杉並で星野解放集会 岩井信弁護士 出るべき人を出す 坂手洋二さん 星野さんは希望だ

週刊『前進』04頁(2971号04面06)(2018/09/10)


杉並で星野解放集会
 岩井信弁護士 出るべき人を出す
 坂手洋二さん 星野さんは希望だ

(写真 星野暁子さんは「星野闘争は改憲阻止闘争の根幹を貫く闘いです」と訴えた【8月25日 東京・杉並区】)

 6・3高松闘争の興奮も冷めぬ中、11・25高松集会への意気込みをもって8月25日、東京・杉並区の阿佐谷地域区民センターで「星野文昭さんに自由を!解放集会」(主催 星野さんを取り戻そう!東京連絡会、絵画展実行委員会)が行われました。支援者、地域住民も含め100人の参加者で満杯です。
 1階では星野絵画展も同時開催され、星野さん自身が製作した初登場のカバンが中央テーブルに飾られ、より星野さんを体感できます。
 集会は、星野再審主任弁護人・岩井信さん「星野文昭さんの仮釈放について」と、劇団燐光群主宰の演出家・坂手洋二さん「ブラインド・タッチと星野文昭さん」の豪華講演2本立て。
 いとこの星野誉夫さんが主催者あいさつをし、星野暁子さんが獄中の文昭さんの近況を報告しました。全精力を注入したカバン製作の結果起きたささいな事での懲罰、今夏の拷問的暑さ対策としてぬれタオル使用が可能になったにもかかわらず、わずか20秒だけ。会場からは怒りのため息が起こります。そのような苛酷(かこく)な獄中から「沖縄闘争を闘って人間になれた!」と渋谷闘争の今日的意義を語る文昭さんの言葉、会場が星野解放で一つになった瞬間です。
 岩井弁護士は無期刑の事実上の終身刑化=獄死攻撃の現状を資料を通して説明。仮釈放の困難性を語った上で、「仮釈放は権力に迎合することではありません。星野さんが堂々と30年間の受刑期間を生きた証しであり、外に出るべき人だから出すということです」と断言し、要望書をはじめとする救援運動の拡大をと訴えました。並々ならぬ弁護団の決意は全参加者の胸を熱くしました。
 坂手洋二さんの講演は「ブラインド・タッチ」上演に至る楽しい舞台裏話が大盛り。「星野さんが解放されることは、愛の勝利であり人間の勝利だと思う」と語り、「星野さんは、今の情勢に立ち向かう上で、最後の砦(とりで)になり得る一人だと思う。今のデタラメな社会の中で星野さんは希望だ」と訴え、「星野さんの解放のために力強く発信していきたい」と結びました。
 改憲・戦争への怒りと星野闘争が一つになった時、どちらも勝利できると確信した濃密な集会になりました。
(杉並 谷沢備作)
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