中核派から訴えます 安保粉砕・辺野古阻止を 労働組合が先頭に立ち沖縄全島ゼネストへ! 「改憲・戦争阻止!大行進」闘おう

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週刊『前進』02頁(2962号02面01)(2018/08/02)


中核派から訴えます
 安保粉砕・辺野古阻止を
 労働組合が先頭に立ち沖縄全島ゼネストへ!
 「改憲・戦争阻止!大行進」闘おう

(写真 1971年5月19日の沖縄全島ゼネスト)

(写真 1971年11月10日に行われた2度目の全島ゼネスト。基地労働者が「全軍労」のもとに決起し、全基地撤去を訴えて街頭をデモ)


 1996年のSACO(日米両政府の「沖縄に関する特別行動委員会」)最終報告で、「普天間基地の代替施設」を名護市辺野古沖に建設すると「決定」されてから22年。安倍政権はこの8月にも土砂の投入を強行しようとしています。辺野古への新基地建設を阻止し続けてきた闘いが大きな転換点を迎えようとしています。沖縄の未来を左右する大決戦の開始です。それは沖縄の闘いが勝利する時代の到来です。今こそ、不退転の決意で、辺野古への新基地建設を絶対に阻止し、すべての米軍基地を撤去する沖縄全島ゼネストへ! 労働組合と学生自治会が140万県民の先頭に立って、全基地撤去・改憲阻止へともに闘おう! 21世紀の沖縄を担う青年労働者と学生が闘いの先頭に立とう!

闘って未来開く時が来た

 沖縄の労働者階級の闘いに追いつめられた安倍政権は、警察機動隊と海上保安庁を前面に押し立ててひたすら強権的に辺野古への新基地建設を強行しています。しかしそれは安倍政権の「強さ」ではなくて「弱さ」の表れです。
 アメリカ帝国主義を盟主とした戦後世界体制が崩壊し最後の時代を迎え、トランプ政権の「アメリカ第一主義」を引き金にして、貿易戦争の激化など世界全体が歴史的な激動情勢にたたき込まれています。とりわけ北東アジアは、朝鮮侵略戦争の切迫情勢であると同時に、戦争の危機をプロレタリア革命の勝利で打ち破る条件が生まれています。
 こうした情勢の中での沖縄の労働者階級の闘いは、決定的に重要な位置を占めています。そして、民主労総(全国民主労働組合総連盟)を先頭とした韓国の労働者人民によるパククネ政権打倒の闘いが、ついに戦後の北東アジアの帝国主義とスターリン主義の分断支配体制を歴史のくずかごにたたき込もうとしています。
 このような情勢に対して米帝と北朝鮮スターリン主義、さらに中国スターリン主義は必死の延命策として、この間の南北首脳会談や米朝首脳会談を行ってきました。これらの会談は、けっして「平和」に向かうものではありません。そして、この情勢で激しい危機に追い込まれているのが、日米安保同盟を基礎として戦後延命してきた日本帝国主義・安倍政権です。
 歴史上最も腐敗し、最も危機に立つ安倍政権は、沖縄の労働者階級の闘いを抑え込もうと必死です。そして安倍政権は日米安保同盟にすがりつきながらも軍事大国化へ向け改憲と核武装、そして朝鮮侵略戦争に突き進もうとしています。
 この安倍政権の改憲と戦争を阻止し、北東アジアの分断支配の体制を打ち破っていく国際連帯の最前線に沖縄の闘いがあります。辺野古への新基地建設を阻止する闘いは、その要をなしています。安倍政権を打倒する決定的な好機を迎えているのです。

沖縄は改憲阻止の最前線

 私たちに求められていることは、この沖縄の我慢ならない現実の根底的な変革です。「基地の島」の現実が「非正規職の島」を生み出し、さらに辺野古の新基地建設が狙われています。この「基地の島」「非正規職の島」を変えるために、すべての基地を撤去することが絶対に必要です。すなわち、沖縄を「太平洋の要石」とし続ける諸悪の元凶=日米安保条約と日米地位協定を打ち破る必要があるということです。私たちは、日米安保と地位協定の存在を前提とする運動では闘えません。
 翁長雄志知事は7月27日に、辺野古の埋め立て承認の撤回を表明しました。これで一定期間、基地建設の工事が止まるとも言われています。しかし、翁長知事が県知事として「やれること」はこれで終わりです。
 どうすれば、新基地建設を「阻止」できるのか? その担い手は沖縄の労働者階級であり、労働者が労働組合に団結して闘いを牽引(けんいん)することが基地建設を止める強力な力になります。そしてこの団結の中心に存在しているのが基地労働者です。
 戦後沖縄の闘いの教訓を現代によみがえらせよう。米軍政下にあっても、「復帰」闘争も「復帰」以降の約半世紀のさまざまな闘いも、すべて労働者が、とりわけ基地労働者が労働組合の旗のもとに団結して闘うことで前進してきました。その闘いの頂点が1971年の2度の全島ゼネストです。今日、韓国を先頭に全世界でゼネストが闘われ、労働組合の闘いが世界の最先端に躍り出ています。
 辺野古の新基地建設をいかにして阻止するのか? その実践的な回答は、沖縄全島ゼネストです。すべての職場を止め、基地機能を止め、基地建設を止めよう! ゼネストのるつぼの中から、新たな沖縄の社会の建設が開始されます。
 職場に労働組合を、キャンパスに学生自治会を! 青年労働者と学生がこの闘いの先頭に! そして安倍政権の改憲と戦争への道に立ちふさがろう! 「改憲・戦争阻止!大行進」を〈オール沖縄〉に代わる沖縄全島ゼネストの司令塔として創り出していこう!
 すべての労働者人民の皆さんに、『前進』の定期購読を呼びかけます。革共同沖縄県委員会に結集して、ともに闘いましょう!

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