知る・考える 用語解説 労働者階級自己解放-労働者階級こそ世界革命の主体

週刊『前進』02頁(2960号02面04)(2018/07/26)


知る・考える 用語解説
 労働者階級自己解放-労働者階級こそ世界革命の主体


 「労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業である」という第1インターナショナル結成(1864年)以来の階級的労働運動の根本思想。誰の力をあてにするでもなく労働者階級は、労働者階級自身の団結した力と闘いにのみ依拠して闘う。それこそが勝利の道である。
 労働者階級こそ社会の真の主人公である。にもかかわらず、一切の生産手段を資本家に奪われている労働者階級は剰余労働を搾取され、わずかばかりの賃金しか受け取れない。この階級的搾取こそ今日のあらゆる抑圧と貧困、飢餓、戦争の根本原因である。
 それゆえ労働者階級の解放は、労働者階級が革命によって国家権力を握り、生産手段を社会全体に奪い返して資本―賃労働の生産関係を実力で廃絶する中にある。
 労働者階級は資本主義を根底から転覆する条件を物質的・階級的にもっている。そして、労働者階級こそが階級社会にピリオドを打ち、全人民を解放することができる。
 この根本思想が長いあいだ日本共産党スターリン主義や体制内労働運動によって破壊され、労働者は無力であり救済の対象であるかのように歪められてきた。反帝・反スターリン主義の革命的共産主義運動がこのマルクス主義の核心を現代によみがえらせた。
 労働者階級は労働組合のもとに団結しストライキを武器に闘う。そして革命に勝利するために自ら党をつくる。労働者階級の主戦場は選挙や議会ではなく、職場生産点だ。
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