団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2973号04面03)(2018/09/17)


団結ひろば 投稿コーナー

戦争と平和を熱く語り合う
 百万人署名運動・新潟 片桐 元

 新潟市西区の坂井輪地区公民館で9月2日、「戦争と平和を語る会―漂う戦争の色彩と臭い」が開かれた。地域の住民ら40人近くが詰めかけた。
 長岡空襲で焼け出され逃げ惑った被災体験や大学移転反対闘争を振り返った元新潟大学教員の発題を聞き、参加者によるフリー討議が進められた。
 非正規の女性労働者が「組合が取り組むことで首切りを阻止できた。ありがたかった」と報告。地元メディアで働き、反戦平和運動に取り組んだ労働者が差し迫る改憲状況に「改めて自分の闘う覚悟を決めなければならない」と述べた。
 JRの労働者は、かつて教職員組合が「教え子を再び戦場に送るな」を合言葉に、マッカーサーの改憲策動を一度は頓挫させた経過を紹介。労組の取り組みが決め手になると訴えた。百歳を迎えたという女性は、米軍の爆弾が投下される中で、命からがら逃げ延びた体験を呼び覚まし「戦争なんか絶対ダメだね。懲り懲りですて」と振り返った。
 10歳ほどで中国の天津市から引き揚げてきた女性は「戦乱の中、港に向かった。母とはぐれるところだった。中国軍は日本人に対して規律を守っていた」と回顧。元教師の年配女性は行政の締め付けが厳しかった教師時代を振り返り「きな臭いことが始まったときは行動しなければならない。巻原発を建設計画中止に追い込んだのは地域の地道な力ですね」と説いた。
 「語る会」は前月の東区に続く取り組みだった。本気さと覚悟が心棒だという東区での意見や、戦争に従った人間への不信から自分を考えてきたという意見は、労働者市民に安倍の改憲を許さない機運が充満していることを示した。1945年に立ち返り戦争反対から組織しましょう。新潟県でも、大行進運動への集いを進めています。

水平同盟杉並支部が大会
 東京西部ユニオン 茅原まり

 8月31日、全国水平同盟杉並支部の第6回大会に仲間と共に参加しました。7月15日の全国水平同盟第7回大会を受けての大会は、「戦争と改憲に絶対反対し、『改憲・戦争阻止!大行進』の先頭に立って闘う」という熱気あふれるものでした。
 私は2013年の杉並支部結成以来、毎回参加し、新しい部落解放運動をつくり出そうとする「熱意と苦闘」を間近で感じ学んできましたが、いよいよ本格的に解放運動が全国に巻き起こり、労働者の団結を根底的なところでつくり出し、すべてを奪い返す時代が来たと確信できました。
 杉並支部の1年間の取り組みで特筆すべきは、①狭山闘争の前進、②労組拠点形成の着実な取り組み、③狭山闘争を星野奪還の闘いと一体で推進し「星野さんを取り戻そう!杉並高井戸の会」の結成にいたる努力と広がりです。大会ではこの路線をさらに進めることが確認されました。
 全国水平同盟事務局長の平沼和典さんの講演「改憲阻止と部落解放運動」は、「西郡のように闘おう」(第7回大会議案)をベースに語られました。全国の部落で進められている民営化・更地化攻撃は改憲攻撃そのもの。「更地化」とは地域破壊であり解雇と非正規化、生活破壊そのものであること、したがって闘いは、権力者の腐敗に真っ向から立ち向かい、絶対反対を貫くことなのです。
 全国水平同盟が時代認識をはっきりさせ、闘いの中でつかんだ勝利の地平を共有し、杉並支部とともに東京・関東で水平同盟の旗を林立させましょう。必ずできると確信しました。

9・30オスプレイ横田デモへ
 三多摩 U

 10月1日のオスプレイ横田基地正式配備に対し、配備反対の9・30横田集会&デモを改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会準備会が呼びかけています。
 先日、横田基地の地元、JR福生(ふっさ)駅前で参加を呼びかけるビラをまきました。夕方の1時間でしたが、100枚近く受け取られ、注目度の高さを感じました。
 立ち止まってビラを読み始めた60代の女性は「うちの真上を通っているのよ。困っちゃう。怖い」とオスプレイの飛行コースと低さへの不安を訴えました。女子学生がビラをもらいに来たり、3人グループが「ほんとうるさいですよねー、オスプレイ」と相づちしていったり、帰りがけの中学生にも大注目されました。
 他にも「安倍はいや。心配でたまらない」(60代女性)、「がんばって。オスプレイ、うるせえからな」(60代男性)、配備は「反対に決まっている。ここに落ちたら大変なことになる」(50代男性)など多くの声が寄せられました。
 「配備賛成だ」という男性もいましたが、他の人はみんなオスプレイの騒音への怒りや墜落への不安を口々に語りました。1時間の間にC130輸送機が何回か「ゴーッ」という轟音(ごうおん)を立てて頭上を飛んでいきましたが、確かにうるさいです。
 学校や病院、住宅が密集する横田基地周辺をはじめ、首都圏の空を侵略機オスプレイが飛び回ることなど絶対に許せません。沖縄の怒りとともに東京―首都圏から声をあげ、三多摩の地に改憲・戦争阻止!大行進をつくっていきたいと思います。ぜひ大結集をお願いします。

県教組分会回りで得たもの
 福島市 椎名千恵子

 福島で大行進運動の口火をきる闘いとして始めた労組回り。私には「被曝と帰還の強制反対」の署名運動に次いで2度目の体験。
 福岡市の小学生がJアラート訓練で頭を守れと強いられている写真を見て、安倍戦争政権への怒りが思い起こされて気持ちが荒らぶった。「福島の子ども・青年らは、もう核汚染されているのだ。その上、戦場で戦え? 核戦争攻撃に、頭抱えて逃げろってか!」
 車中討議で気を鎮め、ふくしま共同診療所のリーフレットを名刺代わりに、労働者仲間の後に続いた。「学校でのエコー検査打ち切り問題も戦争も、いのちの側に立たない国策です。講演集会で、『君が代』不起立での処分をはね返し勝利した根津公子さんの不屈の闘いから学び、福島で戦争を止める闘いを共に!」と訴えた。教職員は、非正規化と多忙化の中で追い詰められているせいか、初めは生気のない反応。しかし、話す途中でうなじをもたげて真顔になり、深い眼差しに変わっていく。私たちの県教組分会回りは、集会参加に直接結びつかなくとも、人をして「人間らしさを取り戻すこと」として響いていく。この行動の核心をつかんだ気がした。
 交流会では八王子で保養にも取り組んでいる根津公子さんに宣言。「復興一色の福島で、保養を闘いとして頑張っているお母さんの悩みは深刻さを増している。直後、外遊びを禁じられたトラウマで、草や土に触れられない子どもたち。7年経つ、もう心配ないと保養を認めない父親。離婚に至るケースも。この上核戦争に進む国はひっくり返すしかない。この闘いを保養者と共にしたい。葛藤を繰り返しながらやって行く」。言い終えて座った私の手を根津さんの両手がギュッと握った。熱い一瞬の出来事。今後の闘いの糧にしたい!

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