第3滑走路に怒り 一斉行動で住民と結合

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週刊『前進』04頁(2959号03面03)(2018/07/23)


第3滑走路に怒り
 一斉行動で住民と結合


 7月15日、三里塚反対同盟と支援連は63回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに20人が集まり、朝の打ち合わせを行った(写真)。
 市東さんが冒頭、「樫(かし)の木まつりはみんな喜んでくれて、いい集まりだった。芝山町では空港機能強化策に対する住民の不安が、具体的な要望として出てきているところもある。酷暑の中、水分補給をしっかりしてがんばろう」と一同を激励した。
 続いて、反対同盟ニュース第58号の紹介を現闘の同志が行った。正念場を迎えた市東さん農地取り上げ強制執行との闘いで千葉地裁との攻防が激化していることを確認し、空港建設推進派の石井新二への怒りを共有しようと呼びかけた。今号には、住民の怒りを利用して自分たちが金もうけしようとする新二への芝山町住民の弾劾の声や、別の芝山町住民の「一度お金で騒音を認めたら、24時間化も時間の問題だ。朝から晩まで1分40秒ごとに飛行機が飛ぶことになる。そんな町に誰が住むと言うのか」との怒りの声が載っている。
 決戦本部長の太郎良陽一さんが「周辺住民とさらに突っ込んだ討論を」と奮起を促し、一同は担当地域へ。猛暑の中、各所で重要な交流がかちとられた。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区を回り、中学校時代に市東さんと同級生だったお宅で交流を深めた。また、日本航空が同地区で農業事業への参入を画策しているという情報も得た。太郎良さんは住民との対話で、お金を要求することで空港機能強化策を認めさせようとする石井新二は信用されていないことを改めて実感した。
 第3滑走路予定敷地内の住民からは市東さんへの共感の声が寄せられ、移転補償について具体的な話もなしに同意書(「整備事業用地として買い取りの申し出があった場合は用地交渉により合意し、適正な価格で提供することを同意する」というもの)にハンコはつけないという声や、「今の土地と家の査定額では到底移転できない」という声が複数寄せられた。
 午後5時、再び離れに集まり集約を行った。空港機能強化=第3滑走路建設に対する住民の怒りは、日々高まっている。次回一斉行動日は8月19日と確認し、行動を締めくくった。

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三里塚裁判日程
◎第3誘導路裁判
 8月3日(金)
 午前10時30分 千葉地裁
◎耕作権裁判
 9月3日(月) 午前9時
 葭川(よしかわ)公園
 集合 千葉市内デモ
 午前10時30分 千葉地裁

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