闘いは進む 青年の職場から UAゼンセンの職場に改憲阻止の火種 民間 関東 七原夕美

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週刊『前進』04頁(2983号02面05)(2018/10/22)


闘いは進む 青年の職場から
 UAゼンセンの職場に改憲阻止の火種
 民間 関東 七原夕美


 私はスーパーで働く非正規職労働者です。週5勤務の7時間労働で、休憩もバラバラで一緒に働いてる仲間と話す時間もなく、仕事中の私語も基本ダメで、話せるとしたら仕事に関することのみ。どうやって団結をつくっていこうかと悩んでいました。青年が入ってきて話せるようになってきても、仕事に慣れなかったり人間関係に悩んだりでどんどん辞めていってしまう。
 そんな時に、休憩時間にテレビを見ていた同じ部門の先輩が「安倍さんは生活が良くなるって言って、いろいろやってるけど、全然良くならないじゃない。しかも戦争やろうとしてるし。給料だって社員はたくさん上がるのに、私たちパートはそんなに上がらないし」って言いました。
 話すなら今しかない、と思い勇気を出して声をかけてみたんです。「安倍首相はあたかも私たちの仕事が楽になるように言ってますけど全然違うんですよ。働き方改革だって生活をどんどん苦しめるものでしかないです。給料だって社員とパートで差をつけて、一緒に働いてる仲間同士なのに競争させてるんですよ! 組合のホームページにも上がったとか書いてありますけど、差がありすぎですよね」「戦争できる国にするために、憲法を改悪しようとしてますけど、でも私たちがみんなで憲法改悪に対して反対の声を上げたら変えることなんてできないんですよ!」と言ってみました。するとその先輩が、「そうなのよ。同じ仕事してるのに給料違ったり待遇が違ったりするとやりずらいのよね。また話聞かせてね」と言ってくれて! それだけで、本当に労働者って勤務年数とか関係なく、同じ労働者ってだけでつながれるんだ!って思いました!
 私たちの職場にある労働組合はUAゼンセンで、1年半働いた人で7時間勤務の人は入るようになっています。しかし、組合でやっていることはまったく職場には話されません。
 職場で嫌がらせを受けて悩んだ労働者が社員で組合の役員をしている人に話したら、上に報告せずにそこでうまく丸め込む。これがうちの組合の現状でした。このことを知った時、「これじゃ、みんな組合に対して絶望するよな」って思いました。
 UAゼンセンが9月19日〜20日の定期大会で、改憲論議を進める必要があるという中央執行委員会見解を示しました。178万人っていう連合最大労組ですが、現場の労働者の意識は戦争反対です。私のような小さな職場にも、改憲阻止の反撃の火種はあります。できる闘いを全力でやりたいと思います!
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