埼玉で大行進が発足 〝労組軸に巨大な運動を〟

週刊『前進』04頁(2971号02面02)(2018/09/10)


埼玉で大行進が発足
 〝労組軸に巨大な運動を〟


 9月2日、さいたま市で「改憲・戦争絶対反対!臨時国会での改憲案提出阻止!9・2埼玉討論集会」が行われ、「改憲・戦争阻止!大行進埼玉実行委員会」が発足しました(写真)。
 動労連帯高崎の木村洋一書記長が司会を務めました。集会の最初に、戦後革命期の労働者の闘いをまとめたDVDを上映し、9条を始めとした戦後憲法の背景について考えました。
 さいたまユニオンの田畑典保委員長が呼びかけ人の一人として問題提起を行いました。田畑委員長は「資本主義の危機、世界戦争の情勢が改憲攻撃を加速している。労働者の反乱、すなわち革命を抑えこむための改憲と世界戦争だ」と強調しました。そして「すべては国鉄分割・民営化から始まった。31年にわたって闘われてきた国鉄闘争、埼玉では動労連帯高崎を軸にしつつ広範な人々と結びつき、学び合い、討論して巨大な運動をつくりあげよう。9月を全力で闘おう」と提起しました。
 動労連帯高崎の漆原芳郎委員長は「国鉄分割・民営化が本格的に崩壊を始めている。TTS(高崎鉄道サービス)からJR本体へ組織拡大の闘いを広げていきたい」と大行進運動の先頭に立つ決意を述べました。
 長崎被爆者であり呼びかけ人に手を挙げている高木美佐子さんが、戦後の引き揚げ時の生きていく大変さを生々しく話し、「戦争で受けた傷は一生のものだ。それを繰り返すのか。絶対に通してはならない」と力を込めて訴えました。
 続いて越谷や加須の仲間、動労連帯高崎の組合員などが次々に発言。「戦争の事実をきちんと知り、伝えていくことが大事だ」「現場からの一歩も引かない闘いが会社と御用組合の腐った正体を暴き始めた」「既存のあらゆる組織が完全に劣化・腐敗し、若者が反乱を始めている。彼ら彼女らに通用する運動と組織をつくろう」など、活発な討論がされました。
 集会の前には浦和駅パルコ前で街頭宣伝を行いました。あいにくの雨にもかかわらず傘をさしたまま足を止め、署名する人が多くいました。集会の討論でも「高校生が『加計問題などがうやむやになって改憲がやられるのはおかしい』と署名してくれた」「街頭でも第一勢力になろう」「おそろいのゼッケン(ビブス)をつくろう。迫力が違う」などの報告やアイデアが出されました。これまでの運動の前進の上に、また新たな、大きな運動をつくる意欲と団結が生まれました。埼玉から新しい一歩が始まりました!
(埼玉労組交流センター・新井拓)

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