植木団地追い出し絶対反対4周年 反動うち破り集会・デモ

週刊『前進』04頁(2995号04面01)(2018/12/03)


植木団地追い出し絶対反対4周年
 反動うち破り集会・デモ

(写真 高槻市の一方的な使用不許可通告から丸4年、植木団地を自主管理し「とことん闘いぬいてきた」と代表が報告【11月23日 高槻市】)

(写真 集会後、住民の注目を浴びながら全国水平同盟の荊冠【けいかん】旗や労組旗を掲げて富寿栄団地内をデモ)


 11月23日、闘う労働組合の仲間、全国水平同盟の仲間100人が大阪・高槻市の植木団地に結集して、「植木団地追い出し絶対反対!改憲・戦争をとめよう!11・23植木団地闘争勝利4周年集会」がかちとられました。集会後は今年一番の寒さを吹き飛ばし、富寿栄(ふすえ)団地までデモ行進し、熱い注目を浴びました。
 集会では、連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械港合同、動労総連合が連帯のあいさつを行いました。国家権力による共謀罪弾圧・団結破壊と激しく闘っている関西地区生コン支部の労働者は、「弾圧は友を呼ぶ。労働運動つぶしの大弾圧を打ち破る」と力強く訴えました。団結破壊の連続的弾圧と闘う全学連からのメッセージも寄せられ、国家権力の大弾圧を共にはね返す決意があふれた集会になりました。
 主催者(植木団地労働組合と全国水平同盟高槻支部)の代表が闘いの報告と決意を述べました。代表は植木団地裁判での追い出しを命じた控訴審判決と裁判官を激しく断罪し、「4年間とことん闘いぬいてきた。『働く植木団地』から『闘う植木団地』になった。死ぬまでがんばる」と力強く発言しました。また、各組合員も発言に立ち、それぞれが闘う決意を述べました。
 全国水平同盟の各支部、地域で共に闘ってきた労働組合と闘う団体から決意の表明を受けました。4月のストライキ闘争を闘った高槻医療福祉労働組合の委員長は、「地域の仲間の団結があったから、労組はストライキで闘えた」と述べ、地域の拠点労組として植木団地闘争を闘いぬく決意を表明しました。
 全国水平同盟事務局長が集会のまとめとして、全国水平同盟こそが安倍政権の改憲・戦争攻撃をとめる闘いの先頭に立って闘うこと、新たなパンフレット「西郡のように闘おう!」を武器に全国の部落に分け入り、全国水平同盟を建設しよう、と訴えました。
 改憲・戦争に向けた攻撃の強まりは、労働者人民が「安倍を倒せ! 生きさせろ!」と必ず立ち上がる時代の到来です。国家権力による部落差別の扇動、分断を打ち破り、改憲・戦争をとめましょう。
(北摂労働組合交流センター・上園耕作)

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植木団地裁判 同和対策事業として大阪府高槻市に土地を提供させて造成させた植木団地で1975年以降38年間園芸を営んできた高槻市富田(とんだ)園芸協同組合に対して、市は一方的に14年12月以降の使用不許可を通告した。当該は労組を結成して自主管理闘争に突入し、「不許可を取り消せ」と市を提訴。市は「植木団地を明け渡せ」と当該を提訴した。17年12月、大阪地裁は市の要求を丸のみして明け渡しと3億円の損害賠償の支払いを命じる判決を出した。大阪高裁は18年10月、控訴棄却の反動判決。当該は最高裁に上告し闘う決意を固めている。

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