10・3京大解放祭に集まれ 「京大革命」の号砲を鳴らそう

週刊『前進』04頁(2975号03面02)(2018/09/24)


10・3京大解放祭に集まれ
 「京大革命」の号砲を鳴らそう

国立大学法人化で企業が大学を支配

 「自由の学風」「京大は、おもろい。」----これらが国立大学法人「京都大学」のキャッチコピーです。商品化された「自由」はすべからくゆがんだものです。実際、多くの京大生からは「弾圧の自由の学風」「京大生がおもろいのであって京大がおもろいのではない」といった皮肉や批判が噴き上がっています。
 そもそも2004年の国立大学法人化は、大学に国際競争の中での自助努力を強制し、政府や企業が顧客として大学を支配するためのものでした。そこでは「教育・研究」自体が学生を商品として品質管理するものにしかなりません。
 今の京都大学「本部」は、言論弾圧を実力で阻止しようとした同学会の安田淳敏副委員長に無期停学処分を下すまでに落ちぶれ、現在も所属学部を通じて屈服を迫り続けています。学生を意志ある主体として尊重せず「商品」として管理対象にする「大学」を、私たちは「大学」と認めるべきでしょうか。もはや一部の役員たちによって私物化された組織が「京都大学」を名乗っているのです。

当局の圧政と不屈に闘いぬいた半年

 今年の前期は、当局の圧政・暴政ぶりがかつてなく目立った半年間でした。
 4月に打ち抜かれた京大解放祭では、安田くんの停学撤回署名を突きつけられた職員らが、受け取るどころか暴行におよび、注目していた学生が徹底抗議に決起しました。5月1日には「京都大学立看板規程」の施行が強行され、現在では学生が看板を設置したら当日中に撤去するという弾圧体制が敷かれています。
 吉田寮自治会に対して副学長・川添信介が悪罵の限りを尽くしつつ、自身は学生を恫喝(どうかつ)したことを開き直り、交渉の場から逃亡するという醜態を晒(さら)しています。さらに、8月のオープンキャンパスでは「施設管理権」の全面行使を宣言する「告示第6号」が発表され、さまざまな団体が激しく抗議しました。今や当局の目的が自治破壊であることを疑う人はいません。
 このように、学問の発展に必須の自由をつぶすことに全力を注ぐ一方で、西日本豪雨災害の際には、避難警報が出る中、学生を登校させたあげく、午後から休講にして帰宅が困難な状況で無責任に放り出し、また地震で天井の一部が崩落した講義棟でそのまま授業を強行したりと、学生の安全確保には何ら責任を取りません。しかも吉田寮は「耐震性の弱さ」を強制退去理由としているのです。なにもかもがデタラメです。

自治をめぐる攻防は改憲闘争と一体

 かつて大学から自由が奪われたのは国家主義や排外主義をあおり国民を侵略戦争に動員するためでした。安倍政権が改憲発議に前のめりになり、天皇代替わりやオリンピックという国威発揚イベントが控えている今、戦争が繰り返されようとしているのは明白です。
 一つひとつは小さく見えても自治破壊をめぐる攻防は改憲=国家体制の変更と一体であり、歴史の選択をかけた闘いです。一部の既得権益層の捨て駒として殺し合いをさせられるくらいなら、階級構造そのものを打破する反乱に立ち上がろうではありませんか!
 当局は7月、立て看板規制の緩和を発表しました。当局による検閲がそのままであるなど内容はまったく欺瞞(ぎまん)的ですが、立て看板を出し続ける実力行動が当局を追い込んでいるのです。学生が攻勢を強め、全学ストライキにまで至れば、当局から実権を奪い取ることができます。そのような行動ができる学生の団結を目指し、議論と行動を積み重ねていこう。
 「自由の学風」は当局の管理を受け入れない学生主体の行動の中にこそあります。京大同学会と連帯し、10・3解放祭で「京大革命」の号砲を鳴らそう! 大学を利権や企業、資本の支配から解放しよう! 
 全学連・高原恭平新委員長体制と連帯し、10・3集会の地平を10・21国際反戦デー全国一斉行動、11・4労働者集会の大成功につなげよう。秋から改憲発議へと向かう安倍政権とその手先・京大当局の出鼻をくじく10・3京大解放祭への大結集を訴えます!
(マル学同京大支部)
    ◇
10・3京大解放祭
 10月3日(水)正午〜1時
 京都大学・総人広場
 主催 京都大学全学自治会同学会執行委員会

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