改憲阻止!大行進へ8月大闘争を JR乗務員制度解体阻止! 動労千葉ストへ共に闘おう 命を奪い戦争に向かう安倍打倒を

週刊『前進』04頁(2959号01面01)(2018/07/23)


改憲阻止!大行進へ8月大闘争を
 JR乗務員制度解体阻止! 動労千葉ストへ共に闘おう
 命を奪い戦争に向かう安倍打倒を


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 「スコップの1本ぐらいもってきて、(土砂の除去を)一軒でもいいからやってみい! どんだけしんどい、どんだけくさい、どんだけひどいか!」。7月14日、広島市内の被災地を視察した国土交通相・石井啓一に、被災者やボランティアが怒りをたたきつけた。石井は、被災地の現実をよそに、反対が7割にのぼる「カジノ法案」の採決強行にひた走る極悪人だ。「被災者よりもカジノ」----こんなふざけた政権があるか! 安倍政権が今なお存続していることが最大の2次被害だ。被災地のみなさん! そして安倍政権が進める全政策で生きることに困難を強いられているすべてのみなさん! 闘って一緒に生き抜こう! 安倍政権を今こそ打倒しよう!

豪雨災害は国家犯罪だ!

 気象庁が最大級の警戒を呼びかけ、すでに土砂災害が始まっていた7月5日夜に行われていた酒宴・「赤坂自民亭」について財務相・麻生太郎は、問題はなかったと居直った。絶対に許せない!
 安倍とブルジョアジーは労働者階級からの搾取と収奪の限りを尽くし、命と生活、労働、誇りを奪っている。労働者からの搾取・収奪でなりたつ国家財政を大軍拡と大資本救済に湯水のように注いでいる。この一方で、労働者民衆の命や生活を顧みず切り捨てた結果が西日本豪雨被害だ。
 すべての地域で災害が起こることはわかっていた。だが、地方切り捨てや不動産利権のために、「災害が起こる」という警告は隠され、意図的に放置され、無視・抹殺されてきた。
 地区の3割が水没し、51人の死者を出した倉敷市真備町では、高梁(たかはし)川の支流である小田川で2カ所、その支流の3河川で6カ所、合計8カ所で決壊が起こった。とりわけ支流の3河川は、地方分権の名で進められた改定河川法(1997年)により、河川整備計画策定が義務づけられた一級河川であり、通常は河川の特徴や堤防の維持管理、災害時の復旧方法が定められるべきであったが、岡山県は20年以上放置し、河川の深さや川幅、堤防の高ささえも把握していなかった。
 そもそも政府の治水事業等関係費は1990年代中盤の2兆2500億円をピークに削減が続き、2018年には3分の1の7714億円となった。花崗(かこう)岩が風化した「真砂(まさ)土」というもろい地質の上に不動産業者と行政が脱法行為で住宅を造成し続けたのだ。今回も甚大な被害を出した広島市も、砂防予算がピーク時の330億円から80億円に削減されてきた。
 河川や土地開発にかかわる利権を国家中枢が握り、現実の対策は地方へ丸投げし、対策予算を削減してきた。これと一体で進められた「平成の大合併」は、自治体労働者の削減と民営化・非正規職化と団結破壊であった。この現実が、3・11東日本大震災以降も次々と起こる大災害で労働者住民の命を奪ってきたのだ。
 だが重大なのは、今回の最大の豪雨被災地である倉敷市真備町において、「平成の大合併」に抗し、闘う労働組合として旗揚げした自治労倉敷が断固として屹立(きつりつ)していることだ。被災地のど真ん中に、この大災害をもたらした新自由主義と安倍らの国家犯罪を弾劾して、筆舌に尽くしがたい過酷で困難な状態の中から、階級的団結をもって立ち上がっている自治労倉敷と岡山・広島労組交流センターを支援し連帯を強化しよう。

世界戦争-世界革命の時代

 米中貿易戦争はますます激化・拡大している。トランプ政権の突出的な貿易戦争をテコとする世界の再編・再分割は、帝国主義やスターリン主義が断裂しながら、それぞれの利権を求めて争う事実上の世界戦争へと急速に転化している。
 トランプ政権は、7月6日の中国製品への追加関税の発動(340億㌦)に続き、7月10日には追加関税10%をかける6031品目(2千億㌦)のリストを発表した。発動すれば中国からの輸入全体の半分に追加関税がかかる。
 この貿易戦争は、国内総生産(GDP)世界第1位と第2位の帝国主義国家とスターリン主義国家の激突の非和解化であり、つぶしあいである。
 しかしトランプのこれらの政策は、崩壊するアメリカ経済と社会をさらに奈落に突き落とす。農業は壊滅し、産業は一層空洞化する。むしろこれを百も承知で、トランプは戦争によって中国をたたきつぶすことを射程に入れ、そこから貿易戦争を挑んでいるのだ。
 6月27日から8月2日まで環太平洋合同演習(リムパック)という米海軍主催の多国間共同訓練が行われている。今回は中国軍を排除し、7月12日に日米が地対艦誘導弾の共同発射実験を行った。対中国軍を想定した演習だ。中国は情報収集船を演習海域に向けるなど緊迫している。
 今ひとつ重大なことは、ついに米帝と欧州帝国主義諸国との激突が開始されたことだ。トランプは、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議において加盟国にGDP4%への国防費の倍増を要求した。さらにNATO事務総長との開幕前の会談では、ロシア産天然ガスを大量購入するドイツの新たなパイプライン建設計画を批判し、「ロシアの捕虜」とまで罵倒した。
 帝国主義は、世界大恐慌を挟み2度の帝国主義世界戦争を爆発させながら、スターリン主義に助けられて戦後革命を圧殺し、米帝を基軸国とする戦後世界体制を形成することで、かろうじて延命できた。しかし、この戦後世界体制は米帝にすべての矛盾を集中させ、今日、大破綻したのだ。
 トランプの登場とは、戦後体制の大崩壊であり、世界戦争の時代の到来であるが、同時に命脈が尽きた帝国主義を全世界の労働者階級の総反乱で打倒する世界革命の時代の到来なのだ。

安倍の改憲は戦争のため

 今、最も追いつめられているのが安倍政権であり、日本帝国主義だ。日帝にとって、核武装し、実際に戦争ができる帝国主義へと飛躍しない限り、もはや延命の道はない。だからこそ、労働者階級・人民大衆の生命・生存を徹底的に踏みにじり、改憲・戦争に突き進んでいるのだ。
 ゆえに安倍は、今や改憲と自民党総裁3選を一つにして、支持率がこれからも多少下がろうが、一握りのブルジョアジーと極右勢力をわずかな基盤にして、労働者人民の怒りを抹殺し、ブルジョア国家の暴力支配に組み伏せようとしている。そのためにブルジョア議会主義のルールすらも構わず、その一握りの勢力だけで改憲を果たし、戦争国家化と軍事大国化、核武装化しようとしているのだ。さらにJR東日本を先頭に労働組合のない会社・社会をつくり出し、全労働者階級を超低賃金・無権利の非正規雇用にたたき込もうとしている。
 しかしそれは労働者階級が存在する限り必ず絶対に破産する。JRの乗務員勤務制度改悪への怒りは職場を覆い、闘う労働組合が熱望されている。動労千葉は8月、ストで反撃する。福島、沖縄、そして西日本豪雨災害の被災地から階級的労働運動が前進している。改憲と大学破壊に学生の怒りは沸騰している。「改憲・戦争阻止!大行進」は、すべての怒りを束ねる巨大な可能性をもって全国で組織化が始まっている。
 8・5―6ヒロシマ、8・8―9ナガサキ、そして、アベを倒して改憲とめよう!8・12集会を労働者階級の側からの時代の転換点としよう。読者のみなさん! 「前進チャンネル」視聴を友人・知人に勧め、『前進』の定期購読をお願いしてください。積み上がる怒りのすべてを結集し、改憲・戦争阻止!安倍打倒へ突き進もう!

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被爆73周年/ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ―チェルノブイリ・フクシマをくり返すな!/改憲と核戦争とめよう!
8・5~6ヒロシマ大行動
■8月5日(日)トランプ・安倍の朝鮮核戦争阻止!
国際反戦反核集会
 午後2時(開場午後1時)/広島市東区民文化センターホール
■8月6日(月)8・6ヒロシマ大行動
 午前7時15分 原爆ドーム前/8・6ヒロシマ・アピール集会
 午前8時15分 黙?後、首相弾劾デモ
 午後0時30分 広島県立総合体育館小アリーナ
8・6ヒロシマ大集会
 午後3時 改憲と核戦争をとめよう!ヒロシマ大行進
 主催/8・6ヒロシマ大行動実行委員会、8・5国際反戦反核集会実行委員会

被爆73年 改憲と核戦争をとめよう! 安倍倒せ!
ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマをくり返すな!
8・8―9長崎反戦反核闘争
■8月8日(水)
 長崎市内デモ 午後4時/湊公園集合
■8月9日(木)
 爆心地デモ 午前9時15分/城栄公園集合
8・9長崎反戦反核集会
 午後1時30分 長崎県勤労福祉会館講堂
 主催/NAZENナガサキ

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