労組破壊に反撃し改憲阻め 関西生コン支部への弾圧粉砕を 「改憲・戦争阻止!大行進」を全国に

週刊『前進』02頁(2970号01面01)(2018/09/06)


労組破壊に反撃し改憲阻め
 関西生コン支部への弾圧粉砕を
 「改憲・戦争阻止!大行進」を全国に


 改憲をめぐる決戦情勢が急速に煮詰まっている。賃下げ、首切り、非正規職化、生活破壊と社会荒廃に対する人民の怒りは爆発寸前だ。今こそ、労働者人民の危機感と、安倍への怒りを組織して、「改憲・戦争阻止!大行進」運動を思い切って爆発させよう。職場・地域・街頭、大学キャンパスで宣伝・集会・学習会を積み重ね、改憲絶対阻止の決議を上げ、デモをやろう。行動することが一切を決める!

「改憲クーデター」許すな

 安倍が自民党改憲案を今秋臨時国会に提出する意向を表明したことを受け、自民党麻生派が8月27日、「来年夏の参院選前に国会発議―国民投票をせよ」との提言を提出し、安倍が賛同した。参院選で改憲勢力が3分の2を割り込めば改憲はできなくなってしまうから、その前に何がなんでもやってしまえというのである。
 改憲反対闘争の爆発を恐れる安倍・自民党は、改憲案を国会に提出したら、その後は憲法審査会の審議など形ばかりのものにして数の力で突破し、短期間で発議―国民投票までもっていこうと狙っている。一種の「クーデター」の陰謀だ。重大情勢である。
 憲法に「9条の2」を設け、国家の自衛権と自衛隊を明記すること、また「緊急事態条項」を新設することは、国家・社会のあり方を大きく変える。政治・経済・職場・学校・地域などあらゆる場で国家と軍事が優先され、人権は踏みつけにされる。大学には軍事研究が強制され、政府や軍隊に批判的な学問・研究・言論は「国防」の名のもとに弾圧され、小・中・高校では戦争教育が強制される。自治体や労働者の職場では戦争訓練、自衛隊との協力が強制される。自衛隊員は「国のために死ね」と命令される。----こんなことがどうして許せるか!

沖縄の巨大な怒りと結び

 沖縄の8・11県民大会7万人の大結集は安倍を追い詰め、辺野古の土砂投入を阻止した。日米安保の矛盾と犠牲が集中する沖縄で、労働者人民の巨大な怒りが爆発している。9・30沖縄県知事選を「安倍打倒」の怒りの爆発として闘おう。全国で「改憲・戦争するな! 辺野古を埋め立てるな!」の街宣を闘おう。
 安倍政権は、労働組合に対する弾圧を強めている。8月28日、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長ら執行部3人が「恐喝未遂」というデッチあげ容疑で滋賀県警に不当逮捕された。背後にいるのは大手ゼネコン、セメント資本、安倍、麻生、二階らと警察庁である。関西生コン支部は強力な団結力を武器に、大資本の収奪にあえぐ中小企業を協同組合に組織し、大手ゼネコンやセメント資本の支配に立ち向かう画期的な産業別労働運動を闘ってきた。これに打撃を受けた日帝権力・資本が関生支部をつぶすために、右翼・警察を動員して襲いかかっている。絶対に許せない。全国の力で関生支部を守りぬこう。
 同時にこの弾圧は、11月労働者集会と改憲阻止闘争に対する大弾圧である。JR東日本でも安倍・首相官邸の直接指示のもとに、民営化に率先協力した東労組までも解体して労働組合をつぶす攻撃が激化している。第2次世界大戦に至る痛苦な歴史が示すように、労働組合がつぶされた時、戦争は全人民を巻きこんで開始される。労働組合をめぐる攻防に勝利することが、改憲と戦争を阻止する鍵だ。動労千葉・動労総連合は全力で闘っている。

決議と署名を広げよう!

 この中で、自治労(80万人)が8月全国大会で「憲法改悪断固阻止」の大会宣言をあげたことは、重大な情勢である。一方で連合内最大労組のUAゼンセン(172万人)が9月全国大会(横浜)で、「9条改憲賛成」の方針を決定しようとしている。このように連合そのものが分裂の危機を拡大している。
 連合傘下の組合員のあいだには「改憲・戦争はだめだ」という意識が健在であり、全力で闘えば、連合の分解・崩壊を促進しゼネスト―革命に向かって階級的労働運動を巨大に発展させられる情勢が到来している。
 「改憲・戦争阻止!大行進」運動は、今までの枠を大きく超え、数百万人、数千万人を組織する大運動として呼びかけられている。全学連大会が圧倒的にかちとられ、高原恭平新委員長体制のもとに、「団結し、未来を切り開く、闘う全学連」が誕生した。全国の学生はキャンパスから改憲・戦争絶対阻止の闘いをつくりだそう。全国の労働者は職場・地域、あらゆる場に署名運動を広げ、「改憲阻止」決議をあげよう。そして、11・4労働者集会―改憲阻止!大行進へ闘おう。

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