オスプレイはいらない! 沖縄と結び横田現地デモ 配備反対・基地撤去を呼びかけ

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週刊『前進』04頁(2979号03面01)(2018/10/08)


オスプレイはいらない!
 沖縄と結び横田現地デモ
 配備反対・基地撤去を呼びかけ

(写真 台風にも負けず、青年労働者のコールで元気にデモ【9月30日 東京都福生市】)

 米軍輸送機オスプレイ5機の正式配備を翌日に控えた9月30日、横田基地の地元である福生市内で「オスプレイ配備反対!改憲阻止!基地撤去!横田集会&デモ」(主催 改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会〔準〕)を開催しました。130人が結集し、同日の沖縄県知事選が示した沖縄の怒りと一体で、安倍の改憲・戦争攻撃を打ち砕くものになりました。

元気なデモ隊が横田基地を直撃

 台風が迫る午後3時すぎ、デモ隊は横田基地に向けて出発。「オスプレイ配備反対!」「改憲阻止!戦争反対!」ののぼり旗を林立させ、基地の第5ゲートから第2ゲートに向けて国道16号線を北上します。
 雑貨店にいた若者が笑顔で手を振ったり、買い物客がスマホで写真を撮ったり、コンビニの駐車場にいた若者が笑顔で拳を突き上げたり、学習塾の子どもたちが手を振ってくれたり、沿道からは予想以上の反応です。一方、弾圧の機会をうかがっていた公安刑事は、初参加者が多いことに表情を曇らせています。
 デモが病院前にさしかかると、デモコールをしていた医療労働者の女性が「うちの病院で、大幅賃下げに反対してストライキを闘いました!」とマイクで「スト報告」。笑顔あふれる元気なデモになりました。

地元の労働者が先頭に立ち集会

(写真 「実際には日米合意など守られていない」----危険な飛行訓練を繰り返すオスプレイについて福本道夫さんが現状報告を行い、参加者が聞き入った)

 デモに先立って行われた集会では、オスプレイ配備のすさまじい実態を共有し、改憲・戦争阻止の最大のテーマとしてオスプレイ配備阻止、基地撤去へ闘う決意をうち固めました。
 プレ企画では、三多摩で活躍するフォーク歌手が砂川闘争や原爆で殺された少女をテーマにした歌を披露。また、医療福祉労働者が音頭をとって、全体で星野解放歌「ソリダリティ」を合唱しました。
 集会のハイライトは、第9次横田基地公害訴訟原告団団長の福本道夫さんによる映像を使った横田基地の現状報告です。福本さんは、「学校上空を飛ばない、基地の外ではヘリモードにしないという日米合意は守られていない」と弾劾。彼が撮った映像では、オスプレイがすさまじい爆音とともに夜間、国道直近で地面すれすれの飛行訓練をする様子が映し出され、私たちが戦争と隣り合わせの状況にあることをまざまざと思い知らされました。
 連帯あいさつに立った三里塚反対同盟の伊藤信晴さんは「第3滑走路で北総一帯は騒音地獄になる。横田の闘いと連帯して騒音下の住民の闘いをつくる」と決意を語り、10・14三里塚全国集会への結集を呼びかけました。
 地元で闘う青年労働者が「資本と闘わない組合が反戦を闘えるのか。職場で闘おう」と横田闘争へのカンパを訴え、東京西部ユニオンの青年も「職場代表選挙で3分の1をとった」と闘いへの確信を語りました。
 全学連の洞口朋子さんは、10・21国際反戦デー闘争を国際連帯闘争として闘うと決意表明しました。
 初参加の労働者が、「今まで国会前やほかの市民運動の集会に行ったことはあるが、労働組合の反戦集会に参加するのは初めてだった」と語ってくれました。戦争反対は労働運動の重要な課題です。11・4集会の1万人結集へ、三多摩からがんばります。
(多摩連帯ユニオン・加納敏弘)

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