権と日帝資本家階級は、今や日米軍事同盟に依拠するだけでは帝国主義として生き残れないと、独自の軍事大国化・核武装化へ全力で突進しています。そのすべてを、憲法9条を解体する改憲攻撃にかけています。そのためには最大の戦争反対勢力だった労働組合と労働運動をたたきつぶし、「労働組合のない社会」をつくりだして全人民の戦争動員を可能にする。これが今、安倍の「働き方改革」やJR資本による大合理化攻撃として進んでいる攻撃の核心にほかなりません。
 安倍の改憲・戦争攻撃を実力で粉砕し、安倍を監獄にぶちこむ闘いに、今こそすべての労働者が自己の全生活と未来をかけて総決起しよう! 国鉄1047名の解雇撤回闘争を柱に日帝資本と不屈に闘ってきた動労千葉・動労水戸をはじめとする動労総連合こそがその先頭に立とう。7・1集会に大結集し、改憲・戦争阻止!大行進運動の巨大な発展を切り開こう。

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