団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2981号04面04)(2018/10/15)


団結ひろば 投稿コーナー

福島の吉沢さん講演に110人
 国鉄闘争全国運動・新潟 阿部啓輔

 9月22日、新潟市の北に位置する新発田(しばた)市で、福島第一原発の近くにある浪江町の「希望の牧場・ふくしま」の代表・吉沢正巳さん講演会が開かれ、110人の参加で大盛況となりました。
 吉沢さんは被曝して売れない牛を飼い続ける理由を「原発事故の生き証人として牛と共に浪江に生きる」と、「命よりカネ」の新自由主義社会を根底から批判しました。そして、浪江町の人々が避難指示が解除されても戻れないことを指摘し、安倍による復興キャンペーンは2020年オリンピックにむけて、「棄民」を居直り、放射能による健康被害を隠すものだと弾劾し、原発と戦争の時代を終わらせるために「国民の実力」をつけようと訴えました。「評論していても世の中は変わらない。自分で行動を起こしてこそ道は切り開かれていく。行動こそが時代を変える」と、今こそ行動をとアピール。
 自らも被曝した牛の殺処分に反対して「決死救命・団結」「原発一揆」を掲げて警戒区域にとどまる一方、霞が関や新橋などで反原発を訴え、常磐線全線開通に反対して動労水戸と共闘するなど、信じるところ体を張って闘っています。今年8月には浪江町の町長選挙に立候補して、東電へ賠償の増額を要求し、汚染水の海洋投棄反対を訴え善戦しました。
 講演会には浪江町から牛のオブジェを引いて参加、市民の話題を呼びました。吉沢講演会の成功を土台にして、改憲・戦争阻止と反原発の「大行進運動」を立ち上げる決意です。

大行進・東部の初デモに注目
 大行進・東京東部 米山良江

 10月6日、「大行進・東京東部」は初めてのデモをやりました。9・13結成集会での「デモをやろう。行動が大事」という参加者の提案を受けての行動で、組合や地域から誘い合って新しい仲間も参加しました。
 デモ前の3時間の街頭宣伝でも、安倍政権への怒りの声があふれていることを実感し、力が入りました。
 夕方6時半、錦糸町から亀戸までデモ。コールは呼びかけ人の女性2人が担当し、「大行進」のカラーを出したい、みんなに伝わる言葉にしたいと考えながら案を作りました。「改憲発議、絶対とめよう」「自衛隊明記は9条破壊」「沖縄の怒りと一つになろう」「オリンピック反対」「子どもたちの未来を奪うな」「闘う組合、よみがえらせよう」「国際連帯で戦争とめよう」「ストライキで社会を変えよう」「11月4日は日比谷に行こう」など。しぼりましたが26項目になってしまいました。翌日、デモに参加した年輩の男性から「勉強したいから、デモの時の呼びかけ、ファックスで送ってよ」という電話をもらいました。
 太鼓隊の応援参加、婦民全国協支部の結成を準備している女性軍が初めて作った横断幕と、みんなの努力と協力、団結で大成功。たくさんの人が店先に出て、注目していました。
 「そもそも改憲阻止闘争とは」と3回の憲法講座を積み上げてきたことが、私たちの意欲とエネルギーの土台になったと思います。

米海兵隊日本原演習に抗議
 全国農民会議岡山支部 内藤大一

 10月7日、岡山県の日本原演習場では初となる米海兵隊の単独訓練に反対し、改憲・戦争阻止!大行進岡山は、演習場内耕作地での集会と農作業、駐屯地への抗議行動を行った。
 7日に日本原入りした岩国基地所属の後方支援部隊は、9日からマシンガンによる実弾射撃訓練、ヘリコプターの離着陸スペース確保の訓練などを行い、20日まで延べ300人、車両80台が参加する。
 日本原演習場は、1900年頃から朝鮮侵略戦争のために帝国陸軍が訓練を開始し、二つの部落を強制移転させてつくられ、多数の青年を戦場に送ってきた。現在は朝鮮・中国侵略戦争の拠点、空母艦載機や空中給油機の移転で強化された岩国基地の演習場として、山間部での低空飛行訓練と一体で、オスプレイの訓練が行われようとしている。
 集会で岡山・山陰の労働者は、「安倍の改憲攻撃と一体」「岩国・日本原闘争を中四国全体で取り組んでいく」と決意を明らかにした。
 演習場内の耕作地では、自治労、日教組をはじめ、地元美作(みまさか)地区の労働者が日本原農民とともにサツマイモの栽培を行っている。労農同盟で戦争を阻止する拠点として、改憲阻止闘争の先頭に立つ。

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