沖縄闘争を闘って獄中43年 今こそ星野文昭さん釈放―自由を!

週刊『前進』02頁(2962号02面02)(2018/08/02)


沖縄闘争を闘って獄中43年
 今こそ星野文昭さん釈放―自由を!


●沖縄全島ゼネストに連帯した闘い
 沖縄では1971年の5月と10月、基地労働者を先頭とした10万人もの労働者がペテン的な沖縄返還協定に反対してゼネラルストライキに立ち上がりました。当時まさにベトナム戦争の出撃拠点であった米軍基地と核弾薬庫を残したままの返還に反対するこの闘いを、100万沖縄住民の圧倒的多数が支持しました。
 そして1971年11月14日、沖縄の闘いと連帯して東京・渋谷で沖縄返還協定の批准に反対する労働者・学生のデモが闘われました。1万2千人の機動隊による厳戒態勢下で星野さんはリーダーとしてデモ隊を率いました。その過程で、機動隊員が1人死亡しました。
●露骨なでっち上げを許すな
 警察・検察は、デモに参加した学生6人に密室での拷問的取り調べによって強要したうその自白にのみ基づいて「殺人罪」をでっち上げました。そして無期懲役判決が下されたのです。うその自白をさせられた6人のうち5人はその後の公判で自白を撤回し、1人は証言を拒否しました。星野さんが有罪であることを示す物的証拠は何ひとつありません。検察は第三者の目撃証言開示を拒んでおり、さらに、デモ隊を撮影したテレビニュースのビデオテープを「紛失」しました。
 星野さんは、家族とも遠く離れ、寒暖の差も激しい徳島刑務所に収容されています。刑務所当局は冷暖房の導入を拒否しています。
 獄中の劣悪な状況は何より、改憲と核武装を狙う政府がいかに戦争と核に対する人びとの怒りを恐れているかを示すものです。
●即時解放へ要望書を集めよう!
 日本では、受刑開始から30年を迎えた無期懲役囚は、地方更生保護委員会の仮釈放審理を受けます。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」は、星野さん解放を求める要望書を四国地方更生保護委員会あてに送る大運動を呼びかけています。これに応え、労働組合や反戦・反核団体、弁護士、衆参の国会議員、宗教家も要望書集めを担っています。
 星野さんは「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現を求めて立ち上がり、今日に至るまで闘いぬいています。国際連帯は、星野さん解放を実現する大きな力です。外国から要望書が届くことは、四国地方更生保護委員会への大きな圧力となります。ぜひとも要望書を書き、周りに広めてく
ださい。

(星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議のHP)

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