東京入管を怒りで包囲 被収容者がデモ隊に歓声

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週刊『前進』04頁(3002号03面04)(2019/01/14)


東京入管を怒りで包囲
 被収容者がデモ隊に歓声

(写真 東京入管の被収容者からの大歓声や指笛に応えて手を振り、激励のシュプレヒコールを上げるデモ隊【12月23日 品川区】)


 12月23日午後、「入管法改悪弾劾! 難民・仮放免者を収容するな! 被収容者を解放せよ!」をスローガンに東京入管包囲デモが闘いぬかれた。全国労組交流センター、合同・一般労組全国協議会、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の呼びかけに品川駅近くの東八ツ山公園に100人が集まった。
 デモに先立ち合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長が改悪入管法強行成立を弾劾した。新たな在留資格として19年4月スタートをもくろむ「特定技能1号・2号」が現代の徴用工そのものであり、安倍政権の働き方改革の切っ先であると述べ、「改悪入管法との闘いは労働運動の課題だ。東京入管には技能実習生も収容されている。共に闘う日本の労働者としてデモに打って出よう」と呼びかけた。
 デモが港南大橋に差し掛かると、行く手に東京入管のビルが見えてきた。「改悪入管法粉砕! 外国人を収容するな! 今すぐ自由にしろ! 改憲・戦争を許さないぞ!」----マイクの声が入管に届く。入管の手前の交差点を左折、途端に上から被収容者たちの歓声、指笛が降り注がれた。デモ参加者は驚き、感動し、手を振って応える。激励のシュプレヒコールを繰り返し、入管を一周した。
 近くの公園でデモを終え、動労千葉の田中康宏委員長が次のように訴えた。「11月集会の成功を踏まえて入管戦線版の大行進運動を始めたいと、急きょ集会・デモを呼びかけました。地響きのような歓声を聞いて、改めて真剣に闘わなければならないと決意した。技能実習制度も、新たな外国人労働力の導入政策も現代の奴隷制度だ。僕らは本当の意味で奴隷制度粉砕闘争に立ち上がらなくてはいけない。これが私たちの改憲・戦争阻止とひとつになった入管法粉砕闘争だ」。最後に「世界の労働者と団結し、戦争・改憲の安倍政権を倒そう」と団結ガンバローで締めた。

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